『赤ちゃん』の赤い肌
生まれたばかりの小さな生きものを
わたしたちは
「赤ちゃん」って呼びます。
人間でも動物でも植物でも
生まれたてはぜんぶ
「赤ちゃん」です。
考えてみれば変な呼び名ですよね。
その由来は出生したばかりの「人」。
生まれたばかりの新生児の皮膚が薄く、
下を通る血管の血液が透けて
赤く見えるところからきていますが
実はこの呼び名は日本独特のものなんです。
英語では、
ベビー(Baby)とか、ニューボーン(Newborn)とか
いう言葉はあっても、
『赤い』という色を語源にした呼び名はありません。
血液が赤く見えるのは、赤血球中のたんぱく質(ヘモグロビン)が
酸素とくっついているから。
酸素と離れた状態では、ヘモグロビンは黒っぽく見えます。
赤ちゃんは生まれてくると、
空気を吸い始めます。
その中には酸素が約21%も含まれていて、
それを肺でヘモグロビンとくっつけて、
身体の隅々まで運ぶようになります。
生後2時間も経つと、皮膚の血管が十分に拡がり、
見事な『赤ちゃん』になるんですね!
では、空気を吸う前。
つまり、胎児の間はどうか?というと。
血中の酸素濃度は、生まれて空気を吸ったときに比べて
5分の1しかなく、はるかに低いんです。
そのため、おなかにいる間は血液の色も青く、
皮膚も白っぽい・・。
色で表すとすれば「赤ちゃん」どころか
「青ちゃん」が正解〜〜。
生まれた直後で呼吸を始める前の赤ちゃんは、
身体全体が白っぽくて、
とても「赤ちゃん」なんて呼べません。
彼らはこの世の中に生まれるやいなや、
間もなく第一呼吸が始まり、
続いて起こる何度かの呼吸(産声)で、
見事な『赤ちゃん』に変身するんです。
酸素の力ってすごいですよね!!
ちなみに、大人がお酒を飲んで赤くなるのは
酸素のためではありません。
血管がアルコールのせいで拡張し、
血流量が増えるためです。
そういやわたしは
脅威の16年間授乳生活。
お酒を絶つこと16年。
よくイメージで「強そう」と言われますが
(どんなイメージなんだ、わたしって)
実はビールの味さえも解らない40歳児です。( ̄∀ ̄*)
酔っぱらいは
かわいくもないので、
「赤ちゃん」とは呼べませんね〜〜(笑)