1歳すぎるとおっぱいへの執着が増すのはなぜ?
なにもかもママに頼らなければ生きていけなかった乳児期を超え、
ヨチヨチと一人歩きができるようになる頃から
運動能力、言葉の発達、彼らはめまぐるしい勢いで
成長していきます。
外に向かう気持ちが強くなり、見るもの、聴くもの、触るもの、
毎日が刺激でいっぱいの世界。
好奇心のかたまりです。
この時期、子どもの心の中ではいろいろな葛藤が芽生え、
甘えたい依存の気持ちと、自分でやりたい自立の気持ちの
コントロールがきかずに、ストレスを抱えます。
いわゆる、イヤイヤ期の始まりですね。
ママから離れて冒険するという体験は、
ドキドキワクワクするのと同時に
とても疲れることでもあります。
驚いたり、恐かったり、感情も育っていきます。
すべてが初めてづくしなのですから
当然ですね。
ふと不安になったとき、悲しくなったとき、
疲れて眠くなったとき。
心を充電するガソリンスタンド的存在が、
おっぱいです。
活発に動き回るためには、心も身体も安定していることが基本。
おっぱいに守られている、ママがいれば安心、
という基盤があってこそ、子どもは自立に向かって
外の世界に羽ばたいていくことができます。
だから1歳過ぎるとだんだんおっぱいへの執着が増して、
授乳回数がやたら増えたりするわけです。
大きくなるとどんどんおっぱいやめにくくなるから
早めに断乳したほうがいいよ
先輩ママから新米ママへ、
おっぱいのアドバイスをよく聞きますが、
1歳以上の授乳にも、上記のようにれっきとした意味があるんです。
もう栄養はないとか、いつまでもおっぱいを飲んでいると
自立できないとか、いろんな話を聞きますが、
その根拠は?
とつっこむと、たいていの相手は黙ってしまいますね。
イジワルな助産師でごめんなさいね〜。
おほほほほー。
食事から栄養をとれる年齢になっても、
おっぱいの役割は終わったわけではありません。
おっぱいでつながって、明日への活力をもらっている子が、
自立できないわけないですよね。
2歳、3歳のおっぱいにも意味があるのです。
外に向かう勇気を育み、ママのおっぱいを通して優しい心が伝わり、
それは子どもの情緒の安定となります。
思春期に、キレない子になって欲しいのなら、
無理な断乳はしないほうが賢明だと思いますよ。
そのうち、おっぱいに頼らなくても自分の力で
心のコントロールができる時期がやってきます。
自分に自信がつき、気の済むまでおっぱいを
くわえていた子どもたちは、ある日突然おっぱいに
興味を示さなくなります。
その時期は、一定ではなく大きな個人差があるのですが、
早い子で1歳、遅い子ではなんと5歳!
そう、この時期こそが、その子の理想的な
『卒乳』の時期ですね。
同じ年齢のお友達がどうだとか、
他人に指摘されたとか。
大切な子どものことだから、つい周りの意見に
左右されてしまいがちだけど。
どうか惑わされることなく自信をもって、
それぞれの親子のペースで
おっぱいを楽しんでほしいと思います。
先日ばぶばぶを訪れた2歳児のママが言ってました。
1日の授乳回数ですか?
そうですねぇ。
30回以上ですかね〜(笑)
月齢が進むごとに授乳回数が減っていくと
信じている新米ママさんたち。
希望を打ち砕いてごめんなさいね。
2歳児。
おっぱい1日30回だそうですよ。