いのちを輝かせ、ここに生きる14歳へ届け!(いのちの授業)
1年半ぶりに
大阪の中学校で『いのちの授業』をしてきました。
コロナで、依頼が来ては予定が延び、
日程再調整しても、また延び・・・
ここのところ、
なかなか現実化できなかった内地でのいのちの授業、
ようやく実施することができました!
0歳、1歳のボランティア親子参加、
大きなおなかの妊婦さんたちの参加もあり、
子どもたちは生身の『いのち』に触れ
いろんなことを感じてくれたことと思います。
寒い中、ご協力してくださったみなさま
本当にありがとうございました!
どこの学校にも、
ちょっと生きづらそうだな・・・
と思う子が必ずいます。
「今の自分には価値がない」
「価値のある自分にならなければ存在べきではない」
「もっとできた自分にならなければ生きる価値がない」
自分のことを
こんなふうに思っている生徒が
本当に多いです。
子どもだけではありません。
『自分の存在価値』に疑問を持ちながら
妊娠し、出産し、子育てをしているママが
多くて切なくなります。
自分を認めてあげる心を持つか持たないか。
自分には価値がある。
自分は素晴らしい存在だ。
そんなふうなことを
漠然とでも感じることのできている人は
どれだけいるでしょうか・・・。
これって、致命的に
人生を左右する
重要な感覚だとわたしは考えています。
「自分はこの世にいちゃいけない存在」
って思いながら
生きていくって
めっちゃ辛いですよね・・・。
仮にがんばって生きていくことができたとしても
物の考え方は曲がり、
生き方は本当にしんどいものに
なってしまうことでしょう。
自分に自信がないと
無理をしてでも
必死にがんばらないと
生きていけません。
極論、ボロボロになるまで
頑張り続けるしかないのです。
そして、がんばりすぎて燃え尽きてしまいます・・・。
人っていうのはどんな人でも
ただその場にいるだけでOKなんです。
ばぶばぶで、
たくさんの人生模様と触れ合っていると
ほんとそこにいるだけですでに満点と感じます。
誰かに認めてもらうために
努力する必要もないし、
無理してがんばる必要もなくて、
わたしは、わたしと関わるたくさんの人たちが
笑顔でいてくれることがなによりも嬉しい。
「自分、イケてる!」
そう感じることができる人は強いです!
人生で何かにつまづいたとき、
失敗したときにも
一時的には落ち込んだとしても
根本に自分を認める気持ちがあるから
失敗した自分を全否定してしまうことがありません。
もちろん、反省はするんです。
でも、後悔したり自分を責めて
そこから動けなくなってしまうことがありません。
いいところ、
みんないっぱい持ってるはずです!
「自分はダメ人間」
それだと、
どんなにがんばっても
「もっともっともっと!」
どこまでいっても
満たされることはありませんね。
いのちの授業では
『自分を好きになってほしい』
と、いつも話します。
わたしは、
好きじゃないものを好きになりなさい
って言われてもなれません。
がんばったところで
気持ちは頭ではコントロールできません。
好きなものを嫌いにもなれません。
嫌いになりなさい!!って言われても
嫌いなものは嫌いなんやもん。
『自分に自信を持つ』という自己肯定感も
それと同じことかもしれません。
自分で自分にOKを出す。
自分を許し、自分を認め、自分を愛してあげる。
がんばっている自分も
がんばっていない自分も
失敗した自分も、
ヘタレな自分も全部、無条件で愛する。
って、言われてもね。
そう簡単に、できひんな〜。
じゃあどうすればいいのでしょう。
『自己肯定感』って文字のごとく、
『自己』つまり、向かい合うべきは「自分」なんですよね。
他人がどうのこうの、
周囲の視線や噂がどうの、関係ないわけです。
だから、まずは
「自分は自己肯定感が低いな〜」
ということを意識して、
その事実を認めることから
始めるといいのかもしれないって思います。
自分を責めそうになったとき、
落ち込んでしまったとき、
「あ、ほらまた、心の悪いクセが出てるぞ!」
主観的に悲劇のヒロインにならず、
客観的に自分の心の癖を分析してみると
いいかもしれません。
向かい合うは、自分!
敵も自分なら味方も自分や!
人は関係なし!
まず、すべきは、
考え方、意識の改革なのでしょうね。
『価値ある自分』と言えるために
『今までの自分ではない別の自分に
生まれ変わるために努力する』
ということでは決してないのですね。
複雑な家庭環境だったり、
その子の性格的素因だったり、
生きづらさを感じている子たちにわたしは
「あなたがここに生きていてくれることが嬉しい」
という根っこの想いを
伝え続けていきたいです。
生きることの素晴らしさ。
誰かを好きになることの素晴らしさ。
その先にある、セックスの素晴らしさ。
・・・と同時に、
それらがもたらす苦悩。
自尊心の欠如、すさむ人の心の闇・・・
不幸な妊娠出産、悲しい子育て、
薄暗い家庭を、1件でも減らすために
自分を好きになってほしい。
今日のいのちの授業で
わたしの話に一生懸命耳を傾けてくれた
中学3年生の表情は
キラキラしていました。
たくさんの人生経験を積み、
悩んだり、へこんだり、這い上がったり、
さまざまな体験を通していろいろあるけど、
わたし、イケてる!
そう考えることができるようになれば
世界は変わるんだから!
多感な中学3年生。
ぶつけてきてくれた質問の数々。
セックスやマスターベーションに関すること、
知りたいこといっぱい。好奇心いっぱい!
彼らがマジだから、
わたしもマジで応えます。
何一つ、ごまかさないし、きれいごとも言わないし、隠さないよ。
さて!
わたしは明日
沖縄に帰ります。