産後不調ののママたちへ

まだ若いのに
腰痛を訴えるママが多いです。
ばぶばぶでは仰向けに寝転がった姿勢で
おっぱいケアをしますが
施術が終わったあと、
腹筋を使って「えいや！」と一瞬で起き上がれるママの
少ないこと！

ちょっと待ってくださいね？
あれ？
起き上がれない〜〜

もだえる、もだえる・・・(⌒-⌒; )

毎日繰り返し立ったりしゃがんだり、
スクワットのような動きをしていた
昔の女性の身体は
現代人とは比較にならないほど強い筋力、
強い関節や靭帯を持っていました。

よく歩き、労働し、
ごはんと野菜や魚が中心の和食の生活。

お豆腐やお味噌汁など豆類の植物性のタンパク質は
しなやかな筋肉を作りました。

野菜類はミネラルやビタミンを多く含み、
骨と骨をつなぎとめておく靭帯や関節が
強くなりました。

また、野菜には食物繊維が多く含まれるので
腸内環境が良くなり便秘知らず。

腸がキレイだと
免疫力が上がることわかっています。

風邪をひきにくく、
お肌はツヤツヤ、
肝臓や腎臓の働きもアップします。

昔の女性は、特別なにかをするわけでもなく、
ただ毎日の生活を送っているだけで
骨盤を締める筋肉と靭帯、
関節が鍛えられていました。
そしてなによりも元気でした。

では現代人はというと。

現代人は昔の女性のように重労働をしなくなりました。
子ども時代も外で元気いっぱいに
駆け回って遊ぶことが減り、
車社会で歩くということが少なくなりました。

洗濯は洗濯機が自動でやってくれるし、
掃除は掃除機がやってくれます。
お風呂を湧かすのだって
スイッチひとつでOKですよね。

食文化は和食より洋食が多くなりました。
野菜が足りないので、
靭帯や関節を強くする材料の
ビタミン・ミネラルが足りません。

積極的にビタミンをとるようにしても、
ビタミンはちょっとしたストレスによって
どんどん消えていくので、
現代のストレス社会では
食べても食べても足りないぐらいなんですって。

労働しない身体と食文化の変化によって、
現代の女性は妊娠する前から
骨盤を締める靭帯の力が弱く、
骨盤の底にハンモックのようにあって
子宮や膀胱などを支えている筋肉
（骨盤底筋群）も弱く緩みがちになっています。

元気な骨盤を作るために、
適度な運動と和食中心での栄養を
しっかりととるようにしたいですね。

あなたの身体は横から見たときに
S字になっていますか？

床にあおむけに寝たとき、
腰のすきまに握りこぶしが入りますか？

腰のS字カーブはバネのように
身体にかかる衝撃を吸収して、
腰への負担を軽くしてくれます。

背骨のS字カーブが崩れ、
まっすぐのI字の背骨になってしまうと、
肋骨と背骨の境目にある
関節（肋椎関節）が柔軟性を失って、
ガチガチに硬直してしまいます。
肩コリや背中の痛みはこんなところが
原因しているのですね。

肋骨がななめに下がり、
胸板がうすっぺらくなってしまいます。
すると内臓は居場所を失ってしまうので、
緩んでいる骨盤の中へ
下垂してきます。

緩んでグラグラの骨盤内に、
本来はもっと上にあるべき内臓が
下がってくるのだから、
骨盤はさらにドッシリと広がってしまいますね。

上半身はうすっぺらいのに下半身はドッシリ、
いわゆる『下半身太り』です。
猫背で下腹部がぽっこり出た
体型になってしまいます。

骨盤が緩みすぎ、歪んでくると、
それをカバーしようとして
周りの筋肉や靭帯がピーンと張りつめ、
なんとかしてバランスを保とうとするので
上半身まで歪んできて、
なだらかなS字カーブの背骨が
I字のまっすぐ背骨になってしまいます。

ゆるゆるグラグラの骨盤は不安定なので、
不安定な身体の要（かなめ）を守るために、
脂肪をつけることで弱いところを固めます。

下がった内臓、筋肉と靭帯の張りつめ、
不必要な脂肪によって、
骨盤内臓器（子宮や腸、膀胱）が圧迫を受けます。
骨盤内は血液循環が悪くなり、
リンパの流れも滞って
新陳代謝が落ち、身体に老廃物が溜まりやすくなります。
それによってむくみが出て、
さらに新陳代謝が悪くなるという
悪循環が待っています。

便秘、痔、むくみ、冷え、生理痛、
生理不順、不妊、腰痛、肩こり、頭痛、疲れやすい・・・
数えきれないほどの不調が現れることになります。

内臓下垂を起こさせないために、
なだらかなS字カーブの背骨を保つために、

寒い時期ですが元気いっぱいな子どもを見習って
しっかり動き回ってくださいね！

ちなみにわたしは
１０人産んでるけど
腰も膝もどこも痛くないぞー！