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2018.08.20

そのしこりは大丈夫だから

母乳がよく出るっていうことは、
とても幸せなことなのですが、
母乳分泌過多(出過ぎ)のママは
実はとてもたいへんです。

上手に管理していかなければ
乳腺炎をはじめとしたおっぱいトラブルに
しょっちゅう見舞われるので
ひとときも油断できません。

〝上手に管理〟っていうのは

◯3時間以上授乳間隔をあけないこと
◯浅吸いにならないように注意すること
◯引っ張りのみ、歪め飲みにならないように
授乳ポジションを工夫すること
◯おっぱいが張る前に授乳をすること
◯張りすぎているときは圧抜き程度に搾ってから授乳
◯後搾りはしすぎない
◯片乳のみの授乳にならないようにすること
◯夜中の授乳をさぼらないこと
◯暴飲暴食を慎むこと

分泌量がまずまずのママならば、
以上9項目、それほど気にしなくても
トラブルに発展することはないのですが、

出過ぎおっぱいの場合は
授乳ライフが軌道に乗るまで、
ひたすら自分の胸のコンディションばかりに
意識を向ける毎日を強いられます。

寝ても覚めてもおっぱいの事ばかり考えていて、
おっぱいが気になって熟睡できず、
おっぱいが気になって食事も楽しめず

暇さえあれば

張りすぎていないか?
いやなしこりはないか?
赤くなっているところはないか?
乳頭に傷はできていないか?

常に触って確認しないと不安で不安で
おっぱいサワサワ・・・
ひっきりなしに手が服の中に。

周りから見れば怪しい光景ですね。^ ^

それでも、
もう周りの目なんか気にしていられないぐらい
頭の中はおっぱいだらけ。
おっぱい呪縛は息をつく間もなく
ママの心を蝕んでいきます。

こんなに自分のおっぱいを意識して
それが頭から離れない状況が、
果たしてこれまでの人生にあったでしょうか?!

何度も乳腺炎を繰り返すママは
その不安が限界を超えてしまうこともあります。

例えば、風邪をひいたとき、

これぐらいなら寝てれば治るな、とか
これはちゃんと受診しないとダメだな、とか、
自分の身体の感覚的な直感で
最善と思われる解決方法を選択していますよね。

これぐらいのしこりは吸わせて様子をみよう、とか
これは助産師に診てもらわないとダメなレベルだな、とか

おっぱいも風邪と同様に、自分の感覚で
直感的にどうすればいいか考えて
動けるようになるといいのですが、

〝不安〟の許容範囲を超えたころには
おっぱいに関しての自己判断、決定は
できない状態になっていて

ちょっとでもしこりを見つけると来院。
不安だから・・・と、
毎日来られるママもいます。

もう、何がどうなってるのかわからないから、
とにかく専門家に診てもらっておけば安心

そんな感情が働くのだと思いますが

おっぱいにしこり。
盲目的に「しこり=よろしくないことが起きている」
という先入観に飲み込まれてしまうのは
早とちりすぎます。

全部が全部、悪いしこりではありません。

何回か吸わせて、しこりの大きさに変化がない、
もしくは少し柔らかく小さくなっている感じがあれば
様子をみて大丈夫です。

よく出るおっぱいは、
乳腺の発達が大きいぶん、乳腺組織そのものが
ゴリゴリ触れることもあるし、
母乳が溜まる房に、たくさん溜まりすぎても
しこりになって触れます。

飲ませても飲ませても、どんどん大きく増大するしこりや、
明らかな痛みを伴うしこり、
周囲が赤く腫れてきているなど、
「確実に自体は悪化している」を確信したら
専門家に診てもらいましょう。

おっぱいケアは料金が発生します。
子どもが生まれるとさまざまな場面で
お金がかかります。

悲壮な顔して来院されるから、
何事かと診せてもらったら、
まったく問題のないしこりが判明するパターンも
とても多いです。

当然、
ばぶばぶに来てもらって正解!
ってときもあるけど、

なんでもかんでも診てもらう!ではなく、
なるべくなら、放置してもいいしこりなのか、
診てもらったほうがいいしこりなのか、
冷静に見極める能力を養ってほしいと思います。

不必要なところで料金払って
おっぱいビンボーにならないで。

HISAKOからのお願いですっっ!!

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