妻の話に共感できない夫たち
昔、わたしの旦那さん、MARKは
妻の話をまるで聞かない人でした。
ちょっと・・・聞いてくれる?
「何?どうしたの?」
というから、てっきり聞いてくれるもんだと思って
話し始めると
PCを触る手を止めようともせず、
上の空で適当に相槌を打つだけ。
「もうなんなん!
全然聞いてないやん!」
「聞いてるよ。
なんで怒られなあかんの?」
彼は「聞いてる」って主張し
わたしは「聞いてない」って主張します。
堂々巡りの、このやりとりを
いったい何度繰り返してきたことでしょうか。(^◇^;)
「今日はちょっと子どものことで疲れた」
とグチったら
「そっか、よくがんばったね。
疲れたね。ありがとうね」
って、ただねぎらってくれるだけでいいのに
彼は顔色ひとつ変えずに
「起こってくることは全部ありがたいんだから
ネガティブな発言はやめようね」
というふうに返してきます。
〝起こってくることは全部ありがたい〟
ええ。
ド正論ですとも。
そんなことはわかってます。
悲しいことや辛いこともすべて
身に起こることは人間成長の糧になる。
だから、感謝の気持ちで向き合うべきだ
MARKの前向きな考え方が
昔はすごく素敵に思えました。
でも・・・
月日というのは残酷ですね。
『彼のこういうところが大好き!』
って思っていたセールスポイントにかぎって、
『彼のこういうところが大嫌い!』
に、180°変わるんだから、
もうどうなっちゃってるんでしょうか、
自分でも混乱します。(^◇^;)
ブログを書くのがしんどいと言えば
「じゃあ週に2回に減らせばいいやん?」
離乳食作るのがたいへんだと言えば
「じゃあベビーフード買ってきたらいいやん」
ってーーーー!!!
いや・・・そういうことじゃなくってさ。
ほんと、デリカシーがなさすぎて腹が立つ。
HISAKOだけに任せてごめんね
HISAKOはなんでもこなしてすごいと思う。
本当にありがとう
ぐらい言ってみろっちゅーねん!
つまらない小さなことかもしれないけど、
疲れ切ってるときに
こういう無神経な発言が積み重なると
けっこう堪えるんですよ。
MARKは優しさも思いやりもない
共感力のカケラもないひどい人
という判断になって、わたしの頭の中に
着々と蓄積されていきます。
わたしは黙って我慢することが苦手なので
「なんでそんなこと言うの!」
と泣いて訴えます。
なんだかわからないけどHISAKOが怒ってる。
面倒だから静かに謝っておこう
という魂胆は見え見えです。
そんな無理解の状態で
ただ形ばかり謝ってもらっても
これっぽっちも嬉しくありません。
彼の薄っぺらい「ごめんね」は
聞き飽きました。
「ごめんね」で妻の機嫌が直らないとなれば
ハグでごまかそうとする・・・
火に油とはこのことか。無神経も甚だしい!
アンパンチにアンキーーーーック!
バイバイき~ん!!!
ですよ!
『妻が話すときは夫は
やってることの手を止めて
まっすぐ目を見て優しく共感だけしてほしい』
これを数えきれないほど徹底して
お願いしまくった結果、
何年もかかったけど、
ようやくわたしが彼に求めることを
理解してくれるようになり
いつしかそれが定着、
MARKはわたしの話を
しっかり聞いてくれるようになりました。
今は暗黙の了解で
共感とねぎらいで話を聞いてくれています。
わたしたち女性からすれば
今日1日にあったことをあれやこれやと
ただ聞いてもらって
優しくなぐさめてもらいたいだけなのに
「嫌ならやめればいいやん?」
って~~~
そういうことじゃないんだよっっ!( *`ω´)
多くの男性は
愛する人を危険から守ろうとするあまり
いきなり相手の欠点を指摘したり
短絡的な解決策を提案してきたり
するのだそうです。
男性の脳とは、
理屈抜きにそういう造りなんだと知れば
アホみたいな解決策を提示されても
これぞMARKなりの愛と誠意なんだと
捉えられなくもないですが・・・^^;
「男とはそういうもの」
男性脳を知らなければ、
彼らの言動は許しがたく、
どんどん夫婦の亀裂は深まっていくかもしれません。
もし、今の夫に愛想をつかせて
相手を変えたところで
やっぱり同じ結果になって
ガッカリする可能性は高いでしょう。
子育てと家事、
そしてわたしは仕事もしているので
3足のわらじです。
正直、めちゃくちゃ忙しいし、
たいへんであることは事実です。
わたしは比較的、要領のいいほうだとは思いますが、
それでもいろんなことに追い詰められると
自力で這い上がるのは至難の業です。
産後はとくにそうでした。
MARKの優しい言葉と、
差しのべられる温かくて大きな手が
明日へのエネルギーに変換される
圧倒的な栄養源なのに、
わたしの話に共感してくれないなんて辛すぎます。
どことなく不機嫌なわたしに
「怒ってるの?」
わたしが怒ってる理由さえもわからないMARKは
最低最悪!!
と、理不尽にさらにキレられるんだもんね。
彼も戸惑ったと思います。(^◇^;)
「子どもが生まれる前、夫婦仲はよかったのに
子どもが産まれた途端に妻が豹変した。
僕が何をしても怒られ否定される。
彼女の身に何が起きたのでしょうか。
家に帰るのがストレスで
僕はいったいどうしたらいいのでしょう」
というパパたちからのweb相談も
とても多いです。
そして、産後のママからは
「なんでこの人と結婚したんだろう」
「同じ空気を吸うのもイヤ」
「生理的に無理になってしまった」
客観的に聞けば
そこまで言うか・・・と思うような乱暴な言葉を
たくさん聞きます。
夫から見たら産後の妻は無意味に攻撃的で
別人のようになってしまい
大きなショックを受けたのでしょうが、
妻もまた、
深く傷ついていたに違いありません。
妻だって、デリカシーのない夫に
地獄に突き落とされた気分だったはずなんです。
わたしはここ数年、
職業柄もあってMARKの脳のこと、
自分自身の脳のこと
たくさん学びました。
そして、
妻のほうから冷静に
夫を誘導してあげればいいのだと知りました。
夫婦には
「言わなくてもわかるよね?」
は、成り立ちません。
根気よく説明し、誘導してあげれば
MARKはわたしの地雷を踏まないように
意識することができるようになり
それを繰り返すうち、
だんだん間違えなくなってきています。
『多くの男性は
愛する人を危険から守ろうとするあまり
いきなり相手の欠点を指摘したり
短絡的な解決策を提案してきたりする』
つまり、妻の気持ちを逆撫でするように
仕向けられた脳を持つ夫を
うまく手の中で操ることができたら
思春期の息子との関わり方さえもクリアになり
悩むことがなくなるってことにも
気づきました。
基本的に、夫も息子も同じですから。^ ^
なぜ、夫という生き物はこんなにも
妻の気持ちを考えた言動ができないのでしょうか。
いえ、正確には、
なぜ妻は夫を『ひどい人』だと感じ、
幻滅するのでしょうか。
次回は、その理由を解説します!