ベテランママのすごいところ２つ！

「今日もまた
イヤイヤ期の子どもに「ごはんイヤ！」
と理不尽にかんしゃくを起こされた。
もうどうしたらいいの・・・！」

子どもの理不尽な行動に
なぜママの心は揺れてしまうのでしょう。

その理由は２つ。

『その問題を線ではなく点で捉えているから』
『子どもの立場で物事を考えていないから』

です！

いい感じに脱力して
ゆとりのある子育てをされている
ベテランママたちに共通するのは

家族の過去、現在、近未来、10年先の未来・・・
彼女たちはたくさんの目線を持っています。

例えば
冒頭のイヤイヤ期エピソードひとつとっても
ベテランママは
「イヤイヤ期とはなんぞや？」という
概要の把握ができています。

この嵐が過ぎ去ったあと
子どもはどのように変化していき、
家族にどんな未来が待っているか？

何度も経験を重ねてきたおかげで
『今』だけではなく『その先の未来』が
具体的にイメージできるんですね。

すると、イヤイヤ期には
「ごはん食べない事件』が
頻繁に起こるのは当たり前のことで

一時的に食べない時期があり
栄養が偏ったとしても
長い目で見たときに
子どもの育ちにたいして影響は与えない
→だから一喜一憂する必要なし！
→力抜いてテキトーにしとけば大丈夫な案件！

という未来予測・・・
つまり、見通しが立てられるので
必要以上に不安になることがありません。

「自分で決めたい、自分でしたい！
っていう自立に向かった成長なんだな」

「無理強いしたところで悪循環だし
いい意味で諦めよう！」

と、深呼吸して
気持ちを落ち着かせることができます。

もうひとつ、
ベテランママを見ていて
すごいな、さすがだな、と思うのは

相手（子ども）の立場に立って
物事を考える、行動できるということ！

これが
子育て上手につながっているんだろうなぁと
感心します。

新米ママ
わたしはこんなに必死で子育てしているのに、
子どもは思いに応えてくれない

ベテランママ
自分と子どもは違う人間。
価値観が違って当たり前なんだよね。
がんばってるな〜私！

新米ママ
子どもがいうことを聞いてくれなくてつらい。
いつになったらできるようになるの？

ベテランママ
子どもなんてこんなもんでしょ！
必死で言うこと聞かせなくても
3年後には自然にできるようになるんだから
慌てない慌てない♪

新米ママ
反抗ばかりして私を困らせて
子どもはなんにも考えてない

ベテランママ
苦手な人もいる学校というコミュニティーで
毎日がんばらばくちゃいけない子どものストレスって
どんなもんだろう・・・
安心して反抗できる場所があるってありがたいこと。

このように「立ち位置」が変われば
事実に対する捉え方も変わってくるのです。
目線が異なることで
こんな捉え方のズレが生じるわけですよね。

だけど、新米ママが
自分以外の立場で物事を考えることは
難しいですよね・・・

じゃあどうすればいいか？

子どもになったつもりで
子育てしてみましょう！

自分が子どものとき、どう思ったかな？
自分が子どもだったら、どう動くかな？

常に想像しながら
子どもに接してみてください。

もしくは、
第5子のベテランママだったら
こんなときどう解決するのかな？

想像しながら子育てしてみてください。

１つ上の視点から『事実』を捉えれば
今とは違った見え方ができたりします。

子どもの対応を予測できれば
問題点や不足を発見しやすくなり
自分に何が足りないかが
おのずと見えてきます。

わたしも昔は
自分の立場だけを考えて子どもに接していました。
子どもの気持ちなんか
まるっきり考えられなくて
自分の思い通りにならないことに
不満を言ってばかりでした。

いつしか、
子どもならどう考えるだろうか？
子どもはなんでこんな行動をするのかな？

子どもの立場になって考えられるようになり、
イライラしなくなりました。

そして、四半世紀以上
子育てをしていると
『今起きている問題』が果たして
10年先の子どもの育ちに
何か悪影響を及ぼすことなのか
そうではないのか、
見通しが立てられるようになりました。

未来予想図がイメージできると
その問題は、真剣に向き合い解決すべきことなのか、
適当にスルーしていいことなのか
判断できるようになり
不必要なエネルギー消費をせずに済むようになります。

経験値の浅い新米ママは
見通しを立てることができませんよね。
やったことないことはわからなくて当たり前。

その後の子どもが
どんなふうに成長していくのか
具体的なイメージが湧きません。

だけど、子育てにまつわる問題は
『現在』という『点』だけに着目するのではなく
5年、10年先の子どもをイメージした『線』として、
目を向けてみることがなによりも大事です。

ベテランママたちが自然にやっている見通しを、
長い目で、そしてたくさんの目線で
悩める新米ママたちに話してくれるような
子育て相談がもっと増えたら
いいのになと思います。