夫へ向けられた妻の怒りの本当の原因は?
『産後クライシス』という言葉が物語るように
多くの女性はとくに出産後
夫の存在が急にわずらわしく感じることがあります。
なぜだかわからないけど
夫の〝粗〟ばかりが目について
発言の言葉尻だけを切り取り
無理に捻じ曲げた受け取り方をしてしまうことが
ありますよね。
12人も産んでも、
産後はMARKの発する言葉、
MARKの態度や行動のすべてに
よくない方向に過剰反応してしまう自分がいました。
落ち着いて考えたら、
彼は出産前も出産後も、いつも通り何も変わらず
受け取り方が変わったのはわたしの方。
『産後のホルモン変化によって
一時的に情緒が不安定になる
=マタニティーブルーズ』
ってことは、よく知ってるけど!
知っててても、このイライラは
わたしの奥底の本能的なところから
ふつふつと沸き起こってくるため
どうにも歯止めをかけることができませんでした。
実は、脳科学的には
産後の妻をイライラさせているのは
無理解で無神経な夫本人ではないそうです。
夫へ向けられた妻の怒りの原因の本質は
いったい何なのか???
それは、
わたしたち女性の脳の〝生殖〟にまつわる
巧妙なからくりなんですって!
夫に対して、
「あなたはわたしのことなんか
ちっともわかってくれない」
と、嘆く妻たちの生殖のための陰謀は
思いのほかとても残酷で自己中心的です。
生き物のメスとしての
本能視点からいうと、
「わたしは子どものためなら
あなたを犠牲にすることなど
なんとも思っちゃいないわよ、フフフ( ̄▽ ̄)」
これが正解なんですよ!
怖いですね〜!
人間を動物と一緒にしちゃダメ
っていう意見もありますが、
そもそも動物の脳は、
生存と繁殖のために動いているんです。
自然界の動物の大多数のメスは
より良質な遺伝子を獲得するため
オスの外見、声、匂いなどから
免疫力に優れた強い遺伝子を
見抜く能力を持っていると言われています。
遺伝子レベルでの『強靭さ』を
アピールできないオスは
交尾さえもできない場合もある・・・
それが自然の残酷な掟ですね。
人間は社会性が発達した
高等な生きものなので、
もちろんすべての女性が
動物的な本能に従っているわけじゃないですが
わたしたちの妊娠期間には多くのリスクがあり、
出産はまさに命がけです。
無事に産まれてからも
子育ては一筋縄ではいきません。
だからこそ、
女性は無意識下に
生殖相手として適切な異性を
慎重にふるいにかけて
好意を抱く仕組みになっているそうです。
そしてそして!
ここからが脳科学的視点の
女性脳の恐ろしいところです・・・
わたしたちは、一定期間はその相手だけに
一極集中になりますが
だいたい4年をめどに
他のオスへと目移りするメカニズムになっているのだとか!
動物としての生殖本能は、
できるだけたくさんの遺伝子の組み合わせを
残す必要があるため
女性という生き物は、
1人の異性に人生を捧げる気は
サラサラないらしいですよ・・・( ̄◇ ̄;)
無事に夫の遺伝子を残したあと(産後)は
同じ遺伝子に執着する必要はないわけで。
結婚式で誓った
「どんなときも添いとげる」は
永遠ではないどころか、嘘ばっかり。
生殖本能とは、恐ろしすぎますね・・・。
だからといって妻が他の男に目移りして
軽率な行動に出るケースは少ないです。
なぜならわたしたちは理性ある人間。
周囲の人たちのこと、世間体、
人間社会の道徳。
いろんなことを考えて生きていますから。
で、結局のところ
空気を読まない夫にひたすらイラつき、
彼の行動のすべてが神経を逆撫でされても
必死に関係を修復しようと、もがきます。
その妻の理不尽なイライラが
夫の気持ちをも遠ざけ、
離婚に至るケースもありますが・・・。
実際、離婚について調べていくと
結婚4年目での離婚が
圧倒的に多いという統計があるってご存知でした?
ビックリしますね・・・!
本能なのか・・・
そうなのか・・・!!( ̄◇ ̄;)
と、思わざるを得ません。
「起こることのすべてがありがたい」
なんにでも感謝できるポジティブな考え方が
MARKの素敵なところだと思っていたのに
産後のある日、
「しんどいものはしんどいわ!
これのどこがありがたいんだ!
キレイゴトで自己陶酔ですか?
偽善者ぶって、バカじゃないの?」
と無性に腹が立ちました。笑
MARKの愛情表現が上手であることが
嬉しかったはずなのに
「嘘っぽい!誠実さに欠ける!」
と映るようになったり
行動力があってチャレンジ精神に
満ち溢れているところがカッコよかったはずなのに
「自分勝手で周りの人のことなんかどうでもいいのね!」
とひねくれてとらえてしまったり・・・
産後のわたしはMARKに対して攻撃的で
牙を剥いてばかりでした。(゚o゚;;
ですが人間は基本的に
ママひとりでは子育てできません。
誰かに助けてもらわなければ
難しいのが常です。
だから妊娠出産すれば、
興味のなくなったはずの夫に
以前とは方向性の異なる執着が生まれるそうです。
恋愛感情をベースに
ただ単純に寄り添ってハグしてもらうだけで
幸せで満たされたその相手は
産後には、子育てに必要な
お金、労力、気持ちなどの
あらゆる資源を最大限に提供すべき相手として
妻の見方は180°変わってしまうのです・・・。
夫にはとことん塩対応、
手に平を返したように厳しくなってしまいます。
きっとこれこそが
本当の意味での母性本能なんですよ!
母性とはひたすら優しく穏やかなものだと
思い込んでいるかもしれませんが
わたしたち妻は、
子どもを育て抜くために
必死で生きているんです。
ひだまりのような穏やかさ、
なんてものは、赤ちゃんに対してのみ!
母性とは、子どもを育て抜くための高等戦術で、
そのためならわたしたち女性は
手段を選びません。
滞りないプロジェクト遂行のためには
夫に対してはとことんそっけなく
とげとげしくなります。
夫は、妻の綿密な戦略設計のことなど
気づくわけもなく
子どもが産まれてからも相変わらず
家ではゆったりのんびり過ごそうとしてしまいます。
妻はそんな夫が許せるわけもなく!
家事をしている最中に赤ちゃんが泣き始めても
どこ吹く風でゲームを続ける夫に
・・・おい、何くつろいでんだ!
ざけんなよ!
MARKが12人目ねねちゃんを
布団に寝かせたまま
口の中に哺乳瓶を差し込んだのを見た瞬間
わたしの腹ワタは煮えくり返りましたよ!
・・・ありえへん!
なんで抱っこして飲ませへんねん!
何度も言いますが
MARKが変わったわけじゃないんですよ。
産後のわたしの脳のほうが
彼の見方を変えていたのです。
わたしの中の『母性』が
MARKを邪魔者扱いし、
ねねちゃんの生存確率を上げるため、
彼から絞れ取れるものはすべて
搾り取ってしまおうと働いた結果なのです。
とはいえ、産後6ヶ月現在、
わたしはやっぱりMARKのことが好きです。
彼の遺伝子、もうひとり残したいとさえ思っています。
でも、
よ〜〜〜〜〜く考えてみたら、
もしかしたら、
彼からふんだくり、奪略できる材料の数々は
生殖本能の観点から、価値あり!!
とわたしの母性が冷淡に判断した結果、
非人道的に「好き」なだけだったりして・・・!
ひゃぁぁぁ〜〜〜〜
自分自身が恐ろしくなってきました・・・・( ̄◇ ̄;)