【写真で解説】赤ちゃんの首にできる乳児湿疹の症状・原因・ケア方法
目次
こんにちは。助産師HISAKOです。
赤ちゃんの肌トラブルは、どの部位に起きてもショックですが、首はいつも衣服から露出している部位なので、ふとした瞬間に目につきやすく、とくに気になりますよね。
どうにかしてすべすべ肌に戻してあげたいと思うのが親心。また、見た目のコンプレックスから、他人の目が気になることもあるかもしれません。
赤ちゃんが周囲からジロジロ見られているような気がして、外出するのが怖くなったということもよく耳にします。
ちゃんとお世話できていないからこうなったんだ・・・ママは自信をなくし、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。
ですが、赤ちゃんの首は本来、赤みやブツブツなど肌トラブルが起きやすい部位なんです!
この記事を最後まで読んでいただくと、なぜ赤ちゃんの首に湿疹ができやすいのか理解を深めることができます。また、お家ではどんなケアができるのかも明確になります。しっかり学んですべすべ肌を目指しましょう!
乳児湿疹が首にできる原因とは
赤ちゃんの首は汗をかきやすい
汗を作り出し、表皮に送り出す器官である『汗腺』は、腕や足など身体の中心から遠い部位に比べて背骨に近い体幹部分に集中しています。
背骨の延長上には首があり、脳とつながっています。首は脳を守るためのとても大切な場所。
また、生命を維持するために重要な脳は熱に弱い特徴があるため、汗をかくことで温度を一定に保ちます。それゆえに、首はとくに汗をかきやすい部位なのです。
赤ちゃんの首は皮脂の量が少ない
野外に駐車している車より屋根付きガレージに駐車している車のほうが傷がつきにくいように、首は衣服から露出しているので、紫外線などの外からの刺激を直接肌に受けやすいです。
赤ちゃんの首は顔よりさらに皮膚が薄いということもあり、無防備な首は、刺激となる汗をたくさんかくにもかかわらず、皮脂腺が少なく、肌を守るための皮脂をあまり分泌することができません。
だから赤ちゃんの首は、とりわけバリア機能が崩れやすく、さまざまな外からの刺激にダイレクトに損傷を受けやすいのです。
コーティングで保護されていない車の塗装がダメージを受けやすいのと似ていますね。
赤ちゃんの首は汗や汚れが溜まりやすい
赤ちゃんの首は短いですよね!(笑)
首がすわるまでの生後3〜4ヶ月頃まではとくに、重い頭をしっかり支えることができないので、首をスラッと長く伸ばした姿勢を維持することも難しいはず。
さらに、身体にお肉がついてきてぷくぷくになってきます。短い首の上にかわいらしい二重あごがポヨンと乗っかる形になり、お肉に埋もれた首は常に蒸れた状態です。
うなずいたり前屈みになったり摩擦によるダメージも受けやすく、汗の成分や汚れが溜まったままになると雑菌が繁殖して臭〜い!(笑)
つまり赤ちゃんの首は乳児湿疹が生じやすい条件が整っているのです。
首にできる乳児湿疹の症状とは
1歳までの赤ちゃんの肌トラブルを総称して『乳児湿疹』と呼びます。さまざまな原因があり、赤みを帯びたカサカサした肌質、ブツブツした湿疹・・・
また、かゆみを伴うと引っ掻いたりこすったりしてじゅくじゅくとした汁が出たり、出血することもあり、症状はいろいろです。
赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟
大人の肌は、水分が蒸発するのを防ぐバリア機能が成熟していて、紫外線、摩擦、汗、花粉、ダニなど、外から加わる刺激を跳ね返す強さがあります。
対して、赤ちゃんの肌は厚みが大人の半分ほどしかなく、バリア機能が十分に備わっていません。
外からの刺激にビクともしない強靭な肌が育っていくにはまだまだ時間と経験が必要。
つまり、赤ちゃんの肌はとても不安定でデリケートな状態なのです。
赤ちゃんの肌はガラスコーティングしない車のようなもの
赤ちゃんの肌を車の塗装に例えてみましょう。
車のボディ表面がガラスコーティングの皮膜でしっかり保護されていると、ほこり、排気ガスなど外からの刺激から車を守ることができますよね。
また、コーティングの皮膜には水を弾く効果があるので、雨水などの汚れを塗装に固着させません。
赤ちゃんの肌は皮脂によるバリア機能が未熟で、まるでコーティングされていない車の塗装と同じです。
適量の皮脂の分泌も難しいので、肌内部の水分が蒸発、乾燥しやすく、汗やほこりなど外からのさまざまな刺激にとても弱いという特徴があります。
つまり、ちょっとしたことで肌にトラブルが出現してしまうのですね。
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首の乳児湿疹はどうやって治す?
自宅でできるケア
まずは、お家での日常な保湿ケアを欠かさないことが、首の乳児湿疹を防いだり、症状の改善にとても大切です!
パパママが赤ちゃんにしてあげられることを以下にご紹介しますね。
汗や汚れは放置せず、こまめにふき取る
赤ちゃんは新陳代謝が活発!びっくりするほど汗っかきです。
汗に含まれる塩分の刺激は、肌バリアがとくに弱い首周りの湿疹を悪化させる原因となります。
常に清潔な状態を保ち、こすらないように注意しながらこまめに汗を拭き取ってあげましょう。
清潔にすることを重要視して1日に何度も洗い流すと、分泌量が少なく貴重な皮脂成分を過剰に取り除いてしまうことになり、かえって肌を乾燥させ、湿疹を悪化させてしまうので注意してくださいね。
また、肌を保護する皮脂は、汗とともに分泌されるという一面があります。
汗は、肌のうるおいを守る肌バリア機能に役立つ一面も持ち合わせているという事実も理解しておきましょう。
ポイントは、汗をかかせないことではなく、汗をかいたら放っておかず、早めに拭き取ること。汗とは上手に付き合っていきましょう!
首の蒸れを軽減する、うつ伏せ遊び
月齢の低い赤ちゃんは、ママが見守る安全な環境の中で、ときどきうつ伏せ遊びを取り入れてみてはいかがでしょうか。
頭を持ち上げようとするときに、首が長く伸ばされ、首に空気が通って蒸れを防いでくれます。
ただれている部位の洗い方
赤みが出てカサカサただれた部位は見るからに痛そうですよね・・・。洗浄料がしみるようなら、無理に使わなくても大丈夫。
ぬるま湯で優しく洗い流すだけでも十分です。ごしごしと強く洗うのは避け、ママの手のひらで優しくなでるように洗い流してあげてください。
わたしが開発した赤ちゃん用洗浄料『ポメロ』は、トラブルが起きやすい赤ちゃんの肌を適度にうるおしながら洗い上げます。
保湿力のある洗浄料選びは重要なポイントです。賢く選んであげてくださいね。
お風呂のあとはすばやく保湿
お風呂上がりは急激に乾燥が進むため、タオルドライしたあとはなるべく早く保湿を行いましょう。
顔の保湿を中心にして、首はついおろそかになりがちですが、皮膚が薄くて乾燥しやすい首こそ念入りに、全身くまなく保湿してあげてください。
また、保湿料は少量を数回に分けて塗ると、肌に浸透しやすくなりますよ。
保湿料は赤ちゃんの肌に合うものを
保湿料も、なるべく刺激の少ないものを選ぶことをおすすめします。
わたしがプロデュースした、赤ちゃん向け保湿料『マシュマロ』は無添加にこだわり、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水をベースに厳選した原料でつくりました。
栄養たっぷりの水分がぐんぐん浸透していくので、乾燥しがちな赤ちゃんの首の保湿ケアにもおすすめです。
気になる症状がある場合は病院を受診しましょう
お家で保湿ケアをがんばっているのに、赤ちゃんの首の乳児湿疹がなかなか改善されない、むしろひどくなっているような場合。
赤みが強く、かゆくて不機嫌だったり、じゅくじゅくしているようなときは、乳児湿疹から派生して肌に炎症が起きている可能性があります。
このような症状はお家でのケアではよくならないことも多いので、小児科や皮膚科を受診することをおすすめします。
医療機関では、症状が軽度の場合には保湿料などの塗り薬が処方されます。症状が重い場合は保湿料に加え、ストロイド薬によって炎症を抑えます。
まとめ
わたしが住む沖縄は、海から潮風が吹いてくるので、愛車は必ずガラスコーティングで保護してあげなければあっという間に塩害を受けて錆びてしまいます。
車のコーティングは1年に1回のメンテナンスで大丈夫らしいですが、乳児湿疹ができやすい赤ちゃんの保湿ケアは毎日根気よくお願いします!
汗に含まれる塩分や外からの刺激から、赤ちゃんの未熟な肌バリアを守ってあげてくださいね!
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