シーグラスと環境汚染

今週は出張で沖縄に来ています。

２月です。
今は２月です。
確か、いちばん寒い季節のはず。

日中は半袖です。
ふつーに、素足で過ごしています。

現地の人たちはムートンブーツにダウンジャケット
ニットを着ていたりして

いや、それ
どー考えても、おかしないか？

絶対暑いやん！！

なんでなん？
なんで真冬の格好なん？
ハイビスカス咲いてるのに？

大阪人にとっては不思議でなりません。

スーパーでは
大阪に売ってない食材に出会えるプチハッピーを味わい、
チャンプルーやジューシー、にんじんしりしりなど
郷土料理を作ってみたりして
なんちゃって沖縄を満喫しています。

オンシーズンは暑すぎて
外で過ごすのはキツすぎます。
ましてや子連れなら、熱中症カモーン！
自殺行為ですよね。

沖縄といえば夏！
だと思ってたけど、
冬こそ、ここは最高かもしれません。

オフシーズンだから混雑もないし、安いし。
ポカポカ陽気で出歩くにも快適。
スギがないから花粉症の人には天国ですね。

うちの子たちは裸で海にジャバジャバ入ってます。
この陽気ならウェットスーツさえ着れば
余裕で海に入れると思いますが、

今回は仕事だから！

ガマンだ、わたしーーー。

寒い（暑いけど）時期は、プランクトンが減るので
海の透明度は息を飲むほどの美しさです。

天気のいい日は太陽の光に反射して
澄んだ青が本当にキレイ。

宿泊しているコンドミニアムの前が海なので
子どもたちはずっと浜で遊んでいます。

ヤドカリと追いかけっこをしたり
貝殻拾い、縄跳びにボール遊び。

子どもたちは、観光より
自然の中で自由に遊ぶほうがずっと楽しいみたいです。

来年度、高学年の夏休みの自由研究用に
シーグラスをたくさん拾いました。

『半年先の宿題を見越して動く』

毎年悩む自由研究の材料になりそうなものには
年中、目を光らせている母です。

11人も育てていたらママは賢くなるんだよ
ふふっ（笑）

sea glass（シーグラス）。
海辺に打ち上げられているガラス片のことです。

捨てられたガラス瓶が長い年月をかけて
波の力で転がり続け、
岩やサンゴ礁、砂などに当たって割れ、

さらに研磨されて角が取れ、
表面がすりガラスのように
丸くなっていきます。

もともとは、ただの尖ったガラス片だったのに、
こんなにキレイになるんだから
波や砂、岩のエネルギーって
いったいどんな力なんだろう・・・
想像すると猛烈すぎて
ほぇぇ〜〜〜〜〜と、なります。

シーグラスができる条件は、

岩礁があって、
波打ち際に砂と砂利、サンゴが
適度に合わさっていて
近くに人が住んでいる浜。

浜辺には、シーグラスのほかにも
魅力的なものがたくさん転がっています。
貝殻とか模様の入った石とか、
拾い始めるとキリがないのですが、なぜか惹きつけられます。

たまにはこうして
無心になって浜辺で「何か」を拾うのは
リフレッシュになって楽しいです。

そして、
やたらと目につくのが、
人の手によって捨てられたさまざまなゴミたちです・・・

ペットボトル、ペットボトルのふた、発泡スチロール、
釣り関係のゴミなど、
数えきれないほど落ちていて、
海の汚染についても子どもたちと
一緒に考える機会になりました。

プラスチックは自然のままでは分解されず
海に流れ込んで紫外線や海水で劣化し、
シーグラスと同じように波や砂によって
時間をかけて細かく砕かれます。

それを外洋の魚が間違えて食べてしまいます。
魚介類を通して有害物質を含んだプラスチックが
人体に入ったときの健康被害・・・
長期的に考えたら恐ろしいことです。

でも、それって結局
人間が原因で、環境を壊しておいて
自分たちの首まで締めていることになる・・・

人間って、本当に愚かです。

「人間、最低！！」

人間の小学生が吠えていました。

シーグラスだって、海の宝石なんて言われているけど
もともとは廃棄されたガラスゴミですからね・・・。
「キレイ！」と喜んで拾っているけど、
危険なゴミが自然の力によって
長い時を経て美しい宝石に変わっただけのことですから。

なんだか複雑な気分です。

美しさの反面、
ゴミ問題を考えさせられるとても興味深い材料が
シーグラスの存在だと思いました。

子どもたちの提案で、シーグラスのついでに
ゴミ袋とトングを持って
みんなで１日かけて海岸のゴミ拾いをしました。

教科書では学べない経験と実践での学習。

そうです！
こういうのが大事なんです！

子どもたちの気づき。
彼らの、こういうちょっとした行動が、
自然を守り、未来の地球を変えていくのだと思います。