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2016.06.30

『ばぶばぶ』ヒストリー

改めて変な屋号ですよね(笑)

聞き慣れてしまうと違和感はなくなってしまうけど、
よくよく考えたら
「ばぶばぶ」ですよ。

インパクトありすぎ、
個性的すぎです。
名付け本人が言うこっちゃないですけど。( ̄∀ ̄*)

今から16年前。
インターネットが普及し始めた頃のこと。
スマホも光回線も
まだ世の中には存在しなかった
そんな時代です。

当時のわたし
26歳@年子2児の母。
おなかに3人目と4人目、
双子の赤ちゃんがいました。

子どもはたくさん欲しかったので
助産師としての現場は一旦退き、
しばらくは子育てに専念。
なんとも信じがたい話ですが、専業主婦をやってました〜!

今でこそ子育てサークルや
ネットでの育児法検索など
たやすい時代になりましたが、
当時のママたちは、「ママ友」を作ることさえ、
子育て相談をする場所さえ
積極的に動かなければ得ることができませんでした。

妊娠、出産、産後のこと、
赤ちゃんのこと、
十分な情報がないまま
不安を抱える人が多い現実がありました。

今から思えば

3人目4人目(双子)を妊娠中である。
助産師である。

いうだけで、
20代のガキんちょが、
何エラそうに語っとんねんー

と、こっぱずかしいのですが、

産婦人科で十分な説明が得られずに
不安を抱えていらっしゃる妊婦さんや
新米ママの苦悩を
自身の私的経験とプロとして
持っている最大限の力を駆使して

ちょっとでも軽減してあげたい!
ママたちをハッピーにしたい!

ただその想いだけに突き動かされるように
妊娠・出産・産後の相談を受ける
ボランティア活動とママたちの
コミュニティーサイト「ばぶばぶ王国」
を立ち上げました。

サイト名、何がいいかな?
そんなに深く考えることもなく

10分そこらで

「赤ちゃんってほんまに
“ばぶばぶ”言うよね〜
ばぶばぶ、で、いいか!」

即、決定。(笑)

その安易な名前が、
後のわたしの人生にこれほどまでに
影響を及ぼし続けるとは
あのときは考える由もありませんでした。

昔から、子どもは5人ほしい!と思っていました。
ダダーっと産み終えて
助産師として復帰しようとの野望はあったので、
知識が埋もれてしまわないよう、
子育てに専念している期間にも
常に最新の情報や
医学知識に触れることのできる環境を
保っておきたいという思いもあっての
ばぶばぶ王国でした。

嬉しいことに、これが大好評で、
あれよあれよとわが家の子どもの数が増えていくとともに
「ばぶばぶ王国」はかなり大きなサークルに成長して
いきました。

途中、双子ちゃんの一人が
胎内で亡くなってしまうなど
悲しい出来事もありましたが、

「すべて起こってくることには
何か意味があるはず」

前向きにとらえ、
踏んばってきました。

ばぶばぶ王国立ち上げから6年。

わたしは30歳。
5児の母となっていました。

助産師復帰をするにあたって
産婦人科の臨床現場で
お産に関わっていく?

やっぱり分娩介助は
助産師の醍醐味だから。
お産を取りたい!

という気持ちはあったけど

でも・・・

わたしに課せられた役目は
本当に「分娩介助」なんだろうか?

5児を産み、育てている中で、
そしてばぶばぶ王国で
全国のママたちと関わっていて

もちろんお産は大事なんだけど
そのあとに繋がっていく
産後〜子育て期間のもっと充実した支援を
どれだけママたちが望んでおられるか。

そのことに気づいたのです。

分娩介助は、
助産師であれば誰でもできる。
でも、ママの心に心底から寄り添えるのは
5人産んだわたしに特化される
使命なのでは?

母乳育児支援も、
子育て相談も、
ママの心のサポートも。

「産んでから」も
駆け込み寺的存在である助産院。

なんでも話せて
心を解放することができ、
どんなことも否定されることなく受け止められ、
かつ、適切なアドバイスももらえて
ママたちが確実に元気になれる場所。

わたしに課せられたのは
そこなんじゃないか?

と思うようになりました。

助産院を開業するという段階になって、
屋号を考えたのですが、
今さら「ばぶばぶ」から離れることができず、
そのまま「助産院ばぶばぶ」になりました。

ばぶばぶって・・・(ー ー;)
どないやねんー。
ふざけすぎ。

でも一度聞いたら忘れへんやろ。
インパクトも大事やねんっ!
と、正当化。(笑)

6人目、7人目、8人目・・・
さらに子どもが増え、
最終的に10人になって、

同時に『わたしの使命』は
確信へと変わっていきました。

世の中には、助産院はたくさんあります。
でも、本当にママの心に寄り添ってくれる、
絶妙な言葉がけと気遣いをしてくれる助産師さんが、
いったいどれだけ存在するでしょうか?

ばぶばぶの門を叩く前に
まずは産院の母乳外来に行くママは多いです。

けど、痛いだけの乳房マッサージを受け、
助産師ごとにアドバイスが違って
混乱したという話もよく聞きます。

疑問に思っていることを質問しても

「赤ちゃんだからしょうがないよね」
「だって産後だから」

そんなありきたりな答えしか
返ってこなかった、と。

なぜ、そうなっているのか?
起こっている問題のメカニズムの説明と、
それに伴った改善策や予測される方向性など

根拠に基づいた細やかなアドバイスをしてこそ
ママのモヤモヤは晴れやかになり
すっきりと納得して前を向けると思うのです。

こんなことなら
最初からばぶばぶに来ればよかった!

と、ママたちには言ってもらいますが、
本当は、どの助産院もどの母乳外来も
『行けば子育てに自信がつく場所』
であるべきなんですよね。

わたし自身、
さまざまな人生経験を重ねる上で
40歳を超えた今

シングルで子育てをされているママの気持ちも
理解できるようになりました。

いろんな生き方。
感情ある人の心の温かさ、冷淡さ。

不妊治療の辛さ
夫婦関係の難しさに至るまで

幅広い視点から
包み込んだ話ができるようにもなりました。

とはいえ、
まだまだ未熟者です。

人の成長にゴールはないと思うから。
いのちが果てるその日まで
謙虚に自己研鑽を続けていくつもりです。

ばぶばぶは、
おっぱいだけじゃなく
ママの心が元気になれる助産院。

心が元気になれば
身体も自然に元気!!

「HISAKOさんにお産とって欲しい〜!」

って言われることも多いですが

わたしに課せられた使命、
わたしにしかできないこと、

これからも軸をブレさせることなく
貫いていきます!

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