年子の妊娠、産道が開いているってホンマなん?
タイトルの疑問。
結論から言うと、
年子妊娠で産道が開いていることは
ありえませ〜ん!
初産と比較すると2人目、3人目は
いったん分娩開始すれば
そこから赤ちゃん誕生までの所要時間は
短縮される傾向にあります。
でもそれは、
あらかじめ産道が開いているからではなくて
過去に開いたことのある産道は
再度開くときにはモタモタせず
とってもスムーズだよ、という意味です。
例えば、子育て。
1人目はわからないことだらけで
試行錯誤でやっていくため
何をするにも時間がかかるけど
2人目以降はなんとなく要領がわかってきて
ササッとこなせたりします。
例えば、アイロン。
1枚目のシャツは要領がつかめなくて
時間がかかるけど
2枚目以降はコツを掴んで短時間で終わります。
決して、1人目の子より2人目の子のほうが
もともとの出来がいいというわけではないし、
1枚目のシャツより2枚目のシャツのほうが
もともとシワが少なかったというわけでも
ありませんよね。
つまり、一度経験していることを
再度チャレンジするときには
同じ状態からのスタートであっても
処理能力が高く、手際がいいわけです。
もし、年子妊娠で
最初から産道が開いていたならば
大きくなっていく子宮、羊水、赤ちゃん、胎盤・・・
そのすべての重量を産道が支えきれず
下手すりゃ早産になってしまうかもしれません。
子宮頸管無力症という診断名がつき、
絶対安静になってしまうことでしょう。
また、次の妊娠をしていないにせよ、
前回の出産を機に産道が開いていたら
大切な子宮の中に
膣→子宮頸管を通して
さまざまなウイルスや細菌が
混入してしまうことだってあるかもしれません。
だから産道は、毎回産むごとに
ちゃんと元の状態に固く閉じて
女性器を支え、守るようにできているんです。
前回の出産から10年ぶりの出産だと
もう経産婦とは言えませんよね?
初産だと思ったほうがいいのかな?
という質問もよくいただくのですが
10年経っても経産婦は経産婦です!
例えばわたしは子どもの頃
競泳をやっていました。
大人になってからは
あまり泳ぐ機会はなくなりましたが、
プールに入れば昔の記憶がよみがえり
身体の使い方もスッと戻ってきます。
何年ブランクがあったとしても
ちょっと泳げば、すぐ勘を取り戻します。
それと同じで
産道も、何年前の分娩であっても
再度開いてみよう!ってなったときには
「あ〜そうでしたそうでした!
思い出してきましたよ」
と、スムーズに開いてくれるのです♪
人間のカラダの学習能力は
素晴らしいですね!