ばぶばぶってやばいよね！

「やばい」の意味は、広辞苑によると
「不都合である。危険である」
と書いてあります。

「時間ヤバイって！」といえば、
「あかん、遅刻しそう！」
の意味です。

でも、
イマドキの若い子たちは、「やばい」を
なんにでも連発します。
本来否定的な意味で使われていた「やばい」は
最近では肯定的な意味でも使われるようになっている模様。

このお菓子、ヤバない？

「このお菓子、めっちゃマズイよ！」
という意味なのか、それとも
「このお菓子、めっちゃ美味しいよ！」
なのか。
どっちの意味でやばいのー！！！

今の世の中の「やばい」は、
自分の想定を超えた場合に使う言葉です。
言葉自体で状況を判断するのではなく、
そこへ至るまでの文脈や状況の流れから
声のトーンや表情で、肯定的な「やばい」なのか
否定的な「やばい」なのか、
言葉の意味を瞬時に判断する必要があるんですね〜。

気合を入れて作った料理を

ママ、今日のおかずやばいわ！

と言われて

え？え？
腐ってた？
それともまずい？
うそやん、なんでー？

「今日のおかずやばい！」という文だけでは
おいしいのかまずいのか、わからない！
前後のシュチュエーション、娘の態度から
そのニュアンスを瞬時に判断するという
高度なテクニックが要求されるわけですが
アラフォーのおばちゃんは頭が固いので
いちいち混乱するんです！

この場合の「やばい」はどうやら
「めっちゃ素晴らしい」「興奮度MAX！」
の意味だったようで胸を撫で下ろしました〜。
・・・ホッ！(￣▽￣)

微妙なあいまいさを持つ言葉が多いからこそ
日本語は趣があって風流で魅力的。
わたしは日本語が大好きです！

だけど、若者言葉のあいまいな言葉は
あいまいすぎてついていくのに必死です！！

「ばぶばぶってやばいよね！」

若いママにときどき言われるのですが
それがなんとなく
肯定的な意味だとわかったとしても、

古民家のばぶばぶの造りに感動したのか？
おっぱいケアの技術がスゴイのか？
助産師のアドバイスに癒されたのか？
木のおもちゃに感激したのか？

何がどう「やばい」のか
正確なことはさっぱりわかりません。

ばぶばぶの何が「やばい」のか
もっと具体的に教えてー

とお願いすると、

厳密な意味なんかないですよ！
会話はノリが大事だから！
ばぶばぶは、ぜ〜んぶまとめて
やばいですよ！

なのだそうです。

なんやねんー。
やっぱりワケわからんわー。(ｰ ｰ;)

日本語は時代に応じて変化します。
わたしが学生だったころには

「チョベリグ」←チョーベリーグッド
「チョベリバ」←チョーベリーバッド
「KY」←空気読めない

とかが流行ってて、
それを聞いた年配者たちが「日本語が乱れてる！」と
顔をしかめていました。

こーゆうのに柔軟に対応できん時点で
じじい、ばばあやねん！（口悪い・・・）

と若かりしわたしは
思ってました。

そして、今や新たな若者言葉に
すっかりついていけてないわたしです。

今でいう「やばい」＝「めっちゃすごい！」は、
昔は「チョーすげ〜！」とか言ってましたっけ。

でも「チョーなんとか」
っていう表現も、最近はあんまり聞きませんよね〜。

なんでもかんでも「やばい」で済ませてしまうより
言葉はもっとボキャブラリーが多いほうが
表現の幅が広がって楽しい、と思うようになったのは
歳のせいなのか？
毎日ブログを書いたり、雑誌や新聞、出版物のライターを
していて、さまざまな日本語の表現に
触れる機会が多いからなのか？

まぁ、言語なんてものは
みんながわかっているもの、みんなに通じるものが
正解！なのかもしれません。

ネガティブな言葉がポジティブにも使えるなんて
考えようによっちゃ、
ちょっと素敵かな？とも思います。

きっと、大人が眉をひそめなくても
若者たちが社会に出れば、
言葉遣いは自然に変わっていくのでしょうし。
改まった場面ではきちんとした言葉遣いができれば大丈夫。
仲間の内外で使い分けができればOKですね！

若者言葉は世の中の移り変わりを象徴するモノ。
だから、最先端の言葉に、
がんばってついていくぞぉー！

「ばぶばぶってやばいよね！」

そう言っていただけるよう
日々精進いたしますー。