出すぎるおっぱいの悩み
吸えば出るおっぱいのはずなのに、
赤ちゃんが飲んでくれない。
マッサージを受けて柔らかいおっぱいになっていても
吸いついてはすぐに離してしまい、
嫌がってうまくいかない・・・
何が原因でしょうか?!
よく出るおっぱいで、欲しがるときに吸わせているのに
いざくわえさせるとあまり飲みたがらず
すぐにのけぞってギャン泣き。
出ていないのかな・・・と思っても
搾ってみたら出ることも多くて
ときにはポタポタたれるときもある。
それでも飲ませようとすると
赤ちゃんに泣かれてしまう。
このパターン、
ママは途方に暮れてしまいますよね。
赤ちゃんはなぜおっぱいを嫌がるのでしょう。
嫌がるのは最初から?
それとも途中から?
最初は吸うのに途中ですぐに離してしまうなら
もしかしてそれは
『出すぎるおっぱい』
なのかもしれません。
吸われると、おっぱいは
「分泌してねセンサー」が働きます。
一気に母乳は噴出してくる(射乳反射)と、
赤ちゃんは自分のペースで飲みたいのに
口の中に次々に母乳が流れ込んでくるので
イヤなんですね。
口の中に入ってきた母乳は
必死で飲みこもうとする嚥下反射のせいで
慌てすぎて空気を一緒に飲み込んでしまい、
おなかが苦しくて泣いている、
という場合もおおいに考えられます。
このような場合は
前搾りをして少しおっぱいを軽くしてから
授乳をスタートしてみましょう。
飲ませる前の少しだけの前搾りは
おっぱいの圧抜きになり、
射乳反射のペースが柔らかくなるので
赤ちゃんにとっては断然、楽に、
比較的、自分のペースで飲めるようになりますよ。
また、おっぱいが張ってくるまで
待ってから授乳する、という
新米ママが多いのですが、
溜まったおっぱいは、
乳汁が赤ちゃんの意思に無関係に
お口の中に流れこんでいきます。
いわば、『流し込み授乳』となり
飲み込むのも一苦労なんです。
母乳は吸われたら出るようになっていますから
むしろ張る前に飲ませてあげてくださいね。
赤ちゃんは乳輪の深いところからくわえて
舌でペシャンコにして
真空状態を作り母乳を飲みます。
柔らかい、張っていないおっぱいだと
乳輪からふわふわで、
真空を作りやすくとても飲みやすいです。
そうして張る前におっぱいを吸わせることで
吸われたときだけ母乳が出てくる
理想的な『差し乳』になっていきます。
ママが
「もう、飲んでよっ!」と
意気込み過ぎていると
赤ちゃんを抱いている肩から腕に向かって
筋肉の緊張が伝わってしまいます。
焦らず、根気よく力を抜いて
何度も何度も吸わせましょう!
それから、赤ちゃんが空腹すぎて激怒しているときは
いくら必死におっぱいを吸わせようとしても
彼らはかたくなにストライキを起こして
全力で拒否してきます。
そりゃもう、驚くほど頑固!
意地でも吸いません!
のけぞってすごい抵抗です!
そんなときは無理強いせずに。
おなかが空きすぎる前に
頃合いを見計らって
前倒しで早めに飲ませるようにしてくださいね。