へその緒は誰のもの?
先日、家の片付けをしていたら
10個の小さな木箱が出てきました。
子どもたちのへその緒が入った箱。
中に入っているのは
なんだこりゃ?
というようなただのひからびた組織片で
綺麗でもなんでもないけれど
ママにとってはなんとも言えず
愛おしい宝物です。
へその緒の処置は産院によって異なります。
そのまま乾燥してポロっととれるまで
何もしない産院もあれば、
絹糸で根元をしっかり縛ってとれるのを待つ
産院もあります。
助産院などでは、殺菌消毒した輪ゴムを利用して
根元を縛る方法をとるところもありますね。
日本では、とれたへその緒は乾燥させて
木箱に大切にしまう風習があります。
一般的には生後1週間ぐらいでおへその根元から
ポロっととれたへその緒を木箱に入れて保存するんだけど、
注意してないとおむつにくっついて
いつの間にか臍脱してて、気付いたら捨てちゃってたぁぁ〜!!
なんてこともあったりして。
なので、お産の時に保存用へその緒を
あらかじめ切っておいて乾燥させる場合もあります。
この方法ならなくすことは避けられるからね。
そんな
木箱の中のへその緒を眺めていて
ふと疑問に思いました。
これって
親と子ども
最終的にはどっちが保管するもんなんだろう?
わたしが生まれた40年前のへその緒は
母が今もまだ大切に保管してるらしいです。
その昔、
「自分のなんだし、持っとく?
って聞かれて「いらん」と即答しちゃった
冷めた娘のわたしでした。
母子手帳は、出生の記録でもあるから見てみたいな〜って思うけど、
へその緒は、考えてみれば単なる人体の一部の壊疽脱落した
ミイラ組織だもんなぁ〜〜。
「いる?」って聴かれたら
「いらん」わな〜(笑)
そんな風に言っちゃうと身も蓋もないんだけども。
ーー臍帯。
胎児期にママから酸素や栄養を供給してもらい、
胎児側で出た老廃物を母体に返す役割をする
大切な胎児付属物です。
これは、母体から作られるのか、
それとも胎児組織から作られるのか。
どっちだと思いますか?
子宮内膜に着床した頃の妊卵は、
外表が栄養膜と呼ばれる1層の膜で覆われています。
そして、その内側に、内細胞塊と呼ばれる細胞集団を形成します。
内細胞塊は、その後分化して胎児となり、
内細胞塊と栄養膜とが接する茎の部分が臍帯になるんです。
そういうわけなので、臍帯は胎児組織由来の組織。
赤ちゃんが自分で作るのです。
とすると。
へその緒は、
作った本人である子供が保存するべきなのか??
へその緒は胎児由来の組織ではあるけれど、
やっぱりママの思い出の品だから
ママが持っておくべきだ、
という結論に
わたしの中で達したのでした。
みなさんは、どう思います?
へその緒は、親が持つべき?
それとも子供にあげるべき?