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2019.05.28

HISAKOのお産(第3子)

もともと子どもはたくさん欲しくて
5人は産もうと思ってました。

1人目出産を機に、
いったん勤務助産師は休職しました。
5人産むことを考えると
産休育休の繰り返しは職場にも迷惑がかかるだろうし、
自分自身も落ち着かない・・・

なので、
年子で一気に5人産み終えて
落ち着いてから復職しようと考えました。

3人目が生まれたとき、
上の子たちは2歳5ヶ月と1歳2ヶ月でした。

23歳でのはじめての妊娠は流産でした。
そのあと順調に2人出産することができましたが、
3人目は双子と発覚。

そのうちひとりはおなかの中で
亡くなってしまうという経験もさせてもらいました。

助産師だから。
流産の発生率や予期せぬ胎児のトラブルなど
どんな女性にも起こり得ることは知っているけど
まさか自分がクジを引くなんて思っていませんでした。

ほんと、身勝手なものです。
妊娠は病気ではないというけれど、
何が起きても不思議はない、
紙一重の奇跡である、ということを
改めて実感させてもらったできごとでした。

助産師としてのブランク期間、
現場に立たないぶん、
技術の衰えはしかたがないとしても、
知識だけは埋もれさせないように
休んでいるからこそできる研鑽に力を注ぎました。

当時はまだ、ネットも普及しておらず
スマホもない時代だったので
勉強はアナログでの専門誌の定期購読、
医学書の読み漁りなどでしたが
子育てしながらたくさん勉強しました。

また、この時期に
現『ばぶばぶ』の根源となる、
あるモノをわたしは作りました。

今でこそ子育てサークルや
ネットでの育児法検索など
たやすい時代になりましたが、

当時のママたちは、「ママ友」を作ることさえ、
子育て相談をする場所さえ
積極的に動かなければ得ることができなかったのです。

妊娠、出産、産後のこと、
赤ちゃんのこと、十分な情報がないまま
不安を抱える人が多い現実がありました。

今から思えば
3人目4人目(双子)を妊娠中である。
助産師である。

いうだけで、
たった26歳のガキんちょが、
何エラそうに語っとんねんー

と、思いますが ^^;

産婦人科で十分な説明が得られずに
不安を抱えていらっしゃる妊婦さんや
新米ママの苦悩を自身の経験と、
プロとして持っている最大限の力を駆使して
ちょっとでもストレスを軽減してあげたい!
ママたちをハッピーにしたい!

ただその想いだけに突き動かされるように
妊娠・出産・産後の相談を受ける
ボランティア活動と
ママたちのコミュニティーサイト
「ばぶばぶ王国」を立ち上げたのでした。

サイト名、何がいいかな?

お遊び程度のスタートだったので
そんなに深く考えることもなく

10分そこらで
「赤ちゃんってほんまに“ばぶばぶ”言うよね~
ばぶばぶ、で、いいか!」

決定(笑)

その安易な命名が、
後のわたしの人生にこれほどまでに
影響を及ぼし続けるとは
あのときは考える由もありませんでした。

こんなことならもうちょっと
真面目に考えとくべきだったかな〜笑

第3子は、破水から始まり
24時間経過しても陣痛が始まらず誘発開始。
みるみるいい陣痛がついてきて
たった1時間ほどでお産になりました。

1人目、2人目の教訓を活かし、
3回目のお産はなるべく無駄にいきまず、
自然な腹圧だけで産むことにチャレンジしました。

1人目はマニュアル通りの会陰切開をしました。
2人目は切開せずでしたが、
ほんの少し裂けてしまい1針だけ縫合しました。

3回目のお産目標は

『産道、会陰、無傷のお産!』

人は、痛かったり怖かったり不安だったりすると
呼吸が荒くなったり
逆に息を止めてしまうことがあります。

『おだやかな呼吸のリズムを崩さない』

これが無傷のお産のコツです。

会陰は、ゆっくりゆっくり伸ばしていけば、
裂傷することはありません。

人工的に切開しなければ赤ちゃんを産めないように
神様が女性の身体を創ったはずがない!
女性の身体はすごいんだから~!

でも、『ゆっくり』ができず
会陰のペースに合わせてあげられないと
産道裂傷、会陰裂傷、会陰切開ということになってしまいます。

赤ちゃんの心拍が低下するような
緊迫した状況でない限りは、慌てないこと。

いきむときも、必要最低限で。
『じわじわゆっくり』を意識して。

息を止めてしまえば
過剰ないきみをかけてしまいます。
だから、呼吸は止めずに
自然な腹圧に身を任せてみる。

目の前のろうそくの火を
一気に吹き消すのではなくて
火をゆらゆらと揺らすイメージで長く細く息を吐く。

3回目の経験でようやく
『お産の真髄』に片足のつま先が
ちょっと入った気がしました。

赤ちゃんは3600gと大きかったですが、
無傷のお産が、産後にこんなに楽だなんて!

痛いところがどこにもないわけですよ。
授乳のときに円座もいらないし、
歩くのもスイスイ!

必要以上に全身の筋肉を酷使せず産むから
1人目、2人目の産後のようにあちこち痛い
・・・という思いをまったくせずにすみました。

お産って・・・めっちゃ奥深いやん。
もっと知りたい。悟りたい。と、思いました。

そのかわり、後陣痛のモーレツさに
度肝を抜かれました!

経産婦は後陣痛が辛いという話は
聞いたことがある人も多いかと思いますが、
3年連続で引き伸ばされた子宮の筋肉を
収縮させ元の大きさに戻すのは至難の技。
かなり強い力で収縮させないといけないわけで、
それが痛いのなんの~。

本陣痛より後陣痛のほうが
よっぽど辛かったです。冷や汗モノでした。

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