子だくさんママは「えらい」「すごい」のか？

わたしは22年間で12人産みました。

周囲の人たちは
子だくさんのわたしに対して必ず
「えらい！」「すごい！」「尊敬！」
と称賛してくださいます。

上の子たちはもう成人していますが、
ちびっ子チーム、下６人は
まだまだ義務教育中、またはそれ以下です(^◇^;)。

子だくさん。
好きでしてることなので、
何がえらいのか、何がすごいのか
ずっと、褒められるたびに
なんともいえない居心地の悪さを感じ
いつもモヤモヤしていました。

それって過去のわたしが
「えらい」「すごい」という言葉に対して
ひねくれた解釈をしていたからだと思います。

少子化が
国の行く末を握る問題になっているご時世に、
未来を担う子どもを多く持つ人を
偉いと言っているのかな？

すごい！と口先で言ってるけど
本心はあんなにたくさん子どもを産んで
バカじゃない？と思ってるんじゃないの？

そんなふうにいちいち深堀して
モヤるってことは
自分自身が決めた生き方に
自信がない現れでしょう。

今は、これらの言葉を素直にそのまま
自分にとって都合よく受け取っています。

妊娠出産は命がけです。
子どもがいれば楽しいこともたくさんあるけど
大変なことや心配なこともたくさん。
自分のことは後回しで24時間気が抜けない子育てが
ずっと続いていく・・・

それを何度も繰り返し、
一人一人に向き合ってがんばってるあなたを
尊敬します！

と言ってくださっているのですよね♡
（ポジティブです^ ^）

そもそも「偉い」という言葉には
「並々ではない」「大変だ」という意味が
あります。

たくさんの子を産み育てるのは
愛情と体力と忍耐力に加え
経済力も必要不可欠で大変なのは事実なので
よくがんばってるね〜という労いで
「えらい」「すごい」と言ってもらってるのでは
なかろうか。

うん、そうに違いない！と。(⌒-⌒; )

「えらい」「すごい」のあとに必ず

「12人も産んだ理由は何？」
「どうして子だくさんになったの？」

いろんなところで聞かれて

それっぽい理由を無理やり探し、
それっぽく答えたりしてきましたが

少子化だから、それに貢献しようとして
産んだわけじゃないですし、

かわいいかわいいだけで
これだけ増えちゃった♡

が、正解です。^^;

そんな甘いこと・・・！
無責任じゃないの？

と言われそうですが
実はそんな純粋な気持ちが
全ての原点なんですよね。

もちろん「かわいい」だけではダメです。
やっぱり大事なのは、
どんな姿勢で子育てしているのか。
自分の育てることのできる限度はどこか。

という核の部分を
冷静に判断できる能力だと思います。

そのおおまかな判断ができていて、
なおかつたくさんの子どもを
育て上げる覚悟と決意を持つことは
「えらい」「すごい」という言葉で
表されてもいいんじゃないかと思います。
（自分がしたいだけなんだけどね）

わたしは、たくさんの子どもを
一生懸命に育てているママに出会うと
素直に、えらいなぁすごいなぁ立派だなぁ
って感じます。
そして心から応援したい気持ちになるので
思ったままを伝えます。

どこがすごいのよ？
どこがえらいのよ？

昔のわたしみたいに、
いちいちファイティングポーズで
その言葉に過剰反応しなくても
いいのかな〜って思います。

世の中は、これに限らず
たいして意味のない社交辞令に
満ち溢れているものです。

例えば赤ちゃん連れのママが
「母乳ですか？」と聞かれることがありますよね。

母乳だろうとミルクだろうと、
だから何！(￣^￣)

と噛みつきたくなりますが、

あれは、赤ちゃんを連れているママと
会話を弾ませるための
単なる社交辞令です。

「こんにちは。赤ちゃんかわいいね」
と同じレベルの
ご挨拶だととらえればいいんです。

なんで母乳って聞くの？
ミルクじゃいけないってこと？

相手はそこまで深く考えていません。
いちいち本気になって反応しても
仕方がないことには
「そうですねぇ〜」とでも言っておけば
いいんです。

「えらい」「すごい」は
あくまでも個人の尺度でもあり、
子どもがいる人がえらくて、
結婚しない人や子どもを産まない選択の人が
ダメだということではありませんね。

人生はいろいろです。
計画通りにうまくいくこともあれば
そうじゃないことだってある。

だけど、いつだって
一生懸命に自分の運命に向き合い
前向きに最善を尽くして生きているのなら

子だくさんでもそうじゃなくても
すべての人は「すごい」「えらい」「尊敬」です！