大自然のおもちゃ

昔、休日に子どもたちと出かけるとなると
大型ショッピングセンターが定番でした。

だけど、長年の子育て生活で気づいたんです！
わが家の小さな子どもたちは
大自然の中に連れていくと人工的に作られたおもちゃなど
まったく必要なくなります。

砂、土、石、草花、空、風、木の枝、水
木の実・・・

地球に自然に存在する万物で
彼らは一日中飽きることなく夢中で遊ぶんですよね。

いつも喧嘩ばかりのきょうだいも
自然素材にふれて遊んでいるときには
不思議なことに、もめ事に発展することもなく
ひたすら時間を忘れて、
遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ！

自然の中で遊ばせると
明らかに子どもたちの心が
落ち着いているように感じられます。

なんでも揃うショッピングモールは
便利だし、夏は涼しく冬は暖かで快適だけど
子どもを遊ばせる目的ならば適切とは言えませんね。
大人目線ではなく、子ども目線になるならば
大自然の力にかなうものはありません！

そんな気づきがあってからというもの、
休みの日の外出はもっぱら大自然とたわむれることが
増えました。

築85年の古民家をリノベーションして創り上げた
助産院ばぶばぶ。

澄んだ空気。
むき出しの大木。
黒光りする梁。
昔ながらの趣ある佇まい。

独特な趣を持った日本家屋の助産院は
都会の家には見られない
落ち着きと味わい深さに溢れています。

人工的な音などどこからも聞こえず
目を閉じると風の音、小鳥のさえずり、
自分の鼓動さえ聞こえてきそうな静寂。
大阪市内とは思えない異空間には
心地いい自然音だけが微妙なニュアンスで
伝わってきます。

そして、深くて懐かしいほのかな木の香り…
なんて心地がいいのでしょう。

以前、移転前のばぶばぶには、
一般的なプラスチックのおもちゃを
たくさん常置していました。

自宅にないおもちゃだから、
来院する子どもたちは物珍しさに
よく遊んでくれましたが
過剰な刺激がいっぱいでリラックスする暇もない
都会で作られたカラフルなプラスチックのおもちゃは
遊んでくれるのは最初だけ。
すぐに飽きちゃうんですよね。

イマドキのおもちゃって、電池が必要だったり、
音が鳴ったり光ったりするものが多いです。
光や音などの仕掛けがあるおもちゃは、
子どもが受け身となって遊ぶものが多いです。

精巧に作られているゆえに
遊び方もある程度決められてしまいます。
決められた遊び以外に方法がないから
すぐに飽きるのでしょうか・・・？

子どもたちが飽きることなく
何度でも夢中で遊べるおもちゃって
ないのかなぁ・・・
ばぶばぶ移転に伴って考えました。

そもそも、この風情ある古民家に
カラフルなハイテクおもちゃは
しっくりきません。

この自然豊かな空間に
ピッタリ似合うおもちゃは・・・

やっぱり木のおもちゃ！

ハイテクおもちゃに比べ木のおもちゃは
自分から働きかけないと遊ぶことはできないので、
自分で考える力を自然と養うことができます。
子どもは自分なりに工夫を加えて遊びを展開していきます。

子ども時代に木のような自然素材に多く触れることは、
安定した豊かな心の成長・思考に
よい効果があるといわれています。

ママたちにリサーチしてみると

木のおもちゃってカワイイですよね
詳しくは知らないけど
子どもの成長を考えても
「木が適している」って聞くし。

インテリア的にもオシャレだから
欲しいなぁって思うけど

ついどこにでも出回っている
プラスチックのおもちゃが家の中に
増えていってしまうんですよね～

おかげでリビングがぐちゃぐちゃです！

みなさん木のおもちゃに関心はあるものの
よほどのこだわりを持っていなければ
なかなか揃えられないというのが
現状のようです。

木には神経を穏やかにする作用があるといわれていますが、
大自然の中で夢中で遊ぶ子どもたちを見ていて
助産院ばぶばぶに置くべきおもちゃは
「木」だ！って確信しました。

ブログで呼びかけて
使わなくなった木のおもちゃを譲っていただいたり
ばぶばぶの近所のおじちゃんが
手作りで作ってくださったり

ばぶばぶには着々と
温かみある木のおもちゃが増えていってます。

子どもたちの姿を観察していると
ああ、やっぱりだ～～！
みんな飽きることなく木のおもちゃに夢中。
遊び方も実に独創的！

ほぉ～～！

って大人が感心しちゃうような
奇天烈な発想でおもしろい遊び方を
子どもたちは次々に編み出していきます。

自然の持つパワーって
本当にすごい。
木のおもちゃ、スゴイです！

山で拾ってきた松ぼっくりやどんぐり、
そんなものもさりげなく添えて♪

改めて、子どもに与えるおもちゃのあり方、
自然素材の素晴らしさを実感する
今日このごろです。