算数が苦手です
医学系・看護系って「理系」だと言われますよね。
助産師ももちろん
一般的には「理系」に属するのでしょうか。
でもわたし
実はこう見えて
頭から足の先、髪の毛まで
余すところなく「文系」でできてます。
小さい頃から算数は苦手でした。
両手で指10本。
それを越えて数字が二桁になると
お手上げ、もうわからーん!
そのまま大人になり、
小学1年生のわが子の
繰り上がりの足し算、引き算、
「教えて」って言われて目を白黒させてます。
自分でやるのと、人に教えるのって
これまた違うんですよねー。
どーやって教えるの?
誰か助けてー!
仲間とごはん食べに行っても
「割りカンね!」って言われると
いつも友達に丸投げでした。
そして提示された額を
何の迷いもなく素直に差し出す、が定番でした。
ばぶばぶは料金が4600円なんですが
おつりの計算ができませんっ!
5000円出されたらおつりは400円。
うん、それはさすがにすぐわかる。
でも10000円出されたら
えーーーっと。
一瞬考えてしまいます。(ー ー;)
毎日のことなのに、毎回
一瞬考えないと答えが出てきません。
さらに
5100円(おつり500円)
10100円(おつり5500円)
きっとおつりがわかりやすいように
との親切なのでしょうけど
頭の中がこんがらがりますっっ!!!
そういや、その昔
点滴管理で苦労しました。
産婦人科病棟で勤務してた頃のこと。
ポタポタ落ちるあの点滴、
テキトーに滴下して、テキトーな時間で終わり、と
思いきや
例えば手術後など、きちんとしたin
(体内に1時間でどれだけの薬剤や水分が入ったか)
を把握するよう医師から指示があった場合
「何時に始まって何時に終わるか」
これを細かく計算して
1時間に何ml落とすのか?
1分間に何滴落とすのか?
何秒に1滴ずつ落とせば時間ぴったりで
点滴が終了するか、
管理していかないといけないんです。
点滴はたいてい500mlで、
点滴ルートは
1mlで60滴落とすって決まっています。
ああ〜〜〜
こうやって書いてるだけでも
頭が真っ白になってきます(ー ー;)
わけがわかりません。
赤ちゃんの体重増加量から1日の体重増加率を
計算して、母乳が足りているのか、
ミルクをどれだけ足せば適切か、
わたしの毎日やってることは
確かに数字ばかりが踊っていて
「理系」なのでしょうね。
当然、計算できなきゃ困ります。
「できない」じゃ済まされる話じゃありません。
点滴管理なんかは
患者さんの命がかかってますからね。
でも助産師、
数字管理はもちろん必須なんだけど
「文系」の感性がとてもとても大切!って
思います。
患者さん、ママたちの心をいたわって
絶妙な国語力と優しく穏やかな話口調で
癒してあげる能力。
これって「文系」の力だと思うんですよね。
妊娠、出産、産後、子育て・・・
ダイナミックに変化していくライフステージを
歩く彼女たちの心は
デリケートでまるでガラスのようです。
土足で踏み込まないよう細心の注意をはらって
大切に大切に、
ママたちの心を包み込んであげるのが
助産師だと思っています。
人の「心」は
決して
1+1=2
ではないんですね。
だから、助産師は「理系」の能力だけじゃなく
それ同等か、もしかしたらそれ以上に
「文系」の能力が必要です!
今日もわたしは
ばぶばぶのおつりの計算ができなくて
来院されたママたちに
「おつりいくらかなぁ?」
丸投げしてます。
みなさまご親切に
答えを教えてくれてありがとう。( ´ ▽ ` )