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2024.01.29

頭・頭皮にできる乳児湿疹の原因と対処法・予防する保湿スキンケア方法

助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

2006年開設の「助産院ばぶばぶ」で育児支援を15年以上担当。YouTube「12人産んだ助産師の子育てチャンネル」のフォロワーは50万人以上。自身も12子の母。

こんにちは。助産師HISAKOです。

赤ちゃんの魅力は、なんといっても頭でっかちの3頭身!

まるでぬいぐるみのようなアンバランスな体型が破滅的なかわいさですよね!愛くるしい大きな頭には思わず目が行ってしまいます♡

そんな赤ちゃんの頭は、実は乳児湿疹ができやすいとてもデリケートな部位のひとつです。

この記事では、頭にできる乳児湿疹の原因を理解し、正しい対処法と予防策を学びましょう。

頭にできる乳児湿疹の症状と原因

乳児湿疹とは、新生児から1歳までの赤ちゃんに見られる肌トラブルの総称です。

赤ちゃんの頭に現れる乳児湿疹は、乳児期前半の生後数週間から3〜4ヶ月の間で多く見られる「脂漏性湿疹」と、乳児期後半から1歳までに多く見られる「乾燥性湿疹」に大別されます。

「脂漏性湿疹」の症状と原因

頭の脂漏性湿疹の主な症状

  • おでこから前頭部にかけて、細かい水ぶくれができる
  • 黄色い汁が固まり、かさぶたやウロコのように何層も肌や頭皮に張りつく
  • 汁が固まったようなものと、ボコボコと膨らんだ赤いブツブツが混在
  • 洗っても洗っても、頭からフケのようなものが出てくる
  • 頭から脂っぽい匂いがする(思春期の子どもと同じような匂い!)
  • 見た目のわりに、あまりかゆがらない

💡HISAKOポイント!
この場合、可能性として高いのは「脂漏性湿疹」です。

頭の脂漏性湿疹の主な原因

⚫️ 赤ちゃんは根本的に肌が薄く、バリア機能が未熟
⚫︎ 頭皮には皮脂腺や汗腺が多い
⚫︎ 生後4ヶ月頃まではママから受け継いだ女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰
⚫︎ 体温調節が不安定なため頭部はとくによく汗をかく
⚫︎ 保湿ケアが不十分

💡HISAKOポイント!
このように、低月齢の赤ちゃんの頭は紫外線、花粉、ダニ、化学物質などの外的刺激から肌を守るバリア機能が弱く、皮脂の過剰分泌が加わって常に脂ぎってベタベタテカテカしています。皮脂の分泌が多すぎて皮脂腺が詰まってしまうと脂漏性湿疹になります。

▼関連記事を読む

乳児の脂漏性湿疹の症状とは?原因と家庭でのケア

「乾燥性湿疹」の症状と原因

頭の乾燥性湿疹の主な症状

⚫︎ カサカサして粉をふいている

⚫︎ 頭皮が赤みを帯びて、かゆがる

💡HISAKOポイント!
この場合、可能性として高いのは「乾燥性湿疹」です。

頭の乾燥性湿疹の主な原因

⚫︎ 生後5ヶ月以降は極度の乾燥肌の月齢に突入し皮脂の分泌が不足
⚫︎ 紫外線や汗による頭皮へのダメージ

⚫︎ 保湿ケアが不十分な環境によるバリア機能の低下

💡HISAKOポイント!
乳児期後半に差し掛かると、頭皮の乾燥からさらにバリア機能が低下します。そこへ紫外線を浴びたり、汗を放置すると頭皮が炎症を起こすことがあります。いわゆる日焼けの状態ですね。日焼けした頭皮は水分を蒸発しやすくなり、さらに乾燥を招き、乾燥性湿疹を引き起こします。

▼関連記事を読む

乳児の乾燥性湿疹の原因と症状とは?スキンケア方法も伝授します!

頭にできる乳児湿疹への対策と予防

頭の乳児湿疹は、皮脂分泌過剰が原因の脂漏性湿疹と、皮脂分泌不足が原因の乾燥性湿疹に大別されることが解りましたね。

髪量もバリエーション豊かで、どの子もとにかく文句ナシにかわいらしくて、つい注目してしまう赤ちゃんの頭に乳児湿疹ができていると、見ている方も辛くなってしまいます。

頭の乳児湿疹にはどんな対策をすればいいでしょうか。家庭でできるケア方法をご紹介します!

お風呂は1日1回、ママの手のひらでやさしく洗う

過剰な皮脂が黄色いかさぶた状になって固まっているときは、沐浴の30分ぐらい前にベビーオイルやワセリン、オリーブオイルなどで柔らかくふやかしてから洗うと、比較的取り除きやすくなります。

ですが、皮脂の過剰分泌の低月齢の赤ちゃんの頭は、洗っても洗ってもどんどん皮脂が湧き出てくるので、どんなに丁寧にフケやかさぶたを取り除こうしても限界があります。

無理にかさぶたを剥がさないようにしましょう。

また、洗い流す必要のない沐浴剤も市販されていますが、沐浴剤にはリンス作用があります。

低月齢の赤ちゃんは、ただでさえ皮脂の過剰分泌があるので、沐浴剤による皮膜をさらに肌に重ねると脂漏性湿疹の悪化につながりかねないので注意しましょう。

脂漏性湿疹、乾燥性湿疹ともに、石けんや赤ちゃん用ボディソープなど肌に刺激の少ない優しい洗浄料でなでるように洗いましょう。泡はしっかりと洗い流し、擦らないようタオルでそっと拭き取ります。

💡HISAKOポイント!
わたしが開発した赤ちゃん用洗浄料『ポメロ』は、脂漏性湿疹のできやすい月齢の赤ちゃんの余分な皮脂を洗い落とし、必要な分だけをキープしつつ洗い上げてくれますよ。

お風呂のあとの保湿も忘れずに

「皮脂の過剰分泌でベタベタの頭皮に保湿は逆効果では?」と思いますよね。だけどお風呂のあとは、赤ちゃんの頭皮は一時的に急激に乾燥します。

乾燥した頭皮は「皮脂が足りてないぞ!」と働き、結果として皮脂の分泌をさらに増やす方向になってしまいます。

そのため、お風呂のあとは頭皮もきちんと保湿して水分と油分のバランスを整えてあげましょう。

顔や身体は保湿するけど、頭はなぜか保湿ポイントから外してしまうママが多いようです。「え?頭も保湿するんですか?」「髪があるのに?」と。(苦笑)

頭も当然、保湿ですよ!髪ですか?無視しちゃって大丈夫です!上からガンガン行っちゃってください!

外部からの異物刺激をもろともしない肌は、顔も身体も頭皮も同様です。わたしたち大人の保湿サポートが絶対的に必要です。

💡HISAKOポイント!
弱い肌バリアをすり抜けて体内への異物侵入を防ぐため、頭皮も毎日欠かさず継続的な保湿ケアを行いましょう。

脂漏性湿疹のときは

① ローションで角質層に水分を補う
② 乳液で水分と保湿成分をキープ

乾燥性湿疹のときは

①②に加えて

③ クリームで水分蒸発を抑える

・・・でも保湿料の使い分けって、地味にめんどうだし、ややこしくて何をどう使っていいのかよくわからないですよね。(ママのスキンケアもオールインワンを選びがちよね)

そこでわたしは、無添加にこだわり、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水をベースに厳選した原料で、赤ちゃん向け保湿料『マシュマロ』をつくりました。

これ1本で赤ちゃんの肌に必要な水分と油分をバランスよく繰り込み、肌の内部の水分を外に逃がさない保湿に効果を発揮します。

あれこれ塗る手間がないぶん、赤ちゃんの不安定な肌に与える物理的な刺激を最小限にできることも魅力です。

紫外線に注意する

暑い季節の外出では、髪量が少なめの赤ちゃんはとくに頭皮が日焼けしてしまうことがあります。

日焼けすると一気に乾燥が進み、頭皮のバリア機能が低下します。

そのため、外出の頻度が増えるようなら帽子をかぶせる、ベビーカーの日除け、抱っこひもと日傘など、頭皮に直接紫外線を当てないような工夫が必要です。

外出はなるべく紫外線が強い時間帯を避けるなどの考慮を。そして外出から帰った頭皮は乾燥しているはずなので、しっかり保湿してあげましょう。

頭皮の汗をそのままにしない

赤ちゃんの頭は皮脂腺と汗腺が集中しています。脳は本能的に最優先で守らなければならない部位なので、頭の汗腺から熱を放出して体温を下げています。

ですが、体温調節機能が未熟なので、気温の影響を受けやすく、着せすぎ、寝具の厚み、気温、湿度などの影響で身体に熱がこもってしまいがちです。

脂漏性湿疹の場合、多量の汗をそのままにすると汗に含まれる塩分やほこりが皮脂腺を詰まらせます。

乾燥性湿疹の場合、汗が一気に蒸発することによって頭皮が乾燥し、湿疹になってしまいます。

ですので、衣類、寝具、気温の調節をこまめに、汗は放置しないよう拭き取る習慣をつけましょう。

脂漏性湿疹のかさぶた、無理にはがさないで

赤ちゃんの頭はとくに目につきやすい部位だからこそ、一気に取り除きたい衝動に駆られますが、かさぶたやフケは無理のない範囲で取り除いてあげてくださいね。

かさぶたの下から出てくるジュクジュクした液体は傷ついた肌を修復するための優秀な成分がたくさん含まれています。

つまり、自然治癒力の観点からは滲出液はあっていいのですが、固まってかさぶた状に積み重なってしまうと、なめらかな肌を再生することを妨げてしまいます。

肌を傷つけないよう、優しく少しずつベビーオイルでかさぶたをふやかすなどして取り除くことを意識しましょう。

頭の乳児湿疹で病院へ行くタイミングはいつ?

乳児湿疹が長期間改善しない、あるいは症状が悪化する場合は、専門医の診断を受けましょう。

赤みが広がったり、発熱や不機嫌、かきむしるような仕草が見られる時は、頭皮に炎症が起きてしまっている可能性があり、ステロイド薬などのお薬で治療が必要なケースもあります。

まとめ

赤ちゃんの頭の乳児湿疹は、正しい知識とケアである程度コントロールすることができます。

最後にもう一度、大事なポイントをお伝えしておきます。「頭皮も保湿が必要やねんで!」。

身体に比べて大きな頭。前に出っ張ったおでこ。ふわふわ細くて色素の薄い髪、上から見たらつむじ丸見えで無防備!なんともいえない頭の匂い。触るとあったかくて癒し・・・。

尊い赤ちゃんの頭を乳児湿疹から守ろうではありませんか!オー!!

赤ちゃんの頭の愛でるポイント、次から次へと出てきて、ここに羅列しているだけでもニヤニヤしちゃう、助産師HISAKOでした!

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助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ 院長 助産師HISAKO

1974年生まれ。
総合病院産科、クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。母乳育児支援・育児相談を中心に、自治体育児支援訪問・妊婦教室を15年間にわたり担当。パパママ向け講演、専門職向けセミナー、教育現場では性教育等の出張授業を展開。

2020年沖縄県うるま市に助産院移転を機に『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』配信開始。妊娠出産育児を科学的根拠に基づき解説、自らの経験から得た学びを元に肩の力が抜ける子育ての考え方のヒントを提案、2023年YouTube登録者50万人以上に。

書籍、雑誌等の執筆活動、テレビラジオ等メディアにも多数出演。

また助産師とママ両面の視点から母子の健康と笑顔に直結する良質の保湿料をはじめ、こだわり商品の開発、製造販売を展開。

プライベートでは1998年から2020年の間に12人を出産。子だくさん助産師として認知されている。

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