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2015.09.25

生理前に手のひらが痒くなる

思春期を迎えたころ
あるとき彼女は急に手のひらが痒くなって
指先の皮がポロポロと剥け始めたそうです。

「なんだこれ?」
びっくりした彼女は
お母さんに相談しました。

ああ、もうすぐ
生理が始まるんだよ。

うちの家系は、生理前になると
みんな手が痒くなるのよ。

それが生理が始まるサイン。

お母さんも同じだから
心配しなくていいよ〜

生理前になると手が痒くなる?
なんだそれー。

ホンマかいな?
半信半疑の彼女でしたが

でもそれから間もなく
お母さんの予言どおり
彼女は初潮を迎えたのだそう。

そんな彼女も
今や10ヶ月の赤ちゃんのママに
なり、ばぶばぶに通院中です。

大人になってからも
やっぱり生理前には必ず手のひらが痒くなったり
皮がめくれたり
毎月同様の自覚症状があるため
「もうすぐ生理だ」と
わかるのだそうです。

なんだか天気予報みたいですね〜。

「生理前に手が痒くなる」っていうのは
はじめて聞きました。

その原因は?
メカニズムは?

うーーーーーーーーーーーーんと。
ええと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

必ず根拠はあるはず。
わたし、どんなことも科学的根拠や
理由づけをしないと納得しない人なので
気になって必死に考えてみました。

わたしたちの身体には
「エストロゲン」「プロゲステロン」という
2つのホルモンが分泌されていて、
これらの分泌量の変化によって
毎月だいたい決まった周期で生理が起きます。

エストロゲンは生理開始から排卵までにたくさん
分泌されるホルモンで
卵巣で成熟した元気な卵子を育てたり
子宮の内膜を肥厚させて、いつ受精卵が来ても
慌てなくていいように
フカフカベッドを作って受け入れ態勢万全に
準備をする役割をしています。

子宮にハリやうるおいをキープする
役割と同時に、肌の調子にも一役買っています。
エストロゲンは子宮も肌も守るのですね。

だから生理開始から排卵までは
肌の調子はいい人が多いはず。

排卵後、次の生理までの期間は
プロゲステロンが多く分泌されます。

プロゲステロンは
エストロゲンによって育てた子宮内膜を
そのままキープし、
受精卵を受け入れる「待ち」の態勢をとるホルモン。

と、同時に
皮脂の分泌を増やしたり、
シミの素ともなるメラニンを
活性化させたりする働きがあります。

『月経前症候群』といって
生理前になると気分が落ち込んだり、イライラしたり、
むくみや疲れやすいなどの
不調や変化を感じる人も多いですよね。

生理前には肌の状態も不安定になり、
吹き出モノができたりする人もいます。
生理前の心や身体の不調は、プロゲステロンの増加、
エストロゲンの減少によって起こります。

肌の水分を保つために重要な
ヒアルロン酸やコラーゲンを維持するのも
エストロゲンなので、
排卵後、生理前にエストロゲンが減少すると、
肌が乾燥し、かゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。

彼女の手のかゆみ、
皮がめくれる症状。

このような原因だと思われます。

うん。
これで正しいと思います。(たぶん)

じゃあ、
エストロゲンが「これでもか!!」って分泌されれば、
わたしたちはめっちゃ元気になれるのでは?

と思いますが、

そう単純なことでもないんですね〜。

エストロゲンが過剰だと
それはそれで肌のかゆみを誘発するんです。
妊婦さんがその典型。

じんましんなどのかゆみの元を
刺激する働きがあるので
妊娠中は身体のあちこちが痒くなることが
ありますね。

食べすぎもダメです。
肉や乳製品やジャンクフードばかり食べると
エストロゲンが増えて
じんましんなどの肌トラブルが増えます。

エストロゲンも、プロゲステロンも
適量がいいのですね。

どんなこともバランスが大事〜〜。

女性の身体って
ほんと絶妙にできてます!

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