母乳育児は痩せるのか?
どんどん痩せて妊娠前より体重が減った♡
という話を聞いたことがある人は少なくないはず。
でもその反面、
完全母乳だったのに逆に体重が増えた( *`ω´)
というママもいます。
母乳を作るのには
1日に1000キロカロリーぐらいが消費されます。
わかりやすい例にすると毎日2時間ジョギングするのと
同じぐらいです。なので、理論上は同じ食事量であれば
ダイエットになります。
ただ、母乳育児中はびっくりするほどおなかがすきます。
喉も渇きます!
食欲にまかせてどんどん食べていると当然太ります。
産後8週間(産褥期)は
子宮がもとの大きさに戻っていく大事な期間です。
この時期は痩せなくても当たり前~。
なぜなら、母乳の分泌量も一定していないし、
妊娠出産で筋肉量が落ちているので
基礎代謝が下がり、痩せにくいです。
さらに、妊娠5wぐらいから分泌開始される
骨盤をゆるめる妊娠性のホルモン(リラキシン)が
お産で開いた骨盤(帝王切開でも開きます)が
まだ開いたままなのも原因。
骨盤は『腰』の位置にあります。
『腰』っていう漢字は、「カラダのかなめ」と書きます。
つまり、腰が土台になってその上に背骨や頭蓋骨、
その下に足の骨がつながっているわけです。
土台になる骨盤がグラグラだとどうでしょう。
体が倒れてしまわないように、
なんとかバランスをキープするため
骨盤周囲を中心に、脂肪組織を増やすことで
弱い部分を補強しようと人間の体は働くのです。
これが憎き産後太りですね。( ̄◇ ̄;)
産後2ヶ月までしっかりおっぱいを吸わせることで
分泌されるオキシトシンというおっぱいホルモンが
開いた骨盤、周囲の弱った筋肉や靭帯を元に戻す作用、
そして大きく緩んだ子宮を復古させることに一役買います。
骨盤が大きく動くのはせいぜい産後半年までです。
なので、母乳育児で体重が減る人は、
産後2ヶ月~産後6ヶ月ぐらいからぐんぐん減り、
そこから半年間ぐらいは痩せないにしても
「こんなに食べているわりに体重が増えない!」と
おっしゃいます。
自然に体重が減らない場合に考えられるのは
・産後2ヶ月までに頻回授乳をしなかったことで
産後の骨盤の戻りが悪くそのまま固まってしまった
・子どもとずっと家にいて慢性的な運動不足になっていて
筋肉量が減ったままになっている
・さらにストレス発散のため食べ過ぎている
などが考えられると思います。
そしてもちろん、体質もあると思います。
あまり意識していなくても痩せる人は痩せるし、
痩せない人は痩せないですから~。
ただ、「体質だからどうしようもない!」
と諦めてしまうのか
体質にあぐらをかかず、意識するのか、の違いで
結果はずいぶん変わってくると思いますよ。
ばぶばぶに来ているママたちを見ていて、
母乳育児中に痩せていくのはだいたい1歳ぐらいまで。
そこを超えての長期授乳になってくると
母体は子どもが必要とするだけの母乳生成に切り替わってきて
量が落ち着いてくるので
それほど多くのカロリー消費をしなくなってきます。
よって、1歳すぎるとおっぱい続けていても太ってきた~!
と嘆いているママにはよく出会います。
産後は、ミルク育児でも痩せるママは痩せますよ。
母乳をあげなくても赤ちゃんの世話だけでも
毎日かなりエネルギーを消費しますから!
赤ちゃんのお世話に追われ、
つい自分のことは後回しにしてしまうと
知らず知らずのうちに疲れすぎて、
あまり食事をとれない状況が続いたりすると
母乳育児じゃなくても痩せていったりします。
女性だから、
ママになってもキレイでいたいって思うし、
スタイルのいいママになりたいって誰もが思います。
だけど、ママが健康でいるために、
そして母乳育児の場合には
栄養価の高いおっぱいを提供できるように
ママはそれなりに栄養をとる必要があります。
母乳を作るエネルギーより摂取カロリーが上回ってしまうと
痩せることはできないので、
食事はしっかりとりつつも、満腹まで食べないように、
食べる時間も考えて、間食も控えるようにしましょうね~。
(なかなか難しいけどねー!)