赤ちゃんのうんち

赤ちゃんは
白いポツポツの混じった
うんちをすることがあります。

飲みっぷりのいいスタミナのある
赤ちゃんだと比較的月齢の低いうちから
このようなうんちが出ることが
ありますが、

多くは１回に飲めるミルク、おっぱいの
量が増えてきた
生後２ヶ月頃に見られることが
多いようです。

この顆粒状のポツポツ物体は
いったい何？！

正体は、
おっぱいやミルクの中に含まれる
脂肪とカルシウムが結合したモノです。

月齢が進み、生後４ヶ月ぐらいになると
満腹中枢も形成され、
許容範囲を超えた飲み方はしなくなり、
同時に消化能力も高まって
白いツブツブがうんちに混じることは
なくなりますが、

ばぶばぶでいろんな赤ちゃんを診ていて
おっぱいはよく飲めているようなのに
ママの不安感からミルクを足しすぎていると
顆粒便や緑色のうんちが高頻度に
出るような印象があります。

大人に比べて消化吸収能力はまだまだ未熟なくせに
満腹中枢が働かないから
胃の体積を超えて、
与えられたら与えられただけ
すごい勢いでいくらでも飲んでしまいます。
で、消化しきれないのですね。

機能と行動が伴わない
アンバランスな赤ちゃん。
かわいいですー。^ ^

母乳はどれだけ飲ませても
飲み過ぎにはなりませんが
ミルクは「栄養過多」になる可能性があることを
頭に入れておいてくださいね。

とはいえ、
赤ちゃんの機嫌がよく、元気にしているのなら
顆粒便や緑便が出ても
心配する必要はありません。

直母したあとも赤ちゃんは

まだ足りへんで！！！

グズることがありますが
「足りひんアピール」には
くれぐれも騙されないようにしてください。

直母後のミルクの豪快な飲みっぷりに

「あ〜やっぱり足りてないんだ」

ママは勘違いしてしまいがちだけど
ミルクを足せば、
ほとんどの赤ちゃんはすごい勢いで飲みますよ。
だって満腹中枢がないんですから。^ ^

1日の体重増加量が50g/日を超えるレベルで
グングン大きくなる混合栄養の赤ちゃんで
顆粒便がやたらと出る場合は、
ミルクの足しすぎを疑ってくださいね。

うんちの黄色は胆汁中のビリルビンによるもの。
離乳食開始前の赤ちゃんのうんちは
ビリルビンの色がそのまま出てきて
黄金色をしているのが一般的ですが
うんちは、長時間腸内に留まると
酸素に触れて酸化し、
黄色→緑に変化します。

便秘気味の赤ちゃんのうんちは
緑であることが多く
回数が多い場合には
黄色のことが多いです。

離乳食を始めるのが早すぎたり、
（生後半年以降に始めましょうね）
２ヶ月や３ヶ月という小さな月齢で
果汁を始めてしまったりすると
本来はビフィズス菌と乳酸菌でいっぱいの
赤ちゃんの腸内の細菌環境に
大腸菌など他の菌が入ってきて
顆粒便、緑うんちの率が上がります。

離乳食は母乳よりカロリーが高いし、
果汁は糖度が母乳の5倍！
ということは
腸内で発酵しやすくガスが発生して
消化しきれなくなることも原因だと思います。

母子手帳には、
健康な赤ちゃんのうんちの色を示す
用紙が挟み込まれています。

健康なうんちの色にはバリエーションがあり
顆粒便、緑色も
小児科的には問題はないです。

大人の場合は
「バナナうんち」
が、ベストなうんちであることは、
みなさんご周知のとおりです。

でも、いつもバナナうんちが出るか？というと、
健康上問題がなくても
食べたものや生活習慣などによって

細いうんちの日もあれば
ゆるめの日もあれば
コロコロうんちの日もあれば、
いろいろですよね。

赤ちゃんの顆粒便、緑うんちは
それと同じで
今も十分健康なんだけど、
できればもっと健康的な
「黄色うんち」を目指そうか〜
というレベルの話だと考えてください。

あっという間に飲み干してしまう
乳首の穴が大きな
哺乳瓶でミルクを飲ませると
赤ちゃんは慌てすぎて
空気をたくさん飲み込んでしまいます。
すると腸内にガスがたまりやすくなって
うんちの性状は変化しやすいです。

ですので、
10分以内で飲んでしまうような
哺乳瓶なら、もう少しのんびり
時間をかけて哺乳できる
乳首のサイズに変えてあげましょう。

善玉菌が主役の赤ちゃんのうんちやおならは
すっぱいにおいがします。
臭い原因は「悪玉菌」。

赤ちゃんのうんちが臭かったり
顆粒便、緑うんちが続くときは
ママの食事内容を見直してみましょう。

母乳には腸内環境を整える
ビフィズス菌やオリゴ糖が豊富に含まれています。
ママが健康的な食生活を送っていれば
赤ちゃんも、今よりもっと健康になれますよ♪