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2022.04.05

思春期の子どもは黙って見守る!

幼い頃はママにべったり、
あんなに甘えんぼうだった子どもが
中学生ぐらいになると
急に無口になったり
本当に些細なことで感情的になって
暴言を吐いたり反抗してきたり
その変貌ぶりには本当に戸惑います。

子どもがそうした行動をするのは
当たり前のことで

健全に成長し、
無事に思春期に入った証拠だから
どんと構えていればいい!

って、頭ではわかってるし、
昔、自分が思春期だった頃を思い出せば
そうだったな〜と思うんだけど

いざ、わが子が
『その時期』に突入すると

なんで?
いったいどうしちゃったの?( ̄◇ ̄;)

ママは大混乱です。(笑)

手塩にかけて
育ててきたつもりだけど
当然、子育ては
うまくいかないことばかりで

思わず怒鳴ってしまうこと、
つい手をあげてしまうこと、
無視してしまうこともあります。

根っこには覆されることのない
『愛情』がありながら

一般的に語られる
「子どもに絶対してはいけないこと」を
ときどきやってしまっては
猛省を繰り返しながら
毎日進んでいくのが
リアルな子育てなんですよ。

子どもが反抗期を迎えると

あのときのアレとか、
あのときのソレとか、

過去のいろんな記憶を掘り返して
あのときの自分の対応の仕方が
子どもの心になんらかの傷を
植え付けてしまったのではないか?

余計なことをいろいろ想像しては
ママはこれまでやってきた
自分の子育てに
改めて自信喪失してしまいます・・・。

とはいえ、思春期といっても
子どもによって反抗の仕方もレベルも
いろいろです。

うちの子たちを見ていても
暴言で荒れ狂う子、
無言でこもる子、
物に当たる子、
穏やかなまま終わっていく子、
などなどいろんなタイプの
思春期がありました。

今、うちには中3と中2がいますが
過去にすんごいのを経験しているからか(⌒-⌒; )
多少、反抗的空気は感じるものの、
ぜーんぜん、許容範囲。
たいしたことあらへんな〜、です。

経験積んだおかげで
わたしの心臓には毛が生えているのかも
しれません。^^;

思春期は子どもが成長していく過程で
欠かせない通過点です。

自分が将来どんな人間になりたいか
考えるのと同時に
どういう人間になれるのかということに
向き合います。

無理をして背伸びをしてみたり
自分の個性をとんがって
追求しようとしたり

葛藤の日々を過ごす中で少しずつ
理想の自分、現実の自分を比べ、
いい意味で折り合いをつけていき
最終的に自己を確立していきます。

中3ここちゃんは
大きな反抗期はないけれど最近

「将来何をしたいのか・・・」

という内容を
よく口にしています。

自分はどんな個性を持っていて
どんな特徴や能力があるのだろうか。

客観的に自分のことを見つめ、
自分は将来どんな社会的役割を
負うことができるのか

将来自分はどんな職業選択が
可能なのかということを
悶々と考えているのだと思います。

そして、ときに
「やる気さえあれば人間なんだってできる」
とは言われるものの、
なりたいものになれない自分にも
気づくのでしょうね・・・。

「You can do it!」なんて、
キレイごと。

本音と建前、理想と現実
理不尽が渦巻く社会を理解し、
折り合いをつけて
受け止め適応していかなければならない・・・

その過程で、
苦しんだりいらだちやすかったり
親に対して高圧的な態度を
とったりするわけですよね。

「自らしさ」の獲得は
親という安心できる存在からではなく
自分に対して客観的な目を持つ
他者という存在を通して行われます。

彼らにとって友達は、
客観的に自分を洞察するための
鏡みたいな存在です。

だから、友達が
自分の能力や個性に対して
どのような評価を下すのかが
気になって気になってしょうがないわけです。

わたしも学生時代には
友達と長電話をしたり
放課後暗くなるまで話をしたり
親密な関係を持っていました。

そしてやたらと周りの友達と自分を比べて
一喜一憂してしまう・・・
劣等感のかたまりみたいな時期も
ありました。

何かあったとき相談するのは
親ではなく友達でした。

自分と価値観を共有してくれる
友達との交流によって
「自分とはどんな人間なのか」が
少しずつわかるようになっていきました。

思春期の子どもが悩んでいる問題は
たとえ親が意見を言ったとしても
解決できるような問題ではないことが
多いです。

そしてそのことは
子どもが一番よくわかっています。

だから自分の問題に
親から口出しされればされるほど
わずらわしく、うっとおしく
苛立ちます。

わが家の思春期(だった)子どもたちを
振り返ってみると
どの子も、友達との関係性の中で
お互いを認め合い
ときには困難な壁に一緒に
立ち向かっていました。

乗り越えることに失敗しても
友達と「自分らしさ」を
補強し合いながら
挫折することなく成長していくことが
できたと思います。

気の合う仲間と過ごす時間は
自分らしさを得るための
とても大切なプロセスだったんですよね。

子どもがいらだつ姿を目にしたら

「ああ、葛藤してるな。
がんばれがんばれ!」

と、黙って見守り
静かに応援してあげてほしいです。

求められてもいないのに
心配したり意見を言ったりするのではなく

子どもが親に何か尋ねてきたときに
それに対して誠実に答えてあげれば
いいと思います。

つまり、思春期の親が
すべきことはひとつだけ。

「見守っているよ」

というメッセージを
子どもに伝えていくことです。

そうすることで
子どもの心が安定する日は
必ずやってきます!

周囲にわかりやすい反抗行動に
出た子も、

周囲に気づかれないほど地味に
自分自身と戦った子も

それぞれがそれぞれの
「思春期」を経験して
社会と自分との接点を
見出すことができるようになります。

そのため、現在不登校などの
問題を抱えていたとしても

親が子どもの思い悩む姿を嘆かず、
むしろその時期を喜ぶぐらいの気持ちで
見守ることができれば
ニートやひきこもりにはなりませんよ!

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