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2020.10.13

コロナ禍の出産

2020年
新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大する
異例の状況下、妊娠出産に挑む女性たちは
不安にさらされ続けています。

わたしは過去に11回出産しましたが、
まさか、こんなイレギュラーな状態で
12回目のお産を迎えるとは
思いもしませんでした。

感染リスクが障壁となり、
先日、妊娠35wで管理入院したときも
MARK(旦那)とは病院外来玄関付近で
バイバイ。

周産期センターに入れるのは
わたしだけでした。

奇跡の12人目妊娠がわかった
3月のはじめ。

コロナの影は
じわりじわりと忍び寄っていましたが
まだどこか、他人事だったのかもしれません。

出産までの日々を思うと
期待で胸が膨らみました。

妊娠発覚直後から状況は一変。

子どもたちは休校となり、
日本での感染、死亡例が次々に報告されるように
なっていきました。

妊婦がコロナに感染したら
どうなるのか?

そのときはまだ
感染報告事例がほぼなかったのもあり
よくわかりませんでした。

妊婦自身が感染することもさることながら
おなかの赤ちゃんへの影響が心配で

助産院ばぶばぶでも
妊婦さんたちからのweb相談内容が
これまでとは大きく様変わり。
迫りくる危機をひしひしと感じました。

健診も夫婦で通い、
出産も一緒に・・・
そう信じていた妊婦さんたちの不安、葛藤・・・

本来なら出産前に行われるはずの
妊婦教室、両親学級、
マタニティーヨガやスイミングなども
軒並み中止になっていきました。

初めての出産、育児を迎えるにあたって
どうすればいいのか。

実践で学べない分、
育児雑誌やオンライン動画などを見て
勉強したり、気を紛らわせるしかありませんでした。

4月には緊急事態宣言が発令され
状況はさらに悪化。

まず、マスクが店頭から消えました。

手作りマスクを作るため
赤ちゃん用のガーゼがなくなり、

「手指の消毒に使える」と
哺乳瓶用の消毒グッズが消え、

「マスクの内側に挟む」と
母乳パッドが消えました・・・。

生まれてくる赤ちゃんのために
準備したいものが手に入らない状況に
妊婦さんたちの不安はどんどん増していくばかり。

産院外来の立ち入りは
妊婦本人のみに制限され
つきそう旦那は車内で健診が終わるのを
待つことに。

次第に、院内感染の拡大も
報じられるようになって、

病院内に入るときには
玄関で検温と渡航歴などを問うアンケートが
必須になり

厚生労働省が立ち合い分娩禁止を推奨、
さらに入院期間中の家族の面会も
全面禁止の方向になっていきました。

医療崩壊を防ぐために
必要なことだと頭では理解できるけど

思い描いていた
妊娠、出産、子育てのイメージは総崩れ
でした。

「果たして無事に出産できるのか」

多くの妊婦さんが
押し寄せるたくさんの不安を抱えて
どうしていいのかわからなくて
泣いておられました・・・。

妊娠はひとりじゃできません。
パパと、ママと、
2人で出産時の緊迫や喜びを
リアルタイムで共有したいと考えるのは当然のこと。

「たった1人で未知の出産に
耐えられるのか自信がない・・・」

ほんと、そのとおりですよね。

「みんな同じだからがんばれ!
やるしかないんだから!」

と言われても
怖いものは怖いです・・・。

昨日、同室の妊婦さんが
帝王切開で出産されました。
初めてのお産だったそうです。

彼女はとても気丈にされていましたが、
本当は不安だったに違いありません。

通常なら、
手術当日は隣に旦那さんや実母など
誰か家族がついてるはずなんです。

他愛のない会話でも
心許す家族がそばにいてくれるだけで
緊張はずいぶん和らぎます。

彼女は、誰かに見守られることもなく
たった1人車椅子に乗せられ
戦場(オペ室)へ向かおうとしていました。

なんかもう、気の毒すぎて
思わずベッドのカーテンを開けて

「がんばれーー!!」

声をかけてしまいました。^^;

わたしが入院している病院は
高度周産期医療を担う大病院です。

コロナ禍の出産では
どんなに辛い陣痛中でも
産婦はひとりで戦わねばなりません。

帝王切開でも
同じく産婦はひとりっきり。

パパは基本的に自宅待機を指示され、
電話で「無事生まれましたよ」と
あっけない報告をもらうだけです。

人生の大イベント、出産。
たくさんたくさん、家族と共有し、
話したいことがあるだろうに。

生まれたてのわが子を抱くことも
チラリと見せてもらうことさえも
許されないなんて!

産後すぐ、
お産を振り返り言葉にして話すことは
産後のママのメンタルの安定のために
とても大切な作業だと言われています。

マタニティーブルーズや
産後うつが注目を浴びているにもかかわらず、
お産の振り返り作業さえ叶わないのが、
コロナ禍の出産なのですね・・・。

わたしは今、入院して4日目ですが
周産期センターから
一歩も出ることは許されていません。

安静指示が出ているわけでもないし
点滴してるわけでもなく
ただ帝王切開を待っているだけの
健康な待機妊婦なんですけどね~。

ソーシャルディスタンス。
病棟内ではマスク着用。

大病院なので個室がなく、
4人部屋にいますが、

各ベッドはカーテンで完全に仕切られ、
同室患者さんたちとの会話もなく
1日の大半をベッドの上で静かに過ごすしか
ありません。

ほんとなら、同時期出産どうしの
ママさんたちが交流することで
地域の友達作りに貢献するんだけどな・・・。

経産婦さんは、
家で待ってる上の子のことも
心配でたまりませんね。

泣いてないかな
ごはん食べてるかな

しかたがないとはいえ、
会えないのは辛すぎますね・・・。

わたしも同じです。
退院するまで子どもたちに会えません。

しかもまだ帝王切開の日が未定なので
いつ退院できるかのメドも立たず
再会できるのはいったい・・・?

家では20歳の長女とMARKが
協力してがんばってくれています!

長女の存在は大きいな~。

大家族の食事の用意、
小学生たちの連絡帳、宿題チェック、お弁当、
全部任せられるのでほんとに助かる!

わたしは、
院内の売店まで
買い物に出ることもダメ。

自販機に
飲みものを調達しに行くこともダメ。

家族との荷物の受け渡しは最低限。
しかも直接はダメで
すべてスタッフ経由です。

入院中には
あれ持ってきてほしいな~とか
いろいろ出てくるじゃないですか。

家族に甘えることができないのなら
入院中に必要かもしれないすべての物資を
周到に用意して行くしかない!

その結果、
ものすごい量の荷物になりました。

産院指定の入院時持参物のほか、
お茶やらジュースやら軽食やら
着替えやらタオルやら・・・

通常の出産、5日間入院だったら
まだしれてるでしょうけど

わたしのように
妊娠中からお産まで管理入院になった場合や

切迫早産などで
もっと長期間の入院が必要になった
妊婦さんは悲惨ですよ。

パジャマやタオルが
レンタルできる産院ならいいですが

それでも、
スーツケースいっぱいの荷物で

「引越しですか?」

というほどになりました。

ダメダメづくしの入院生活。

悲しみ、怒り、不安、孤独、
心配、不審、諦め、覚悟・・・

みんな、いろんな感情が入り交じりながら
入院生活がんばっているんだろうな・・・

と、思いを馳せる
臨月の今日このごろです。

せめて、
オンラインライブ中継で出産を
家族と共有できたら・・・と思うけど

大病院は何が起こるかわからないし、
何が映り込んでくるかもわからない
という理由から
それもダメなんですね・・・。

2年前、12人目が欲しくて
不妊治療をしました。

でも、思うようにならなかった・・・

努力次第でどうにもならないことがあると
改めて学んだ期間でもありました。

そして
コロナの波とともに
やってきてくれた赤ちゃん。

妊娠週数を追うごとに人らしくなって
今、すでに意思をもって
おなかの中で生きてくれています。

わたしたちは今日まで
たくさんの人たちに恵まれ、守られ、愛され
影響を受けて生きてきました。

他者が存在する、というだけでも
十分に支えられてきたのだと思います。
全然ひとりぼっちじゃないですね!

そうやって考えたら

立ち合いも、付き添いも、面会も叶わないけど
コロナ禍の出産だって、そもそも
1人ではないんですよ ( ^ω^ )

すでにたくさんの『愛』を受けている命が
おなかから出てくる喜びを楽しみましょうね!

簡単なお産なんてありません。
大変なことほど、乗り越えた喜びが大きいことを
あなたは、これまでの人生で
たくさん経験していますよね?

きっとコロナ禍の出産も、
そんな大切な経験のひとつに
ダントツ1位で仲間入りしてくれると信じています。

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