ママと目を合わせてくれない赤ちゃん
生後4ヶ月になったばかりの第12子、
ねねちゃん。
わたしの顔をじっと見つめたり
笑いかけてくれたり、
あーうーとお話してくれることも増えて
かわいくなってきました。
ですが、
わたしがねねちゃんの顔を見つめると
けっこうな頻度で
わざとママから目をそらすやん?
意図的に顔を横に向けて
目を合わさんようにするやん?
ということがあります!!(T-T)
web相談でも
パパやばあばにはよく笑顔を見せるのに
私には無表情だったり目をそらしたりする。
毎日お世話してるのは私なのに。
すごいショック・・・
という話がしょっちゅう出てきます。
なんで赤ちゃんは
もっとも身近で大好きであるはずのママから
視線をそらすのでしょう。
医学的には、
生後3ヶ月の赤ちゃんの感情はまだ
「快」「不快」しかなくて、
6ヶ月になってやっと「怒り」「不安」の感情が生まれ、
1歳になって「喜び」が生まれ、
2歳で大人と同じ感情が芽生え始めると言われています。
だけど、
小児発達学にも
医学でわからない世界がまだまだいっぱいあるはず!
今日の話は、ママの気持ちが楽になることが
最終目的なので、
あえて医学的な根拠がない、
無理矢理やん〜っていうような
こじつけの仮説も取り入れつつ、
赤ちゃんがママから目をそらす件について
考えてみます。^^;
わたしは、人見知り開始前の赤ちゃんは、
『ママは自分にとって特別な人』ということを
早くもなんとなく
認識しているんじゃないかと思うんですよ。
相手に気を遣って愛想笑いなんかしなくても、
何があってもこの人だけは、
自分のことを見捨てたりしない!
という絶対的な自信が赤ちゃんにあるのではないかと
思うんですよね。
あ、この人ね。
知ってる知ってる〜
絶対的信頼関係で結ばれた2人は
空気みたいに違和感なく
一緒いいられる存在。
なら、わざわざじっと見つめる必要はないかも?
一方、ママ以外の人に対しては
適度な緊張感を持って関わることになるので
それがじーっと見つめる行動として
現れるのかな?と思っています。
そもそも生後3〜4ヶ月の赤ちゃんが
ひとつの対象物に集中力を持続できる時間は
せいぜい数秒なんじゃないかと言われていて
ママは赤ちゃんと
アイコンタクトでコミュニケーションをとりたい一心で
必死に目を合わせようと試みますが、
赤ちゃんは・・・?
というと、一点を見つめることから
すぐ飽きちゃうんですね〜^^;
ママの顔を見ているとき、
赤ちゃんの心拍数は上がります。
人の顔、表情というのは
引き寄せられるものがありますよね。
実際、今はコロナの影響でみんなマスクをつけていますが
マスクの顔は表情を読み取りにくいと感じている人は
多いのではないでしょうか。
人の顔、そこから発せられるエネルギーは大きすぎて
わたしたち大人でも誰かにじっと見つめられたら
思わずドキドキして、見られていることに耐えきれずに
目をそらしてしまうことってありますよね。
赤ちゃんも、大好きなママな顔を見つめると
小さな脳の中で情報処理が追いつかなくなって
クールダウンが必要になるのかもしれません。
だからママの顔からあえて目をそらすことで
興奮を落ち着けようとするのかな。
それを裏付けるように、
生後3ヶ月の赤ちゃんでは、ママの顔より人形の顔を
長い時間見つめていた、という研究報告があります。
人形の顔は、表情が動くことはないので
赤ちゃんは興奮せずに済むのでしょうね。
ママが赤ちゃんをじーっと見つめると
赤ちゃんは目をそらすけど、
ママが赤ちゃんから視線をそらすと
赤ちゃんはママを見つめるという
おもしろいこともあるようですよ。
わが家の6年生ななちゃんは
発達障害があります。
彼女も興奮すると
心拍数がぐぉぉぉ〜〜〜〜っと上がるようです。
その場合、ストレスや興奮の原因になった対象から
目線をそらす(場所を移動する)ことで
気持ちのクールダウンをします。
赤ちゃんはある意味、ななちゃんと同じで
刺激を処理する発達が未熟なので
興奮を自分で落ち着かせるひとつの方法として
目をそらすのかもしれないなと思うのです。
ママのことが嫌いだから目をそらすわけではなく
むしろ好きだから。
好きすぎて見つめると心拍数があがっちゃうから。
頭の中キャパオーバーになる前に
目をそらして心をコントロールしているのですね〜。
必要に応じて目をそらすことで興奮を落ち着かせたり
ストレスをコントロールできるということは
制御力があるとも言えます。
そんな赤ちゃんたちは、
きっとこの世の中を器用に生きていくんじゃないかと
思いますよ。