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2020.10.17

帝王切開日決定!だって37wと38wは違うんだよ

わたしは現在
低置胎盤で分娩待機のため
周産期医療センターに入院中です。

35w6dで入院。
その時点で赤ちゃんは推定2300g。
36w1dで予定帝王切開することに
なっていました。

赤ちゃんは週数相当の
標準的な大きさなのですが

あ~小さいな・・・
こんなに小さいのにもう生まれちゃうのか・・・

正直、前向きな気持ちには
なれませんでした。

臨月入りの36wになれば
赤ちゃんはすでに内臓機能もバッチリなので
とくに問題はありません。

でも、定義上は
37w0d以降が正期産になり
36wは「早産」です。

そして2500g未満は
「低出生体重児」といいます。

胎盤の位置が低いので
お産のときにリスクがあるよってだけで
妊娠経過は順調。

総合的に考えて
今の所見なら
このまま入院しておとなしくしていれば
赤ちゃんが完全に成熟する
37wまで待機可能なのでは・・・?

わたしの意見と医師の意見は一致し、
予定されていた帝王切開の日程は
いったん白紙に戻りました。

1週間の入院を経て
今日、妊娠36w6d。
何事も起こらず、いよいよ明日には
正常産の時期に入ります!

胎盤が正常より低い位置(子宮口に近いところ)に
付着している低置胎盤。

怖いのは妊娠後期に起こる
いきなりの大出血です。

『警告出血』といいますが、
内子宮口あたりの胎盤の一部が
剥がれてしまうことが原因です。

出血量が多い場合は
胎児への血液循環が低下して危険な状態になるため
早産時期であれ、緊急帝王切開が必須です。

出血しないように、
おなかが張らないように
できるだけ安静に過ごす必要があるので

少し早めに管理入院して
帝王切開に備えるのがもっとも安心。

出血のリスクが免れないため
輸血に備える準備も行われる
ハイリスク帝王切開になります。

カラードップラーで
胎盤付近の血液の流れを診ると
内子宮口あたりに豊富な血流像があって、

頻繁におなかが張ったり
もしくは陣痛が始まったり破水することで
大出血する可能性あり。

出血・・・それはつまり、
胎児への栄養と酸素供給が
ストップすることを意味します。
生死を左右する事態です。

なので、自然にお産が始まる前に
35w~37wぐらいで
先手を打って帝王切開するのが最善策です。

かといって、あまり早く帝王切開すると
赤ちゃんはまだ未熟だし、
ギリギリまでねばっていて
陣痛が始まったり、出血してからでは
遅い・・・

そのあたりの
サジ加減がめっちゃ難しいんです。

入院後、
手術日程が白紙に戻ったあと、
当初の予定から1週間ずらして
37w2dで産もうかと提案されましたが

んーーーーーーー
それでもいいんだけど
可能なら、もうちょっと待ちたい。←贅沢者

36w5d時点
推定体重2482g
赤ちゃんはとっても元気( ^ω^ )

子宮頸管長は、なんと4,6cm!
どんだけ頑丈やねん!(^◇^;)
子宮口の熟化はまったく認められず。

もちろん、出血もなければ
安静にしているせいか
入院してからというもの、
おなかもあまり張りません。
いたって元気な臨月妊婦です。

こんなんで、
近々、自然に出産に至りそうな
気は
まるでしません。

だったらもう少し待てるんじゃ・・・?

欲が出てきます。(^◇^;)

厳密には
37wで生まれた赤ちゃんを
『早期正期産児』といいます。

37wと38wでは
呼吸機能の成熟度などが
微妙に違ってくることを
わたしは経験的に知っている・・・。

早期正期産児で、とくに帝王切開の場合は、
その後の経過において
より用心するべき、というのを経験を通して
感じています。

哺乳力も違います。
もちろんみんながみんな、ではないですよ。

だけど傾向として
37wで生まれた赤ちゃんは
吸いつく力が弱かったり
眠りがちだったりする子が珍しくない印象です。

自然な流れに任せて出産を待っていることが
母子にとってあまり好ましくないとき、
早く出産したほうがリスクを軽減できると
予測される場合には
37wで計画的に分娩に向かわせることもあります。

それは重々理解していますが・・・

状況が許すのならば、
確実に2500g超になるまで
もっと赤ちゃんが成熟する38wまで
もう少しだけ、おなかに入れておきたい・・・

わたしの正直な気持ちです。

ただ、お産は予測不可能な部分もあるので
いきなり出血、破水、陣痛発来
というケースもあります。

「絶対大丈夫」はないんだぞ、
過信するなよ、

ということですよね。

もし思いがけず自然に始まったときには
なにしろ12人目だし
分娩進行はめちゃくちゃ早いと思います。

そのまま帝王切開が間に合わず
経膣分娩になってしまったら
それこそ大出血になり、
止血がかなり困難な状況になります。

母子の生命の危機。
そして最悪・・・子宮全摘出。
それだけは避けたい。

だから医師は
リスクのある冒険はしたくないし、
安全を考えたら
37wで切りたい気持ちでしょう。

とはいえ、
37wと38wでは
呼吸機能の成熟度などが
違ってくるのは確かです。

また、生まれてきた赤ちゃんは
自分で呼吸し、
体温を保つなど母体外生活に
適応するためには
たくさんのエネルギーが必要です。

ママのおなかにいる間は
胎盤を通じてブドウ糖などの栄養分を
もらっていますが、

出生後は臍帯を切ってしまうので
栄養分の供給がなくなります。
そこでおなかの中で肝臓に貯めておいた
エネルギー源を分解して
対応していくことになります。

でも、身体が小さければ
そのぶん肝臓に蓄積されている
エネルギー源も少ない状態で
生まれてくるわけで

肝臓貯蓄のエネルギー源はすぐに使い果たしてしまい
低血糖に陥ることが多々あります。

低血糖を起こすと
無呼吸、多呼吸などの呼吸障害、
頻脈などいろんな症状が出ます。

そういうことをよく知ってるから
2500g超で産むことを目標に
したい気持ちはよくわかる・・・

と主治医は理解を示してくれました。

・・・じゃあ
もう少し待ってみようか?

そのかわり、
少しでも分娩開始兆候見られたときは
すぐに緊急帝王切開に切り替えるからね!

という約束で
わたしの気持ちを配慮してもらった結果

10/26(月)

38w1dでの
帝王切開が決定しました!!

そんなことを話した最中、
同室の36wの妊婦さん(逆子で帝王切開予定)が
トイレでピンク色のおりものを確認したようです。
いわゆるおしるしですね。

そしてバタバタと
そのまま緊急帝王切開になりました。

赤ちゃんは思ったより大きく2600g
よかったねー!
でもやっぱり36w出産だったので
低血糖症状が出てNICUに入院したようです。

不安だろうな・・・ママ。

コロナで旦那さんがそばにいない上に
いきなり心の準備もなく
緊急帝王切開になって、
しかも赤ちゃんNICUだもん。

気持ちがついていかないかもしれないな・・・
大丈夫かな・・・

36w後期早産の低血糖は
迅速に的確な診断が行われ
適切な方法で治療すれば大丈夫!

ブドウ糖かミルク飲ませてしばらくしたら
すぐに血糖値は安定して
NICU出られるから心配しないで

と、伝えてあげたいけど

またしてもカーテン越しに
出しゃばるわけにもいかず・・・

心の中で応援しています!

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