『利き乳』っていうのがあるんだよ
昨晩の夕食は、夏野菜たっぷりカレー でした。
食卓に並んだカレー。
それを被写体にして
子どもたちが人差し指と親指で三角形を作り、
片目を閉じて、三角の穴からカレーを覗いていました。
何してるん?
何の儀式?
高校生のお姉ちゃんいわく、
カレーが三角形の中心に見えたほうの目が
『利き目』。
三角形から外れるか、もしくは中心から
ズレて見えたほうの目は
使うのが苦手な側の目なんだそうな。
そこでみんなで実験。
高校生ってほんと
雑学王です。
人間の身体には、利き目、利き手、利き足・・・
そしておっぱいにも、
“利き乳”があるんです。
出産し、授乳が始まるまでは
みんなとくに意識はしませんが、
いざ授乳開始となったときにはじめて、
なんか左右のおっぱいで
張り方が違う、とか
赤ちゃんの飲みっぷりが違う、とか
左右のおっぱい
まったく同じ、ではないのを
実感します。
わたしは右の肩がよく凝ります。
妊娠中に毎回決まって痛くなるのは
右側の腰、右側の骨盤です。
おそらく、右半身の循環が
よくないのでしょう。
母乳は血液の加工品だから、
血液循環、代謝が悪い側のおっぱいは
たいてい飲みづらく、
温度も低くてあまりおいしくない母乳が
分泌、分泌量もそれなりです。
また、授乳関係なく、
ハイと赤ちゃんを手渡されたとき、
横抱きの向きは無意識に
自分の左側に赤ちゃんの頭が向きます。
そっちの向きが抱きやすいんですね。
したがって、わたしの利き乳は左です。
利き乳は、妊娠前から
逆のおっぱいと比べて微妙にサイズが
大きかったり、乳輪や乳頭の色がキレイだったり
伸展性がよかったりもします。
わたしの場合はたまたま、
自分の飲ませやすい方向が自分の利き乳と
ピタリと合ったため、つい左ばっかり飲ませてしまい
どんどん分泌量にも差が出てきて、
張るもんだからつい、そっちばかり
飲ませているうち、子どもが1歳になる頃には
左右のおっぱいサイズが2カップぐらい
差が出てしまいました。
なんとなく、ヤバいんじゃないのー?
とは思っていたけど、
ハタと気づいたときにゃ、
時すでに遅し、ですよ。
鏡に映った自分の姿に、
なんじゃこりゃ〜〜〜!!
です。(ー ー;)
もともとの利き乳は左だったとしても
ママが右のほうが飲ませやすかったり
赤ちゃんの向きグセの関係などから
右のほうが上手に飲めるようなケースでは
気づけば利き乳が逆転して
右が利き乳に変化することもあります。
左右差バーン!のおっぱいに
なってしまった、ばぶばぶに来られるママたちの
『あるある』は
「どっちのおっぱいも
まんべんなく飲ませているのに。
なんでだろう?」
よくよく聞いてみると、
ベッドと、赤ちゃん、ママとの
寝位置の関係で
夜間授乳はいつも決まった側のおっぱい
ばかり、添い乳していました!
という答えが返ってきます。
そうなんですね〜。
授乳ホルモンが炸裂して
おっぱいの分泌量が極端に増えるのは
夜間授乳です。
なので、おっぱい左右差が困るのなら
夜中の授乳はなるべく意識的に
両乳まんべんなく吸わせるように
しましょうね。
左右差おっぱいを放置していると
そのうち赤ちゃんも賢くなって
小さい側のおっぱいは嫌がって
飲んでくれなくなります。
そうなる前に、
どうやら自分には
利き乳があるなぁ・・・
と感じたときには
利き乳と反対側のおっぱいから
飲ませるようにします。
飲ませ始めは赤ちゃんのスタミナが
十分充電されているので
パワフルな舌使いをしてくれます。
吸わせる時間は短くとも、
力強い吸いは、苦手側のおっぱいにしっかり刺激を
与えてくれます。
時間にして、短めにだいたい5分。
そのあたりで赤ちゃんの飲みっぷりに
変化が見られるはずです。
身体をくねらせたり、乳頭を口から外したり、
泣くまではいかなくても、
文句(?)を言い始めたり、
おっぱいをくわえながら指しゃぶりをしようとしたり。
そのタイミングで利き乳側に
替えて、ちょっと長めの7〜8分ぐらい。
利き乳は逆のおっぱいに比べて
ちょっとの刺激でもすぐに反応するし、
そもそもの分泌量も多いので
赤ちゃんのスタミナが切れてきて
あまりパワフルではない吸いだったとしても
それなりの量が飲めます。
そして、ちょっと弱いぐらいの吸いのほうが
母乳の飲み残しを防ぐので適しています。
で、最後にもう一度
利き乳ではない逆に替えます。
おそらく、この最後の吸いは、
ほとんど飲めない程度の
お口のクチュクチュ運動、ぐらいの
弱いものだと思いますが、
飲んでいなくても、
ちょっとでも乳頭に刺激をもらうことで
逆おっぱいを利き乳に追いつかせる目的。
いろいろ工夫しても
どんどん左右差がついてしまったときは
できれば月に1回ペースぐらいで
ときどきおっぱいメンテを受けましょう。
あまり飲ませていない側のおっぱいは
かなり古く蓄積した母乳が滞っているはず。
ときどきエアコンのフィルター掃除をしておかないと
クーラーの効きは悪くなり、
燃費も悪くなりますよね。
おっぱいもそれと同じと
考えてくださいね。
そしていずれ訪れる断乳卒乳時には
ばぶばぶでは、ある程度、
左右差のできてしまったおっぱいも
違和感ないように微調整していきますから
ご心配なく♪
あ、ただし!
断乳後は笑えるぐらい
ちっちゃくて張りのない「ちっぱい」に
なってしまいます。
いくらおっぱいケア手技に長けていたとしても
大きい方(利き乳)に大きさを
合わせることはできかねますので
ご了承くださいませ〜。
ちっぱいは、母の勲章!
ええやんええやん。
それが哺乳類の定めです!
「なんやこのおっぱい〜!!!!」
って、
一緒に大笑いしましょうぞ。^ ^