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2023.10.27

赤ちゃんの顔にできるブツブツ。これって乳児湿疹?

助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

2006年開設の「助産院ばぶばぶ」で育児支援を15年以上担当。YouTube「12人産んだ助産師の子育てチャンネル」のフォロワーは50万人以上。自身も12子の母。

こんにちは。助産師HISAKOです。

初めての育児はわからないことだらけ。不安や疑問がどんどん生まれますよね。

急に火がついたように泣き出したかと思うと、次の瞬間には寝てしまったり、赤ちゃんの行動は理解に苦しむことばかり!

ついさっきまですべすべだった赤ちゃんの顔に突然ブツブツができていて、大パニック〜!なんてことも珍しくありません。

湿疹ができてしまったのは誰のせい?つい犯人探しをしたくなるけど、どれだけ愛情をかけてお世話しても、赤ちゃんの肌の状態は急速に移り変わるママの感情みたいに(!)激しく変化するものなのです。

この記事では、赤ちゃんの顔にできるブツブツの正体やケア方法について、詳しく解説していきます。

赤ちゃんの顔にできるブツブツの正体は乳児湿疹?

赤ちゃんの顔に現れるブツブツの正体は、多くの場合、乳児湿疹である可能性が高いです。

乳児湿疹は、新生児期から1歳までの赤ちゃんに多く見られる皮膚のトラブルの総称で、とくに胸から上、顔や頭部に現れやすいという特徴があります。

過剰な皮脂、乾燥、摩擦、汗、食物、体質、遺伝的要素など・・・『乳児湿疹』と表現される肌トラブルを引き起こす原因はたくさんあります。

赤ちゃんの肌トラブルの中でも、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどは、専門機関での治療を要します。

例えば、たまにママのイライラが大爆発したとしても、休息をとる、おいしいものを食べるなど、自分なりのストレス発散をすればある程度落ち着きますよね。

でも、その感情の不安定さが産後うつなどの精神疾患からもたらされるものであれば、自力のケアではどうにもならず、専門機関の受診の必要があります。

赤ちゃんの顔にできるブツブツも、症状がどんどん悪化していないか?湿疹以外に呼吸が苦しそうだったり、嘔吐や下痢、ぐったりしているなど気になることがないか?などをよく観察して、必要があれば受診することが大切です。

赤ちゃんの顔に乳児湿疹ができる原因

顔に乳児湿疹ができる原因としては、以下のような要因が考えられます。

  • 赤ちゃんの肌がまだ十分に発達していない
  • 母乳やミルクの成分、よだれの刺激
  • 環境や気温の変化によるもの
  • 体質、遺伝的素因

顔に出る乳児湿疹のさまざまな症状

乳児湿疹の症状としては、以下のような特徴があります。

  • 赤いブツブツや白いブツブツが顔に現れる
  • 赤みが出て痒がる
  • かさかさした黄色いかさぶたができる
  • 湿ってジュクジュクとした部分がある

あなたの赤ちゃんの顔の湿疹はどのタイプ?

顔に出る湿疹は、乳児期前半の「脂漏性(しろうせい)湿疹」と、乳児期後半の「乾燥性」&「母乳ミルクよだれ離乳食かぶれによる湿疹」など多岐にわたっており

単純に『顔にできる湿疹』でひとまとめでは語れません。例えば、テカテカの脂漏性湿疹とカサカサ皮脂欠乏の乾燥性湿疹とでは、同じブツブツでも原因と対処法がなんと真逆だったりするんです!

ですから、顔の乳児湿疹の悪化を防ぐには、まずあなたの赤ちゃんの湿疹がどのタイプなのかを突き止め、原因別に適切なケアを行う必要があります。

ここでは、テカテカvsカサカサ、真逆の原因で生じる顔の湿疹について取り上げてみます。

タイプ①テカテカの脂漏性湿疹(新生児〜生後3〜4ヶ月まで)

脂漏性湿疹の原因と症状

脂漏性湿疹は、赤ちゃんの顔の脂が多すぎることが原因の湿疹です。

生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは、胎内でママからもらった女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰。顔はいつもベタベタテカテカしています。

そのため黄色いかさぶた、あるいは魚のウロコが張りついたような湿疹が前頭部から顔にかけて現れます。

試しにこの月齢の赤ちゃんの頭の匂いを嗅いでみてください。臭いんだけどクセになる(笑)脂ギッシュな独特な匂いがするはずです!(ちょっと加齢臭に似てる笑)

脂漏性湿疹の治療

ベタベタしている肌にさらに重ねての保湿は必要ないように思いがちですが、実は脂漏性湿疹にも保湿が必要です。

湿疹が現れた際は刺激の少ない洗浄料で丁寧に洗い、余分な皮脂を洗い落とします。続いて、油分が少ないローション、ミルクタイプのサラッとした保湿剤で十分に保湿します。

かさぶたのようになっている部分はお風呂の前にベビーオイルをつけてしばらく置き、あらかじめふやかしてから洗うと除去しやすくなりますよ。

▼関連記事を読む

乳児の脂漏性湿疹の症状とは?原因と家庭でのケア

タイプ②カサカサの乾燥性湿疹(生後5・6ヶ月〜1歳まで) 

乾燥性湿疹の原因と症状

乾燥性湿疹は、皮脂の過剰分泌の時期を終えたあと、乳児期後半に現れます。

肌を守るために必要な皮脂が欠乏し、極度の乾燥が起こることが主な原因です。

乾燥は肌のバリア機能を弱めます。すると外部からの刺激に肌が過剰反応し、湿疹になります。

乾燥性湿疹の治療

乾燥への対応が最大のポイントです!生後5〜6ヶ月を迎える時期と空気が乾燥する寒い季節が一致すると、乾燥性の乳児湿疹が出やすい条件が重なってしまいます。

そんなときは、まず水分たっぷりのローション系保湿剤で肌に水分を浸透させます。

次に油分が多いクリームや軟膏系の保湿剤を重ね塗りすることで浸透させた水分が蒸発してしまわないよう保護してあげることをおすすめします。

また、お部屋の加湿もお忘れなく!

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い

乳児湿疹を放置するとアトピー性皮膚炎に移行することがあります。つまり、最初は軽い乳児湿疹だったのに、気づけば根治性のアトピー性皮膚炎へと進行してしまうのですね。

マタニティーブルーズ(産後すぐの情緒不安定)を放置すると産後うつに移行してしまうことがあるように、乳児湿疹は一時的なものであるのに対し、アトピー性皮膚炎は長期にわたる治療が必要となることも多いので、軽い乳児湿疹のうちにしっかり保湿ケアをして悪化を防ぎましょう!

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乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い。見分け方や対策は?

顔の乳児湿疹を予防・改善するためにはスキンケアが大切

乳児湿疹の症状を改善するためには、日常の保湿ケアがとても重要です。正しいケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、赤ちゃんの肌を健やかに保つことができます。

汗やよだれなどはきれいにふき取る

汗やよだれがついた場合は、きれいなガーゼを使って、やさしくふき取るようにしましょう。

顔はやさしく、しっかり洗い流す

赤ちゃんの顔を洗う際は、やさしく洗い、しっかりとすすぐことが大切です。

とくに、症状が出ている時は、ママの手のひらで洗うなど、摩擦を避けるように心がけましょう。

わたしが開発した赤ちゃん用洗浄料『ポメロ』は、トラブルが起きやすい赤ちゃんの肌を適度にうるおしながら洗い上げます。

『余分な皮脂は取り除き、必要な皮脂は保つ』このような絶妙な保湿力のある洗浄料選びは重要なポイントです。賢く選んであげてくださいね。

沐浴後はしっかり拭いてすぐに保湿をする

沐浴後は、赤ちゃんの肌をやさしく拭き取り、5分以内に保湿剤を塗布することで、急激な肌の乾燥を防ぐことができます。

保湿剤は赤ちゃんの肌に合うものを選ぶ

保湿剤を選ぶ際は、赤ちゃんの肌に合うものを選ぶことが大切です。たとえ病院で処方された保湿剤であっても、赤ちゃんによって合う、合わないがあるものです。

基本は、無香料、無着色、敏感肌用のものを選んであげましょう。

同じくわたしがプロデュースした、赤ちゃん向け保湿料『マシュマロ』は無添加にこだわり、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水をベースに厳選した原料でつくりました。

保湿剤には、水分多めのローション系と、油分多めのクリーム系がありますが、ママが迷わなくていいように、『マシュマロ』はそのちょうど中間のテクスチャに仕上げているので使いやすいですよ!

少しでも気になる症状がある場合は病院を受診しましょう

もう産後とは言えないほど月日が経っても、ときどきキーッと感情を爆発させてしまうわたしですが、イライラが悪化していないかを観察しつつ、こりゃダメだ〜と思ったときは、さっさと心療内科に足を運びます(笑)

赤ちゃんの顔の湿疹も、清潔と保湿を継続しているのに症状が長引いている場合や、逆に症状がひどくなっている場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

専門の医師の診断を受けることで、正確な治療を受けることができますよ。

病院での治療としては、症状に応じてステロイド軟膏や個々に適した保湿剤の処方が行われます。

また、原因となるアレルギーの有無も確認されることがあります。

まとめ

ママのイライラが爆発する原因。動きすぎて疲れるとそうなる人もいれば、家でじっとしているとそうなる人もいて、人によっていろいろですよね。原因が真逆なら、対処法も真逆!

赤ちゃんの顔に現れるブツブツも、ベタベタvsカサカサ、ときに真逆の原因で起こる!ということがご理解いただけたと思います。

「うちの子の湿疹はどれだろう?」まずはその原因を探ることで、対処法も変わってきます。

ベースとなるのは日常のスキンケア。そして症状が気になる場合の早めの受診で、ほおずりしたくなるすべすべのお顔を目指しましょう!

家でじっとしていると感情爆発タイプの、助産師HISAKOでした!

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助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ 院長 助産師HISAKO

1974年生まれ。
総合病院産科、クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。母乳育児支援・育児相談を中心に、自治体育児支援訪問・妊婦教室を15年間にわたり担当。パパママ向け講演、専門職向けセミナー、教育現場では性教育等の出張授業を展開。

2020年沖縄県うるま市に助産院移転を機に『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』配信開始。妊娠出産育児を科学的根拠に基づき解説、自らの経験から得た学びを元に肩の力が抜ける子育ての考え方のヒントを提案、2023年YouTube登録者50万人以上に。

書籍、雑誌等の執筆活動、テレビラジオ等メディアにも多数出演。

また助産師とママ両面の視点から母子の健康と笑顔に直結する良質の保湿料をはじめ、こだわり商品の開発、製造販売を展開。

プライベートでは1998年から2020年の間に12人を出産。子だくさん助産師として認知されている。

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