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2015.09.04

トイレトレーニングはいりません

「同じ年ごろのお友達が先におっぱいを卒業した」
「あの子はもうおむつが外れたらしい」
「もうストローが使えるんだって!」

などなど

なんでも早くできるようになることが
いいこと、すごいこと!
というような風潮がありますよね。

つい自分の子とお友達を比べて
一喜一憂してしまいますが
子どもの発達のスピードには
本当に大きな個人差があります。

「好きこそ物の上手なれ」
というように、
興味のあることは自然とできるようになるのが
早いでしょうし、あまり好きではないことについては
すでに能力が備わっていたとしても
わざわざやろうとはしないので
なかなかできるようにはなりません。
要は本人のやる気の問題だったりするんですね。

その子によって
できるようになるタイミングや
適応する時期というものが
あると思います。

子育てにおいて
トイレトレーニングをはじめとする
基本的日常生活行動レベルとしての
トレーニングは必要ない!

と、わたしは思っています。

先日、ばぶばぶで
4歳の男の子が幼稚園でうんちができず
もらしてしまう、というご相談を受けました。

おしっこはトイレでできるんだけど
なぜかうんちはトイレではできず、
わざわざパンツからおむつに履き替えて
部屋のスミに隠れてうんち。

家ではそれでいいけど、幼稚園では
おむつに履き替えるわけにもいかないので
我慢してもらしてしまうのだそう。

同じような話はときどき聞きます。
大人からすればそれがなぜなのか?
さっぱりわかりません。

おむつでウンチなんて気持ち悪いし、
トイレでしたほうが絶対いいでしょーと思うけど、
それはあくまで大人目線の思考です。

うちの子たちの中にも
そういう子がいましたが
そのときの心理をのちに本人に
聞いてみたことがあります。

小学校高学年になった彼は
言いました。

自分の身体の中にあるものが
身体を離れてポトンって落ちるのが
なんか怖かってん。
おむつやったらポトンってならへんやろ?
受け止めてくれるから安心やん。

へーーーーーーーーー。
子どもって。

そんなことを考えるのですね。

うんちがトイレでできないのには
彼らなりの理由があったわけです。

けど、いつしか
トイレにポトンとうんちが落ちることも
ジャ〜っと流れていってしまうことも
怖いことではないと
気づく日が来るんですよね。

そのときこそが、
トイレでうんちができるようになる
その子のタイミング。

怖いものを
「怖くないから!大丈夫だから!」
っていくら人に言われたって

怖いモノは怖い!

ではありませんか?

トレーニングすればいいってことじゃ
ありません。

もちろんさまざまな育児観があるので
トレーニングしないことが
正解ということではないですが、

他人と比べて競争に勝つことを目的に
子どもの能力が伴っていない時期に
慌ててトレーニングを開始するのは
本末転倒な気がします。

トイレトレなんぞ
本来は無理にする必要はないことです。

子どもが自分で
友達や本やテレビなどで見て覚えて、
自分の中で意識が変われば、
自然に取れていきます。

おしっこしたオムツの感触が気持ち悪いと感じたり、
ウンチってトイレでするものかな・・・と思い始めたり、
全部、子供の中から芽生えるものなんです。
そしたら、あ!っという間に取れます。

親が、いつまでもオムツがみっともない、とか、
お金かかっちゃう、とか思うから、取りたいだけで、
それは、実は、親のエゴだったりするんです。
うちの娘はトイトレしませんでした。
おしっこやウンチの度に、
『出るよ~』『パンツ気持ち悪い』って言いだしたので、
ある日突然、普通のパンツ穿かせたら、
『このパンツでは、おしっこしたらあかんな。』と
自分で言って、トイレに行きましたよ。
1回も、もらしてないし、ちびってないです。

あくまでも、本人の意思。
これが大事なんです。

人生は長いんです。
たった半年や数年程度の個人差で慌てても
無意味だし、しんどいだけです。

子どもにしてみれば
いい迷惑と思っているかもしれません。

その子にとっての『時期』を見極め
『そのとき』がくるまで
おおらかに待ってあげましょう!

目くじら立てて
トレーニングなんかしなくても
時期が来れば必ずできるようになりますよ。

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