おっぱいとおしっこうんちの関係
よく
「母乳が足りているかどうかは
どうやって見分けるのですか?」
と相談されます。
自宅では赤ちゃん用のスケールがない限り、
1回の授乳で母乳を何グラム飲んだかなど
わかりませんよね。
しっかり飲めているかどうかの目安は
おしっこの回数です。
おむつが1日に6枚~8枚も濡れるようであれば
どんなに授乳間隔が短かろうと、よくグズられようと
母乳は足りている!と判断します。
赤ちゃんのおしっこの量や回数は
その日に飲んだおっぱい、ミルクの量や
汗によっても大きく左右されます。
大人でも暑い日はあまりトイレに行かないし、
たくさん水分をとった日は
トイレの回数が多いですよね。
まだまだ腎臓の機能も未熟なので、
濃縮された黄色いおしっこが出ることはあまりありません。
夜間の授乳が減ると自律神経が発達して
夜中のおしっこの回数も減ってきますが
母乳っ子の場合、月齢が進むごとに夜間の精神安定剤としての
おっぱいの回数が増えることが多々あります。
その場合には夜間授乳の回数に比例して、
おむつから漏れるほどに
大量のおしっこをすることもあります。
母乳はミルクより消化が早いことや、
ミルクの赤ちゃんより飲む回数が多めであることから
うんちは、母乳っ子のほうが一般的に回数が多い傾向にあります。
ただし、生後2~3ヶ月頃に
これまでずっと順調だったのに
突然便秘になってしまう、という
ことがあります。
ママに聞いてみると、
便秘なんだけどおっぱいも普通に飲むし
とくに機嫌が悪いわけでもないし
体重もそれなりに増えています、と
おっしゃいます。
これは、この月齢の赤ちゃん特有の生理的な現象で
いわゆる「便秘」ではありません。
満腹中枢ができあがる生後3ヶ月ぐらいまでは
与えれば与えるだけ胃の容量を超えて
魂が抜けるぐらいまで飲み続けるために
うんちの回数がやたらと多くなりますが
満腹中枢ができ始める月齢になると
赤ちゃんは自分の身体が必要とする適量の母乳を飲み
「もうおなかいっぱい」
を意思表示してくれるようになります。
よって、
うんちの回数も落ち着き
ある程度おなかに溜めてから
排便できるようになるのです。
決して、おっぱいが足りていなくて
うんちの回数が減るわけではないので
心配しないでくださいね。
あくまで、おっぱいが足りているかどうかの判断は
前述のようにおしっこの回数でしてくださいね。
おっぱいをしっかり飲めていて機嫌もいいのなら
うんちの回数にはさほどとらわれる必要はないですが
2日以上も出ないようなら
早めに便秘対策をしてあげましょう。
まずはママ自身が便秘ではないかどうかチェック!
ママの食べたものの栄養素が
そのまま母乳に反映されますから
食事内容を見直してみてください。
お野菜はしっかり食べてください!
具体的な対策としては綿棒浣腸がおすすめです。
哺乳類は、赤ちゃんが上手に排便できないとき
ママが肛門をなめてあげることで排便を促します。
人間の赤ちゃんも同様に効果的な腹圧をかけらなくて
便秘になることがあります。
放っておくと腸に溜まっているうんちの
水分が再吸収されて
うんちがどんどん硬くなり
悪循環になることがあるので
便秘がちな赤ちゃんには
1日おきぐらいの頻度で
綿棒でおしりを刺激してあげましょう。
赤ちゃん用の綿棒は細すぎて
あまり刺激にならないので
大人用の綿棒を使います。
そのままの綿棒を肛門に入れようとすると
刺激が大きすぎて痛いです。
ですので潤滑油がわりに
綿棒の綿球部分と赤ちゃんの肛門にベビーオイルなどを
つけます。
肛門部分を円を描くように、
くるくるとなぞりながら
肛門を緩めていきます。
ゆるんできたら
少しずつ綿棒を奥へ進めます。
3cmぐらい入ったら
ゆっくりと前後に動かして刺激します。
すぐそこにうんちがあれば
刺激しているうちに綿球の先に黄色いうんちが
付着してきます。
そうなればOK。
あとは待っていれば自力で出るので
そのままおむつをつけてあげてください。
綿棒刺激は癖になるのではないかと
心配する人も多いようですが、
冒頭に書いたように人間は哺乳類だから!
癖になるということはありませんので
安心してくださいね〜。