耳瘻孔(じろうこう)
赤ちゃんの耳の軟骨部分に
ピアスの穴のような小さな穴が空いていて
ことがあります。
なんだろう?と思いながらも
何か症状があるわけじゃないので
そのまま放置している人も多いようです。
これは『耳瘻孔』(じろうこう)と呼ばれるもので、
助産師的にはよく見かけます。
とくに珍しいものではありません。
耳はママのおなかの中で
妊娠4wぐらいから作られ始め、
いくつものパーツが
パズルみたいに組み合わさってできています。
とても複雑な癒合を繰り返しながら
完成するという仕組み上、
あれ?
くっつけるパーツ間違えちゃった?
ということが起こりやすい部位のひとつだと
言われています、
落ち着いて作業をしてくれたらいいのですが、
丁寧さが足りない子がいます(^◇^;)
選んだパーツは合ってても
乱雑なくっつけ方をしてしまうと
一部に微妙な隙間が残ったままに
なってしまうことがあるんですね。
落ち着きのない性格は遺伝する?笑
いや、それは冗談ですが^^;
耳瘻孔は遺伝性もあるので
もしかしたら、パパママ、じいじばあばなど
血縁のある人たち誰かが
耳瘻孔持ちかもしれません。
ほとんどは、
耳の表面部分だけに小さな窪みがあるだけで
耳の奥までつながっていません。
その場合には
とくに何も起こらないので放置でOK。
まれに、穴が深めで
管状の組織が繋がっていることがあり、
汗や汚れなどが溜まって
細菌が感染してしまうことがあります。
耳瘻孔の細菌感染の症状は
痛みや腫れ、悪臭のする分泌物。
抗生剤を内服して様子を見ますが
感染を繰り返すときには
サクッと手術したほうがいいことも。
手術と言われると
ギョッとしてしまうかもしれませんが
大丈夫です!
穴とその周囲の組織を
クルリンと取り除くだけの簡単な手術です。
一応、子どもは全身麻酔で手術しますが
傷跡が目立つこともないですし、
命に関わる話でもないので
心配しないでくださいね。