40歳代だから母乳は出ない?
42歳で初めての出産をされた
産後1ヶ月のママが
ばぶばぶに来院されました。
出産翌日、初のおっぱい指導で
助産師さんに
あなたは高齢出産だったから
無理しなくていいですよ
母乳は出ないと思うから
ミルクを足しましょう。
と言われ
いきなりミルクを手渡されたそうなんです。
同じ日に出産した他のママたちに対しては
時間をかけてとても丁寧に
授乳指導をしているのに
「どうせ母乳は足りないから〜」
という大前提のもと
彼女への指導は
あっという間におしまい。
明らかに、やってみる前から諦めムード全開の
指導だったそうです。
助産師にしてみれば
それはもしかしたら産後すぐの彼女を
気遣った優しさある言葉と行動のつもり
だったのかもしれませんが
夢見ていた母乳育児の開始に
浮き足立っていた彼女には
奈落の底へ突き落とされる対応だったと思います。
42歳だもん。
なんとか出産できただけで儲けもの。
さらに母乳育児がしたいなんて贅沢なこと
望んじゃいけないんだ・・・
彼女は助産師のその言葉で
「高齢出産は母乳が出ない」んだと
信じ切ってしまいました。
だけどやっていくうちに
やっぱりどうしても母乳育児がしたくて
無理なのはわかっているんです。
高齢だから母乳は出ないのも知ってます。
高望みしたらいけないと思うけど
できるところまででいいので
母乳育児を支援して欲しいです。
と、ばぶばぶを訪れたのでした。
「高齢出産だと母乳が出ない?」
少なくともばぶばぶでは、
40代のママたちが
完全母乳育児でがんばっておられます!
経験上、40代だと母乳育児が難しいということは
感じたことがありません。
年齢関係なく
おっぱいは、吸わせれば吸わせるほど出ます!
そもそも妊娠を継続できて
無事に出産できたということは
そのあとにつながる
母乳育児もやっていける身体だということを
意味していると思います!
とはいえ、統計では
高齢出産は若干母乳保育達成率が低いというデータが
存在します。
わたしが分析するに、
高齢出産のママは
がっつり仕事をされてきた人が多く
職場復帰率が高いために
やむなく粉ミルク率が高いのが
要因のひとつになっているような気がします。
そして、彼女のように、
母乳支援者によって「出ないはず」と植えつけられて
思い込みでミルクを足していった結果
本物の母乳不足になってしまったパターン。
ほかにも
母乳育児の立ち上がりが悪くなりやすい条件として
年齢が上がるとともに帝王切開率が高くなることが
挙げられると思います。
産院にもよりますが
帝王切開の場合には母乳より先にミルクを与えられてしまい
赤ちゃんがママのおっぱいの吸い方と
哺乳瓶の吸い方の違いを混同して
うまくおっぱいが飲めなくなってしまう
可能性が高くなります。
そして
個人差はあるけれど
一般的には
肩こりだったり冷え性だったり、
基礎代謝が落ち、血行が悪くなって
若い頃に比べると身体の不調が出てきやすくなるのが
40代です。
体力は明らかに20代より落ちてくるから
頻回授乳が体力的にキツいというようなことが
母乳分泌に影響する要因にはなるかもしれません。
昔は徹夜とか平気だったけど
夜寝られないのは、キツイー。
わたし(41歳)も最近、その傾向にあり。
朝は4時起きだけど
夜は21時ぐらいになると眠くなってくる〜〜。
うそや〜〜〜ん!
なんでやの〜〜〜ん!
と思うけど。
41歳なのですね、やっぱり。(笑)
認めましょう。
と、いうように
高齢出産は母乳に影響がない!わけでは
ないかもしれませんが
やり方によってはなんとかなるものです!
乳腺組織は加齢に伴うホルモンバランスの変化で、
30歳代後半からは徐々に退縮していきます。
だからといって、母乳育児ができないわけではありません。
それは閉経に向けたとっても緩やかな変化だし、
最初に書いたように
『妊娠を継続できた身体なら母乳育児は可能!』
です!
若いママはあまり深く考えずに
その場の状況だけで
「もう無理〜!」「もうしんど〜い!」
ということも多いけど
人生経験を積んだ高齢出産ママは
理性と知性と忍耐と妥協、
さまざまな環境に適応する能力に長けています!
体力は20代のころのようにはいかないけど
子育て、母乳育児は単に体力だけじゃ
うまくはいかないんだから♪
40代ママは
「体力がないなら知性で補え!」
それで母乳育児は十分やっていけます!