社会から置いていかれてるような孤独
社会から置いていかれてるような孤独
出産を機に専業主婦になったという
10ヶ月の赤ちゃんのママ。
子育てに専念するために退職することは
夫の意向もあり
彼女自身も納得の上でした。
幸せなはずだし、子育ては楽しいけど
思い通りにならないことに
イライラしてしまうことも多く
何かを失ってしまったような
なんともいえない喪失感が拭えないそうです。
社会から取り残された感覚を
夫に伝えても
「ごめんね、
俺の収入では足りないのかな」
と、的外れな答えが返ってきて
イマイチ理解してもらえず。
いや、
そういうことじゃないんだけど・・・
というご相談を受けました。
ママのモヤモヤした思いの裏には
もっと自分の力を発揮してみたい
もっと自由になりたい
そんな無意識の気持ちが
隠れているのかもしれませんね。
仕事だけをキャリアだと思いこんでいると
仕事をやめたら自分自身も
終わってしまったような
気がしてしまうかもしれませんが
仕事はやめても
人生のキャリアは続いていると
わたしは思います。
子育てに専念する時期も含めて
すべてがあなたの
キャリアになるのです。
わたしも、第1子出産を機に
病院を退職し、
第5子出産するまで
専業主婦をしていました。
ずっと家にいて
子育てだけの毎日。
何やってるのかな・・・
充実感の中でふと顔を出してくる
なんともいえない喪失感・・・
ありました、ありました!
過ぎ去った今だからこそ思いますが
あの時期は決して
無駄ではありませんでした。
わたしは「何もしていなかった」
のではありません。
家事や育児を積み重ねて
段取りの良さが鍛えられました。
それはその後、さまざまな場面で
役に立ちました。
がんばればがんばるほど
それなりの成果が出る仕事を手放し
がんばってもがんばっても
思い通りの結果にならない
子育ての世界にどっぷり浸かったことで
はじめて見えた世界がありました。
今のわたしがあるのは
あのときのわたしがあったからこそ
だとしみじみ思います。
何か満たされきれない
ことがあるときのほうが
人は向上します。
満腹のときには料理をする気にも
なりませんが
おなかが空いているときは
メニューを考えたり
料理のアイデアが浮かんだりしますよね。
昔のわたし、
働いていないことに
モヤモヤするっていうよりも
「もう昔の自分じゃなくなった」
ことに対し、
新たな軸がほしくてモヤモヤして
しまったのではないかと思っています。
人生には、ガンガンに攻める時期と
ゆっくり考えて蓄える時期、
両方が必要です。
仕事をしていないことを
ブランクと考えないこと。
多くの大切なことを
習得している貴重な時間を
ありのままに受け入れてみましょう!
専業主婦だった5年間、
30歳のわたしは、18年後の自分の姿など
想像もできませんでした。
世の中はどんどん変化していきます。
子どもも成長していきます。
流動していく世界に生きるわたしたちが
「このまま停止」することなんか
ありえないのです。
喪失感というと
マイナスのイメージが強くなってしまいますが
その欠けたところから
次の充実を見つけるエネルギーが
湧いてくるのだと考えてみると
この先の未来に
どんな予想外が待っているか・・・
とても楽しみになってきます♪