マンションが建つらしいよ！

助産院ばぶばぶのたたずむ大阪市阿倍野区は
昭和の情緒あふれる下町です。
大都会、天王寺まで自転車で10分、
大阪ミナミだって自転車圏内、という
立地でありながら

大阪市内でも治安のよさは太鼓判で、
「住むなら阿倍野やんなぁ〜！」
と大阪人に言わしめる、
そんな地域です。

ばぶばぶは、築88年の古民家を
リノベーションした建物。

古きよき、日本の純木造建築物は、
冬は隙間風で寒いけど、
夏は本当に涼しい！！
木が呼吸をしてくれるので
風通しがよく、湿気もあまり気にならず
しかも、緑の草花がたくさんあるおかげで
快適空間を実現できています。

おかげさまで初めて来院されたみなさまは
異空間ばぶばぶの風情に
「素敵すぎる・・・」
感嘆のため息をこぼされます。

阿倍野には、ばぶばぶのように
古民家を改装して作られた
カフェやレストラン、雑貨屋さんなどが
ちらほら点在していて
穴場的観光スポットにもなっています。

和レトロは日本人のDNAを
本能的にくすぐるのでしょうね。

そして、ばぶばぶのお隣は
重要文化財にも匹敵するんじゃないかと
思うほど古い、銭湯がありました。

２年ぐらい前に
わたしも行ってみたことがあるのですが
入り口から入るや否や、
驚きの連続でした。

昭和・・・
っていうレベルを超えた、
20世紀初頭の香りがプンプンします。

そんなハンパないレトロ感がウケて
ときどきテレビ取材も来ていたみたいですが、
老朽化にともない、
去年の夏に惜しまれつつも
とうとう営業を終了されました。

その跡地には
マンションが建つそうです。

けっこう広い土地だったから、
時代の流れからいって、
マンション建設は妥当。

でも、ばぶばぶの周りが
どんどん近代化されていくのは
なんだかとても寂しいです。

ばぶばぶは、エントランスを通り抜けて
玄関まで15mほど
緑と花々に囲まれ、なだらかな曲線を描く
小径が続いています。
これがまた、なんともいえない
風情を醸し出していて大人気！
ママたちの癒しになっています。

「いつもめっちゃキレイ！」を
保つためには、当然お手入れが必須です。
小径を造ってくださった庭職人さんが
今も定期的にメンテナンスに
通ってきてくださっているからこそ、
この美しさがずっと続いているのです。

とくに今の季節は
１年のうちでももっとも美しい
風景が楽しめます。

近所の人たちが
写真を撮りに来られるほど
自慢の小径！

庭職人さんのこだわり。

ばぶばぶのエントランスは、
ホームセンターなどに売っている
いわゆる観賞用の豪華な草花は似合わない、と。

ばぶばぶには、もっと野性味あふれる
自然界の山に生えているような
ナチュラルな草花がいいということで、
わざわざ自ら山に入って
採ってきてくださったりしたものを
植えてもらっているんです。

関東園さん、
いつも全力でお庭のお手入れをしてくださり
本当にありがとうございます^ ^

そんな小径の隣にマンションが建つってことは・・・
小径の日照条件が変わってしまうのでは？
日当たりが悪くなって
この子たちが育たなくなるのでは？

一番に心配したのが
そのことだったのですが、

マンションそのものは大通りに面して建ち、
ばぶばぶ側は駐輪場になるので
逆に今より日当たりはよくなります

とのことでした。

あ〜〜よかったー！

これまで、
銭湯とばぶばぶに隣接されていたコインパーキングが
お車で来院されるママたちに
便利にお使いいただけました。

それも来年7月まで
工事車両駐車スペースとなるため
一時閉鎖だそうです。

阿倍野は都会なので、
駐車場は周辺たくさんありますが、
「隣接」というわけにはいかなくなるので
しばらくの間、ほんのちょっとだけ不便になってしまいます。
申し訳ありません。

今週から旧銭湯は解体工事が
始まりました。
10階建ての単身者用マンションとのことなので、
解体、建築で
完成までは１年近くかかるのかな。

工事の音はかなりうるさいかもなぁ・・・

覚悟したけど、
今のところ、わたし的には
それほど苦痛になる騒音でもありません。

シーンとした静寂の中に時折風が吹いて、
チリ〜ン・・・
真鍮の風鈴の音が響く
ばぶばぶならではの静けさは
工事期間中、間遠のいてしまいますが
ご理解くださいね。

まぁ、ばぶばぶも
よくよく考えてみれば

赤ちゃんたちのギャン泣きやら
ママたちの大笑いの声やら
セミナーやら
ヨガやら
ベビーマッサージやら、

日々、たくさんの人たちが出入りして
実はけっこう
うるさいんだと思います。

持ちつ持たれつ
下町のご近所のみなさまの暖かいご理解とご協力
改めて感謝いたします！！