細菌とウイルス
「細菌とウイルスって何がちゃうの?
HISAKOさん!」
4月から子どもが保育園に入園し、
慣らし保育中に早くもいろんな風邪を
片っ端から頂戴し
熱を出してばかりだという話から
こんな質問を受けました。
ええとな〜・・・
細菌はな、抗生剤が効くねんけど
ウイルスはな、抗生剤効かんねん。
細菌はな、そこそこの大きさやけど
ウイルスはな、めっちゃちっちゃいねん。
おおおおおお〜〜〜〜
わたしとしたことが。
まともに答えられてへんやん。(T ^ T)
細菌もウイルスも
どちらも地球上のいたるところに存在する微生物で、
病原体にならないものも多いけど
一歩間違えると健康な身体を蝕む恐ろしいモノで
まぁ、結局のところ
どっちも似たようなモン?
これは助産師として
キッチリ答えなければ!
ということで、あわてて調べました(;´Д`)
わかったこと。
『細菌とウイルスはまったく違うモノである』
「細菌」→ 生物
「ウイルス」→ 生物ではない
ええー?
衝撃でした。
ウイルスは生物ではないって?
どーゆうことー。
細菌は、「細胞」を持っています。
細胞というのは
生物体を構成する最小単位構造。
難しいですが、
なんとなくイメージできればヨシとしましょう(^^;;
「細胞」を持つ細菌は単体でも
まな板の上やトイレでも生きていけます。
温度や栄養などが増殖に適した環境ならば、
限界なく分裂によって増え続けることができます。
単体で生きることのできるモノは
分類上は「生物」になるのだそうです。
人間の身体に入った場合には
細菌は人体の細胞に付着します。
そしてわたしたちの細胞から
ガンガン栄養をむしり取っていきます。
いいトコ取りをしておいて
お返しに(?)毒素を出して
栄養を奪われて弱った人体細胞を
やっつけてしまいます。
細菌は恩を仇で返す、サイテーなヤツ!
栄養を吸収した細菌は、
自らの細胞を分裂させながら
どんどん増殖していきます。
一方、ウイルスは、
細菌とは違い「細胞」を持っていません。
単体ではエネルギーを作れないので
短時間で活動できなくなり、
生きていくことができません。
単体で生きることができない
=生物と分類できず
だから
「生物ではない」に分類されるのだそうな。
ウイルスは、生きていくためには、
人間や動物などの細胞に感染して、
エネルギーを得る必要があります。
ウイルスが付着した細胞を宿主細胞と呼びます。
細胞に寄生したウイルスは、
宿主細胞のエネルギーを無断で使って、
どんどん自分のコピーを作っていきます。
しかも、そのコピーは、
宿主細胞の中に限りなく増やしていき、
コピーでいっぱいになり
宿主細胞が破裂すると、
「ハイ、次っ!」
と次の宿主に引っ越します・・・
こわすぎっ・・・(;´Д`)
これを繰り返して、
一気に増殖するわけですね。
細菌もコワイけど
ウイルスも負けず劣らず恐ろしい・・・
生き延びるためには
手段を選ばないのですね。
細菌は自らが細胞分裂をするので、
ひとつがふたつ、ふたつがよっつ・・・
増殖スピードはゆっくりですが、
ウイルスは大爆発で一気に増殖するので
その速度は凄まじいです。
ただし、ウイルスは単体では増殖ができないから
宿主がなくなれば、
そこでパタリと増殖できなくなります。
また、細菌とウイルスでは、
細菌の方が圧倒的に大きいです。
細菌はμm(マイクロメートル)という単位で表し
ウイルスはnm(ナノメートル)という単位で
表します。
μmは1mmの1000分の1の大きさで、
nmは、1mmの100万分の1の大きさ。
細菌は顕微鏡で見れますが、
ウイルスは電子顕微鏡などの特別な顕微鏡でしか、
見れないくらいの小ささです。
算数ニガテ・・・
なんのことやらさっぱりわからんわっ!
人間が地球なら
細菌は、ゾウ。
ウイルスは、リス。
くらいの大きさの差になります。
細菌感染の病気にかかると
細菌の細胞を攻撃して、
細菌をやっつける効果がある抗生物質が使われます。
でも、細胞を持たないウイルスには、
抗生物質が効きません。
いわゆる「カゼ」はほとんどが、ウイルス感染だから
当然、かぜウイルスに抗生物質は効きません。
かぜ薬は風邪ウイルスをやっつける目的ではなく
喉の痛み・発熱・咳などの症状を、
緩和するのが目的です。
わたしは27歳のときに風邪をひき
熱を出しました。
それを最後に、13年間一度も病気を
したことがなく・・・
40歳のときに13年ぶりの発熱して
「これが40歳ってことかー!!」
と、落ち込み、自分の年齢を受け止め
大切にしなければと覚悟したものの
それからまた3年
やっぱり一度も風邪をひくことなく。。。
細菌もウイルスも寄せ付けない
わたしの身体って
いったいどうなっているのでしょう?^ ^
そんなこんなの
細菌とウイルス。
だいたいわかりましたか?
これでまたひとつ
賢くなりました〜。