大分県講演会『夫婦のパートナーシップ』

12月10日、大分県別府市の
やの助産院さんからのご依頼で
講演会を開催させていただきました。

主要都市での開催なら、
アクセスの良さや人口の多さと比例して
参加しやすいかもしれませんが、
地方でもこんなにたくさん、
会場に集まってくださって感無量でした。

大分県だけではなく
熊本や福岡、他県からも
たくさんのパパママ、子どもたちが
足を運んでくださいました。

本当にありがとうございました！

今回の講演会、テーマは

『夫婦のパートナーシップ』

パートナーシップっていうのは、
協力、協調、共同、という意味の言葉です。

恋人同士だった頃はラブラブだったのに
子どもが生まれてからは
パートナーに対してグチばかりが浮かんできて
ちょっとしたことにイラッ、カチン！

そんな心の変化に自身がついていけず
自己嫌悪に陥っているママ。

本気で離婚を考えるぐらいに
パートナーのことを
受け入れることができなくなって
思い悩んでいるママ。

そのイライラを
子どもにぶつけてしまい涙するママ。

なんで？
こんなはずではなかったのに・・・

そんな
ご夫婦は多いですよね。

夫婦だから言わなくてもわかる、
はありえません。

親子でもそうです。
言語化せずして自分ではない人の思考など
わかるはずがないのです。
どんなに仲良しの家族だって、
小さなもめごとは発生します。

もめないことをゴールにして、
どっちがが折れる、とか
我慢する、ということではなく

価値観は同じではないことを前提に
あくまで対等な関係性で
そのときの問題をそのままにせずに
相手と共有して、
建設的に話し合うことが大事だと思います。

そして、
相手の考えを理解できなかったとしても
そういう考え方もあるんだな、と
異なる価値観を尊重して
お互いの落としどころを探ることこそが
良好なパートナーシップだと思います。

パパは、ママが毎日どんな苦労で
家事や子育てをしているのか
想像力を膨らませないといけないでしょうし、

ママは、家でぐーたらしているパパの姿だけで
彼の人間性を判断するのではなく
外で、家族のためにどんなに一生懸命に
働いてくれているのか、
イメージする柔軟性が必要でしょう。

「わたしはこんなにやってるのに！
あなたもやってよ！」

っていう対立構造は
建設的な話し合い以前の問題です。

今2人の前にある問題に対し、
極端な解決策を探るのではありません。

相手が抱えている背景に想いを馳せて
それぞれのストレスが最小化される道を
模索する地道な作業こそが
円満なパートナーシップに
つながっていく一歩だと思います。

夫婦とは、
相性がいいとか、いい人とか、
運みたいな単純な話で仲良くいられるわけじゃ
ありません。

本質は、努力と継続！

相手をリスペクトする気持ちで
異なる価値観の落としどころを模索するのです。

その努力と継続によって
２人の関係性は月日を重ねるごとに
わかりやすく変化していくはずです。

成果が感じられると楽しくなってきますよ！
そうすると、ただただ義務的な努力だったことが
いつしか苦痛ではなくなっていきます。

でねでね！

夫に対してこれができるようになると
いずれ成長し、反抗期を迎えた
子どもたちに対しても、
『子どもが抱える背景』
にイメージを膨らませた
リスペクトを軸にした関わりが
できるようになるんですよ！

子どもがママの思いと異なる
未熟で理不尽な主張をしてきたとしても、
その考え方を否定せず
「ああ、そんな考え方もあるね〜」
と、笑顔で肯定できるようになります。

「ママはこんなにやってるのに！
あなたもちゃんとしてよ！」

ただ押し付けたり
正論でまくしたてて追い込んだところで
子どもはふてくされるか、
反論してくるだけですからね。

ママの思い通り。
ママが心地いいように。

子どもの行動を自分がしてほしいように
コントロールするのは、
単なる価値観の押し付けです。
これだと、子育てはうまくいきません。

夫婦のパートナーシップを
努力と継続でコツコツ作っていくのは
自分の幸せのためなんだけど、

実は、先々訪れる思春期育児という
試練だらけの〝本番〟に向けての
予行練習にもなっているのです。

夫婦でも親子でも社会でも
人間関係の基本は
相手へのリスペクトです。

講演会のあと、

「実は今朝、夫婦喧嘩をして
険悪ムードのまま講演会に来たけど、
家に帰ったらちゃんと夫と話して、感謝して
仲直りしようと思いました♡」

と語ってくださったママ。
隣で笑顔で寄り添っているパパの姿に
ほっこり優しい気持ちになりました。

やの助産院のみなさま
素敵な機会をありがとうございました！