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2016.12.01

授乳回数は増えていく

一般的な育児本を見ていると

「赤ちゃんの月齢が低いうちは授乳の回数は多いが
月齢が進むごとに減っていく」

「離乳食が始まると
おっぱいの回数はさらに減り、
やがて自然に卒乳していく」

できすぎやろ〜!
そんなうまいこといくかいな〜!

という、
理想的な流れが紹介されています。

事実、初産のママたちは
そう信じこんでいる人が多いです。
だって本にそう書いてあるんだもんねぇ。

もうすぐ頻回授乳から解放される日が来るはず!
だからがんばろう〜!

と、思いこんでいるので、

ばぶばぶではよく

「そろそろ、授乳回数は減ってくるでしょうか?」

と、期待に満ちた目で
質問されます。

みんな一生懸命に子育てされているのが
わかっているだけに
ママたちの希望を打ち砕くのは
本当に申し訳ないのですが

みんながみんな、同じではないので
一律ではないけど
残念なお知らせをしなければなりません。

母乳っ子は
授乳回数が減ることはあまりありません。
むしろ、月齢が進むごとに
おっぱいへの執着は増していきます!

まさかの展開!
ショックだよね、ごめん〜〜〜〜!!!

しいていえば、
生後4ヶ月ぐらいから7ヶ月ぐらいまでの
4ヶ月間だけは

・おっぱいの状態が軌道に乗ってくる
・赤ちゃんが一度にしっかり飲めるようになる

ママと赤ちゃん
両者の条件がピッタリ合い始めることで
授乳間隔が一定し、
その回数も若干減る傾向にあります。

そのまま徐々に減っていき、
やがては終わっていく
・・・と思いきや、
残念ながら裏切られちゃうわけですね〜(ー ー;)

離乳食が始まったところで
母乳っ子たちはあまり食べてくれないことが多く

おなかがすきすぎているときは
「ごはんよりおっぱいやろ!」
と怒られるし、

離乳食の途中でも
「箸休めにおっぱいやろ!」
とすごまれるし、

ろくに食べなかったくせに食後も
「締めはおっぱいやろ!」
とにらまれるし、

結局
おっぱいで始まり、おっぱいで終わる。
なんです〜。

そして生後7ヶ月ぐらい以降になると
ねんねだった時代から脱出し、
いよいよズリばい、つかまり立ち、
ハイハイ、つたい歩きと
自分の意思と力で行きたいところへ行き
触りたいものを触って口に運んで
研究に惜しみない、という
冒険の時代に突入します。

ねんねだった頃は
意識はひたすらママ、そしておっぱいに
向けられていたので
そんなに多くの新体験はなかったけれど
自力で動き始めると
彼らの世界は一気に広がります。

あれも!
これも!

すべてが新鮮!
すべてが斬新!

あれは何?
これはどうなってる?
見てみたい!
触ってみたい!

ああ、忙しい!!

内に向いていた意識が
急激に外の世界に向けられるようになることで
見るもの、聴くもの、触るもの、
莫大な情報を、彼らは小さな脳で処理し、
記憶し、理解していく作業を開始します。

わたしたち大人でも、
新しいことを学ぶのはたいへんなことですよね。

例えば、
初めてばぶばぶに来られるママたちはみんな
とても緊張しておられます。

道に迷ったらどうしよう?
HISAKOさんが怖い人だったらどうしよう?
おっぱいマッサージは痛いのかな・・・

初めての場所、初めての人、
緊張と不安と期待。

きっと家に帰ったら
ホっとすると同時に
神経を使ったことで、
ドっと疲れが出るでしょう。

そんなとき、あなたはどんな行動を
とるでしょうか?

わたしなら、
部屋着に着替えてお茶でも入れて、
ふぅ〜って一息、
クッキーのひとつもつまむかな。

意識的にオフモードを作ることで
高ぶった心を落ち着け
リラックスします。

赤ちゃんも同じなんです。
大人以上に、彼らにとっては何もかもが新天地。
飛び込んでくる情報量が多すぎて頭の中がパンク!
処理しきれなくなるのは
当然かもしれませんね。

新しいことを自分の中にインプットするのは
ワクワクと同時に
神経を使うので疲れる〜〜。

とくに夜中、眠っているとき
昼間に受けた刺激が多すぎたことが原因して
交感神経が高ぶり、眠りが浅くなることがあります。

そんなとき、赤ちゃんは
どうするか?

そうです、おっぱいです!

不安定な気持ちを
おっぱいで癒すのですね。

オフモードの部屋着とお茶とクッキーは、
赤ちゃんにとっては
おっぱい以外にありません。

だから、動き始める月齢以降は多くの赤ちゃんが
授乳回数が増えるのです。
決して、空腹でガッツリ飲みたいわけじゃ
ないんですよ。

あくまで、暖かくてほんのり甘くて
もっとも安心できる場所である
ママのふところにある、大好きなおっぱいをくわえて
チュクチュクチュク・・・
お口を動かす動作に
鎮静作用があることは科学的にも立証されています。

冒険に出て、
ふと不安になったらおっぱいに戻り、
そこで心を充電して
再び冒険に!

乳児期後半以降、2歳ぐらいまでのおっぱいには
そんな素敵な意味があるのです。

ばぶばぶに来ている1歳児のママたちに
「1日の授乳回数どれぐらい?」
と尋ねると

「う〜ん、何をもって1回と数えるか
わからん!!」

「しいて言えば30回ぐらい?!]

という、
ありえない数字が飛び出します。

えーーーと。
1日はたしか、24時間でしたよね?
なのに1日の授乳回数が30回!

ということはアレですね、
1日中おっぱい出しっぱ。ですねー。

2時間、3時間ごとの授乳さえ
しんどいよーと悲鳴をあげている
低月齢の赤ちゃんのママたちにとっては
このような事実は
地獄に落とされたような気持ちに
なるかもしれません。

でも、安心してください。

そうなる頃には赤ちゃんは今よりずっと
成長しています。
100%、ママがポジションをとって
介助してあげなければ飲めない授乳ではなく

アクロバット飲みー。
立ったまま授乳ー。
お風呂の中でも授乳ー。
セルフ授乳ー。

勝手にやってきて、勝手に飲んで、
勝手にどっか行く。

なので、超頻回授乳だけど
そんなにしんどいことではなくなります。

おっぱい生活、
真っ最中は、「もうしんどい!」「もういやだ!」
ってなるけど、
いざ断乳、卒乳、ってなると
「寂しい・・・」と
ママたちは涙されます。

なくして初めて、
そのありがたみがわかる、

というヤツですね。

おっぱいは、奥が深い。
決して本のとおりにはいかない、

それこそが真の子育てなので
ございます〜。

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