地毛やねんもん
年度末、
2月後半の後期試験が終わったら
高校生は早くも春休みです。
なんだかんだで、1ヶ月半ほどの長〜い休みなので
子どもたちは気持ちが緩みます。
その間に、ピアスをあけたり、パーマをかけたり
髪を染めたり、服装で冒険してみたり、お化粧しちゃったり。
おしゃれをしたい、お年頃の乙女たち。
それでも、
すべきことはちゃんと自分で考え
きちんと行動できる子がほとんどです。
そして、休み明けの新学期。
ここできちっと切り替えてくれさえすれば
ノープロブレム!
長女は今年度、高校3年生。
新学期早々、職員室に呼び出されました。
「校則に反抗したって無意味だってわかってる。
しょーもない自己主張や
校則違反なんかして何になる?」
いつもそう言っている娘ですが呼び出し。
おおー?
ナニやらかした?
職員室に行くと
「おまえなぁ・・・新学期そうそう、
その髪の色はないわー」
指摘されたそうです。
彼女、地毛がとても綺麗な茶髪で
しかも、いい感じにうねりがあるんです。
「染めてないです。パーマもかけてません」
訴えたけど
先生、聞く耳持たず…。
中学生のときには
高校受験に差し障る、
たとえ地毛だったとしてもやはり目立ちすぎるから
黒く染めるべきだ
と指導され、
実際、高校受験の願書写真撮影に合わせて
黒染めをさせられたことがありました。
もとが茶髪な上に、
ドライヤーと紫外線で傷んだロングヘア。
さまざまなダメージが重なって、さらに色落ちし、
ところどころメッシュが入ったような金色の髪。
でもこれが、彼女のナチュラルです。
地毛を黒染めしろって?
それ、めっちゃ理不尽じゃない?
「どっちにせよ、髪の毛傷んでるところ
明日までに切ってきなさい」
彼女は納得できないながらも、
学校と対立する気もさらさらないので
言われたとおりに髪を短くしました。
翌日、登校すると
「まだ茶色い。様子見やな・・・」
と言われました。
様子見って何やねん!
言われたとおりに傷んでるトコ切ったのに、
まだ文句あるんか!
この色はどうもできんわ!
道理に合わない頭髪指導。
進路に不利にならないための指導だそうですが、
ナチュラルを捻じ曲げてまで
「黒く染めなさい」「縮毛矯正しなさい」
それってどうなんですかー。
娘の茶髪はわたしの遺伝です。
わたしも高校生のとき、
頭髪指導でいつもひっかかかり、
美容師さんによる
『天然茶髪、地毛証明』を
もらわなければならないハメになりました。
それにも関わらず、繰り返される頭髪指導。
本当に嫌だったのを覚えています。
これ、地毛なんやって!
校則で、”頭髪の染色は禁止”されてるのに
天然の地毛を、その他大勢と合わせるためだけに
わざわざ染めさせる?!
安易に「毛染め」を子どもに強要するのは
どうなのか、と思います。
毛染めやストレートパーマで、髪が傷むのはもちろん
薬剤の肌への悪影響だって否めません。
本人が好きで染めるならともかく、
健康被害の恐れもある
毛染めや縮毛矯正をムリにすることが
正しいことなのかなぁ・・・。
もう、黙ってられなくて
物腰柔らかく ←ここがポイント
学校に電話しました。
すると返ってきた答えが
ドライヤーで髪の毛先が傷んだりするなら、
ドライヤーを使わないようにするとか、
髪を伸ばさないとか、してほしい。
なんじゃそりゃぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!
進路に不利にならないよう
学校は生徒のためを思って
指導してくださっているのは承知しております。
それは感謝です。
クレーマー保護者にはなりたくないけど、
そもそも髪の色に関して
「指導」するという根本的なところから、
見直さなければならないのではないか?
と、感じました。
髪の毛に含まれるメラニン色素の量で
黒髪になったり茶髪になったりするそうです。
遺伝的要素も大きいです。
ちなみにうちの子たち、
ほとんどの子たちがわたしの体質を受け継いで茶髪です。
峠を超えて
毎日長距離を自転車で通学しているので
日光に当たりすぎというのも茶髪の原因。
メラニン色素は紫外線から
肌や毛髪を守る役割がありますが、
堪えきれなくなると死滅します。
ドライヤーを高温でかけすぎるのも
髪にダメージを与え、
メラニン色素を減らすことに繋がります。
かといって、ドライヤーするなっていうのは変やんね?
地毛は隠さんでいい!
誰が何と言おうと、堂々といけ、わが娘!
張本人は
「右にならえ、の日本の社会!
地毛の色で偏見を受けるとかさぁ〜!
これやから、いやややねん!」
おおお〜〜日本の社会、と来たか!
人種問題、倫理問題、社会的課題・・・
そんな種類の難しい話は
ママはようわからんので、寝たふりします。