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2015.06.09

梅雨の時期は乳腺炎が増えます!

6月のばぶばぶ。
乳腺炎で来院されるママだらけ!

今日は39度の熱を出した
乳腺炎のママが
4人も来院されました。

梅雨入りと同時に
おっぱいトラブルは確実に増えています。

わたしたちの身体は
気温や気圧、湿度などの
影響を常に受けています。

梅雨の時期には
「やる気が出ない」「手足が冷える」
「だるい」「頭痛がする」などと
訴える人も多いですよね。

気圧の変化が激しいと
身体がむくんだり自律神経のバランスが
崩れるなど体調不良を起こしやすいです。

母乳は90%近くが
水分からできているので
授乳中のママはとくに
赤ちゃんにたくさんおっぱいを飲ませてあげられるように
むくみやすい身体になっています。

気圧の低下でむくんで膨張した乳腺や
血流が悪くなることで
おっぱいがトラブルになりやすいのですね。

乳腺炎の前触れとして

● ゾクゾクと寒気がする
● 頭痛がする
● 関節、節々が痛くなる
● やたら肩こりがある
● 赤ちゃんのおっぱいの飲み方が
なんとなくいつもと違う
● 授乳してもおっぱいがスッキリしない
● おっぱいにしこりができて痛い
● 乳頭ににきびの芯のような白い斑点(白斑)がある

身体全体に冷えがあり、血流が悪くなって
おっぱい周囲の筋肉が凝りかたまっているような状態です。
閉塞した乳腺には、冷たい母乳が溜まり滞って、
出口を失っている状態。

このような乳腺炎の初期症状の段階を放置すると
乳腺が炎症を起こして真っ赤に腫れ上がり、
激痛とともに高熱が出る本格的な乳腺炎の段階に
移行してしまうことがあります。

授乳のあとにもしこりが残る。
しこりが小さくならない。
なんとなく熱を持った感じがする。
痛みがあり腕があげにくい。
授乳中の赤ちゃんの様子がいつもと違う。
(暴れる、途中でやめてしまうなど)

おっぱいが、赤ちゃんの様子が、

「なんかいつもと違う?」

そんな漠然とした違和感があれば
それは乳腺炎危険信号かもしれません!

飲ませ終わったあとは
必ず自分でおっぱいに触ってみて
硬いところがないか、腕はちゃんと上がるか、
チェックする癖をつけましょうね。

梅雨という気象的な原因と合わせて
乳腺炎を誘発するのは

。暴飲暴食
。くわえさせ方がゆがんでいて
飲める乳腺と飲めない乳腺がある
。作りすぎおっぱい(分泌過多)で
赤ちゃんの飲み残しが多い
。授乳間隔をあけすぎた
。眠りがちの赤ちゃん
。離乳食を急によく食べるようになり
授乳回数が減った
。抱っこひもを長時間使った
。肩こりがある
。冷え性である
。毎日がストレスだらけ!
。早食い・ムラ食い

食事については、
脂っこいもの、甘いもの、
インスタント食品、添加物の多いもの、
ファーストフードなど

「絶対避けてください!」

と指導されている助産師も多いです。

だけど真面目に指導を守ろうとすると、
いったいどのようなものならば
食べてもいいのか
わけがわからなくなってきます。
かつて、わたし自身がそれを経験しました。

あれもだめ、これもだめ。
あ〜授乳生活がどんどんつまらなく、
苦痛になっていくー!!

で、行き着いた指導は、

たまには食べたいものを
たらふく食べて
至福感に満たされるのもよし!です。

「絶対ダメ!」ではなく、
おっぱいにあまりよくないとされるものも
時々は食べるけど
基本的には
「バランスのとれた日本人らしい食事」
ができていればOKだと思っています。

授乳中だからこういう食事を、ではないんです。
授乳は別に、特別なこととは思っていないから。

日本人として、人間として、
健康である食事を心がければいいだけのこと。
実にシンプルですね!
それはイコール
授乳期にも最高の食事と言えるでしょう。

乳腺炎になってしまったら、
1に飲んでもらう、
2に飲んでもらう、3
も4も飲んでもらう!

です。

化膿性乳腺炎の場合、
搾ってみたときに出てくるのは
明らかにほんのり甘い
いつもの母乳とは異質の膿状の乳汁。
そんな炎症症状のひどい母乳を
飲ませて赤ちゃんは大丈夫なの?
と不安になる人も多いですが大丈夫なんです。

赤ちゃんの身体におっぱいについた細菌が
移行するようなことはまったくありません。

ただし、おいしくないです!
だって膿ですから。
乳腺炎の母乳はしょっぱい味がします。

なかには、「味より量」で
トラブルおっぱいであれなんであれ
無関係にグングン飲んでくれる子もいますが

たいていは「なんだこれ?」、
いつもとは違う飲み方をしたり、怒り出したり
嫌がる子が多いです。

赤ちゃんだからどうせわからないでしょ。
ではなく、

「ごめんね、おいしくないけどどうか飲んでね」

丁重に声かけをしながら、
乳腺炎を治してくれる赤ちゃんに
敬意を払いつつ授乳してくださいね。
赤ちゃんが寝ぼけているときは狙い目です。
夜中の授乳、がんばって!

その際、
しこり部分は手のひらの広い面積で
圧迫しながら授乳することは可です。
揉んだりしごいたりすると
炎症が悪化することがあるので気をつけましょう。

赤ちゃんが飲んでくれないときは
自分で搾乳してみてください。
痛くて触れないようなときや、
しこりがよくならないときは助産院へ。

食事はあっさりしたものに。
おっぱいの具合が悪いと
食べる気にもならないかもしれません。
そんなときは自分の身体の欲求に正直に従うまでです。
おそらく、乳腺炎で辛い思いをしているときに
ピザが食べたくなる人はいないと思います。

ごはんとお味噌汁。
状態が落ち着くまではそれで十分!

ばぶばぶでいつも感じるのは
乳腺炎を繰り返しやすい人は
身体に冷えがあることが多いということ。

陰陽学的には、土の下で育つ植物は
身体を温めてくれるので
根菜類の煮物やお味噌汁は
かなりおすすめです。

よくわからない〜!っていう人は
冷蔵庫の中のお野菜なんでもお鍋に放り込んで
具だくさんのお味噌汁を作ってみてください。

ただでさえ忙しいママたち。
凝った料理なんかやってられませんね。
具だくさんお味噌汁なら、まな板とお鍋さえあれば
とくにめんどくさい下ごしらえもなく
あっという間に栄養たっぷりできちゃいますよ。

たんぽぽコーヒーやごぼうの種(牛蒡子)は
根っこの中でも身体を温める力が大きくおすすめですが

牛蒡子は正直なところ、
目がテンになるぐらいマズイです!(笑)

最近は飲みやすいサプリメントなどに
加工されているものもありますが、
個人的にはたんぽぽコーヒーがおすすめです。
ノンカフェインなので赤ちゃんにも安心、
しかもこれがけっこう美味しい♪
ママたちのほっこりリラックスタイムに
飲んでみてはいかがでしょうか。

他にも母乳を出やすくするハーブティーとか
ルイボスティーとか

おっぱいにいいものがいろいろありますが
キーポイントは身体を冷やさないもの、
ノンカフェインであること、です。

ひどい乳腺炎はときに
抗生剤を併用して治すこともあります。
お薬を使えば当然、しこりはすぐに小さくなるし
痛みもなくなります。熱も下がります。

ママの実感として
明らかにおっぱいの状態が改善されるので
つい「もう大丈夫かな」と思ってしまいます。

ばぶばぶでも、診療予約を取っていたのに直前になって
「このまま様子を見てみます」
とキャンセルのご連絡をして来られるママが
いらっしゃいますが、これが落とし穴なんです!!

もう大丈夫かな?と思っても、
助産師が診察すれば奥にしこりが残っていたりすることが
たびたびあります。

よくない母乳はしっかり排乳しておかないと
またすぐに同じ箇所がトラブルを起こしやすくなり、
慢性化すると厄介です。

なので自己判断せずに
助産師の指示に従ってきちんと治してくださいね。

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