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2022.04.14

ねこの子育てから学ぶこといっぱい!

助産院ばぶばぶの軒下に
臨月のキジトラの野良ねこちゃんが
ふらりと現れるようになったのは
2月の半ばのことでした。

3月中ば、
ねこにゃんはどこかで無事に出産したようですが
仔ねこたちの姿はどこにも見当たらず・・・。

野良ねこの世界は過酷です。
いろんな危険と隣り合わせ。
妊娠出産、育児も
きっと命懸けだろうと思います。

どこかにいるであろう
仔ねこちゃんたちの安否が気になるけど
何もできずやきもきしていました。

かわいそうな野良ねこを
これ以上増やさないために
授乳期を終える2ヶ月後
次の発情期を迎える前に
せめて母ねこにゃんには不妊手術を
してあげようと心に決めました。

もしも仔ねこを発見できたとしたら
その子たちにも不妊手術を。

生粋の野良ねこを卒業して
地域で人と共存する
不妊手術済の地域ねことして
幸せに暮らしてくれたらいいな・・・
と思っていました。

3月末、
まだ薄暗い早朝
ばぶばぶの軒先からか細い仔ねこの声が!

鳴き声のするほうを必死で探したら
物陰に1匹の小さな小さな赤ちゃん発見!

ついに見つけた〜〜〜!!!

大興奮しているところへ
2匹目の仔ねこをくわえた
ねこにゃんが戻ってきました。

もしかして仔ねこたち連れて
ここに引っ越し作業中?!

子育て中の母ねこは
何度も仔ねこを連れて
引っ越しをするそうです。

敵にやられないよう匂いを消す目的や、
雨風をしのげる、
ちょっとでも安全な場所を探し求めながら
母ねこは仔ねこを守り抜くのだとか。

『ガルガル期』とも言われるように、
子育て中の母ねこは
気が立っているだろうし、

ねこは平均4〜5匹産むらしいので
まだ仔ねこはいるのかもしれません。

安心して最後まで
作業させてあげたかったので
興奮冷めあらぬまま、
いったんその場を離れました。

明るくなってから
こっそり覗きに行ったら
4匹の小さな仔ねこに
母ねこが添い乳をしていました!

地域ねこでいいと思っていたけど
こんな姿見せられたら
保護するしかないやんか!

結局、合計5匹のねこを保護。
獣医さんに診てもらい健康チェック。
仔ねこたちは推定生後2週間。
それぞれ210g前後。
母ねこにゃんは、推定3歳ぐらいだと
わかりました。

不妊手術はやはり、
授乳期が終わる2ヶ月後に可能になるそうで
仔ねこたちは生後2ヶ月でワクチン接種開始。
(人と同じですね!)

そして今、
仔ねこたちは生後1ヶ月を迎え、
乳歯も生えてきて
よちよち歩きを開始しました。

きょうだい同士でじゃれあったり、
毛づくろいをしたり
とてもねこらしくなってきました。

その成長スピードには驚きます。
たった1ヶ月で、
人間の赤ちゃんの1歳ちょっとぐらいに
相当するイメージです。

そして、
母ねこにゃんの行動が
本当に神秘的なんです。

ほぼずっとそばにいて授乳をし、
しきりに仔ねこの身体をなめ、
排泄の世話をし(舐めとります!)
ねこにゃんは毎日
4匹の仔ねこたちを甲斐甲斐しく
お世話しています。

ねこにゃんがいるおかげで
仔ねこたちに対しては
人間は何もすることがありません。
ただ見守っているだけです。

危険を察知すると
すかさず仔ねこをくわえて
安全な場所に移動させようとしたり
(ベッドの下や下駄箱の中)
なんか、すごいなぁって思います。
母性は偉大だ・・・。

で、必死のワンオペ育児なのかと思いきや
息抜きもすごく器用。

ときに、
仔ねこが「ママー!」って呼んでても
チラチラ子どもたちの様子を確認しつつ
決して過干渉にかまいに行きません。

「今は私の時間だから待ってなさい♡」

とばかりに

ゴロゴロ喉を鳴らして人に擦り寄って
甘えてきたり、
ソファの上であられもない姿で
リラックスしていたりして
自分のことも大事にしてるな〜と尊敬。

ねこにゃんの
肩の力が抜けた子育てを見ていると

わたしがいつも言ってる

「がんばらんでええ
テキトーでええ」

というのは、こういうことよね!
子育てはメリハリやねん!
と思い知らされます。

そしてわが家の子どもたちにとっても
保護ねこたちの存在は
とても大きいようです。

朝起きたらまずねこにゃんを撫でて、
仔ねこたちを観察し
癒されてます。

学校帰ってきたら
そのままねこのところへ直行。

ペットと仲良しになると
エンドルフィンやオキシトシンなど
幸せを感じる脳内物質の分泌が
促進されることがわかっています。

不安やストレスを感じやすい
中3受験生ここちゃん、
発達障害のある中2ななちゃんには
リラックスできる時間を
作ることができてるなぁと思います。

小学生以下の子どもたちにとっても

自分の弟妹には優しくできなくても、
純粋無垢なねこを通して
小さいものを気にかける優しさ、
慈しみを学んでいるはず。

ねこと暮らすことで相手の気持ちを
察する非言語コミュニケーション能力・・・
つまり、ソーシャルスキルは
自然に育つと思います。

動物は言葉で考えません。
彼らは感覚に基づいた世界に住んでいて

その点では、
自閉症の子たちと同じです。

だからかな?

ねこにゃんはななにすごくなついていて
ななもねこにゃんが大好きで
2人はとても仲良しです。

ねこの表情や仕草を見ながら
「相手はどう思ってるのかな?」と
想像力を働かせる習慣がつくというのは、
ななには最高の環境だと思います。

人の心には表裏や本音と建前があって
複雑で疲れますよね。

相手の言葉や態度を
素直にそのまま受け取ったら
「空気の読めない人」に
なってしまうこともあり
さじ加減が難しい・・・。

発達障害を持つ子たちは、
まさにこの「空気を読む」が大の苦手です。

対人コミュニケーションがうまくいかないと、
人と関わることそのものに
不安、恐怖を感じるでしょうし、
疲労度もハンパないと思います。

ねこはどんな状況でも
裏表がありません。
無理に相手を変えようともしません。

どんなときでも
無心に「遊びたい」「甘えたい」などの
プラス感情を伝えてきてくれて
イヤなことをされたときの反応も
シンプルでわかりやすい。

そのかわり、
人間のように思い通りにも
動いてくれませんが。笑

ななにとっては
まるで自分を見ているようなのかも
しれません。

相手(ねこ)の〝本当の気持ち〟を
詮索する必要がないので
付き合ってて疲れないでしょうね。

マイペースなネコの気持ちを察するのは
たいへんですが

ねこにゃんたちとの日々は、
対人関係の訓練のひとつになりそうです。
コミュ力は確実に上がりそう!

実際、アメリカの大学の研究でも
ペットを飼うことで
自分と相手を大切にしながら
自分の感情や意見を相手に伝える能力が
向上することも明らかになっています。

言葉で教えるのが難しいいのちの尊さを
ねこと暮らすことで自然に感じ取れたり、

動物が人間にとって
癒しの効果を持っていることは
人間とペットとの長いつきあいの
歴史の中で間違いないと思います!

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