ひさこさん

わたしの名前は
『寿子』です。

「ひさこ」は
「久子」と書く人が多くて、
「ことぶき」と書いて「ひさこ」は
どちらかというと珍しいみたいですが

わたしは１月１日生まれの
めでたい子なので
『寿子』なんです。

「ひさこ」は一般的に
「ちゃこ」の愛称で呼ばれます。

わたしも例外ではなく
生まれたその瞬間から
周りの人に「ちゃこちゃん」と呼ばれていました。
今も親しい友人は「ちゃこ」と呼びます。

どうして「ひさこ」が
「ちゃこ」になるんでしょう？

「なんでちゃこやのー？」

って昔よく聞かれました。

『ひさこ』→『ひちゃこ』→『ちゃこ』
『さ』が『ちゃ』になったのが
定着してしまったのかな？
と思っています。

タレントの堺正章さんは「マチャアキ」
久本雅美さんは「マチャミ」

さ→ちゃ

相手に親しみを込めると
小さい子が発音するみたいに
音が転換されて

ほっこり癒される
呼び方になるなのかな〜って思ったりもします。

小さい子は『さ』の発音ができないですよね。
「サ行」が「タ行」になる子が多いです。

たとえば
「何してるの？」→「何ちてるの？」
「よしよし」→「よちよち」

かわいいです〜( ´ ▽ ` )

「さしすせそ」を発音してみると、
口の中の筋肉を
意外と複雑に動かしていることがわかります。

子どもが「さしすせそ」を
「たちつてと」に変換してしまうのは、

日本人が英語のthの発音をうまくできなかったり
お父さんがディズニーランドを「デズニーランド」
といってしまうのと同じような
現象なのかもです〜（笑）

「さかな」→「たかな」
「そんなん知らん」→「ちょんなんちらん」
「これください」→「これくだた〜い」

うちの３歳なりたての子が今まさに
この段階！

もうほんと、かわい〜い!

「たちつてと」ばかりではなく
いろんな語録あって２歳３歳は

「かわいい!おもしろい!」
だらけです。

子どもの発音がうまくできないことで
悩まれるママもいらっしゃいますが
誰もが成長していく上で
みんな同じく成長するわけではありません。
大丈夫、大丈夫♪

幼児期には少しずつ構音が完成していきます。
だから、発音ができないからといって、
すぐに

「タ」じゃない！
「サ」でしょっ！

細かく指摘するのは
能力がまだ伴わない子どもに
どんなにがんばってもできないことを
無理に要求していることと同じですね。

本人は「サ」のつもりで言っているのに
喋るたびに叱られたら
だんだん喋ることがこわくなり、
喋ることが嫌いになってしまったら
たいへんです。

そうなったらサ行どころの話じゃ
なくなってしまいます。

少なくとも
小学校に入るまでは
うまく発音できなくても
無理に直さないでくださいね。

小学生になっても
いつまでも発音がおかしいと思ったときには
学校の先生、保健の先生に相談してみましょう。

間違っててもいいんです^^
まだ生まれて数年しか
経ってないのですから。

「ママ、ちゅき〜！(好き)」
と言われたら、

「ママも○○ちゃんすき〜」

って
答えてあげてくださいね！

「ちゅき」っていう発音がかわいいので
ついそれを模倣して
大人も同じように
「ママもちゅきちゅき〜♪」と
答えたくなってしまいますが

ママがかわいらしい子どもの発音に
つられてしまうことなく
正しくサ行を発音することで

子どももいつの間にか
「ママすき〜」
って言えるようになります。

子どもが上手にできるかどうかということよりも、
むしろこちらから正しい発音で言い直してあげる。
つまり、モデルを示してあげるということが
大事なんですね！

強制するのではなくて、
子どもたちが持っている、
子どもたちが直そうとする力を
生かせるような形で対応してあげましょう。

今、仕事上では
「ひさこさん」で
統一して呼んでもらうようにしています。

今日はばぶばぶに来てた2歳児が

ひちゃこた〜ん

と呼んでくれました。
見事なまでの「サ行」「タ行」変換術！

ずっと「ちゃこ」で来てたので
「ひさこさん」って呼ばれると
ピンと来なくて

え？
「ひさこさん」って
わたしのこと？

いまだに背中がむずがゆいですが

早く呼ばれ慣れるように
がんばります。^ ^