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2019.05.27

HISAKOのお産(第2子)

「57時間もかかるしんどいお産をしたのに、
どうしてすぐに2人目産む気になったのですか?」

と、よく聞かれます。

5月26日のブログに書いたように
なにをもって『安産』『難産』と定義するかは
人それぞれの感じ方だと思いますが、

自分的に地獄を味わった
あの、お産を最後まで耐え抜いたわたしだから、
もうどんなのが来たってやれるはず!

前向きな発想の転換が
わたしを2人目に向かわせました。

1人目のときの教訓

『頭で産まず身体で産む』

余計な(?)専門知識が邪魔して
身体から湧き上がってくる声に
抵抗するかのように・・・
素直に耳を傾けられなかったための分娩遷延。

そういや、経験的にも

なーんも考えてなさそうで(笑)
妊娠出産の知識もあまりなくて
お産にバリバリの化粧や
巻き髪で挑むような、
ある意味とても心にゆとりのある産婦さんが
スムーズなお産をして、

学校の先生、弁護士、医療関係者など
インテリ産婦さんに限って
「こんなはずでは〜」なお産になるというケース、
多かったんですよね。

身体の声を素直に受け入れる柔軟性がなければ
お産の絶対条件『リラックス』など
できるはずがありません。

心身の緊張がもたらすものは、
浅い呼吸と全身の筋肉の硬直だけですね〜(T . T)

産婦の呼吸が浅くなれば
胎盤からの酸素も減るから赤ちゃんは苦しいはずです。

産婦の身体が固まっていれば
血流が悪くなり産道が伸びません。
赤ちゃん、下がって来れませんね。

2人目出産では、
助産師としての専門知識を
一旦、頭の中から消し去ることにしました。

テキスト通りなんか、ならんで当然やねん。
頭で産んだらあかんねん。

身体の声に耳を傾け、
思うがままに産むがよし。
お産をナメちゃ、いかんぜよ。

自分に言い聞かせ、挑みました。

既成の呼吸法はやめました。
ソフロロジー法とかラマーズ法とか
合う、合わないがあるもんな〜。

コレとアレの組み合わせ、という
パターンもあるだろうし
完全自己流を編み出すことだって
あるだろうし。

『わたしはわたし流で産む』

そのときに楽だと感じた姿勢で、
好きなように産もうと思いました。

当時はまだ、
一般的にバースプランという言葉はあまり
認知されていませんでしたが

「否定しないでください」
「ほめまくってください」
「わたし、褒められると伸びる子なんですっ!」

というバースプランを書いたメモを
入院時に担当助産師さんに手渡しました。

お産はゴールではありません。
すべてのスタートなのです。

お産が達成感と満足感に包まれた体験だと
ママはがんばった自分に自信を持つことができ
その後の子育ては楽しいものになるし

お産のときに助産師からけなされるなど
マイナスなイメージで自信喪失してしまうと
その後の子育てでも自己否定、
負のスパイラルに陥り、子育ても苦痛でしかなくなります。

わたしは1人目のときの

「よく騒いでたね。詰所までよく聞こえてたよ」

の一言をいまだに根に持ってます
(しつこいねん)

わたしはわたしなりに必死でした。
限界を超えてがんばったつもりです。
それなのに、あんな言い方されてはやりきれません。
助産師の放った一言がほんとに悲しかったんですよね。

どんなお産であれ、
新しいいのちをこの世に生み出そうとする
女性は偉大です。
出産しただけでもすごいこと。

上手にできたとか、
できないとかそういうのは評価の対象にもなりません。

だから、2人目のお産では
嘘でもいいから「上手!」「その調子!」
ほめまくられてその気にさせられ幸せ気分を味わって、
子育てのスタートラインに立ちたかったのです。

さて、あとはどうするのが
一番リラックスできて楽かな?

あっち向いたりこっち向いたり
いろいろやってみるけど、
なかなかベストポジションは見つからず・・・

試行錯誤しているうちにあれよあれよと進んで、
陣痛発来から3時間強で赤ちゃん誕生。

なにせ早かったので体力はMAX温存、
疲労はほとんど感じず、
このまま歩いて帰ろかな、と思ったほどでした。

「早かったね。超安産だったね」

と担当助産師。

そのとおりなんだけど、
何が何だかわからないうちに生まれてしまい、
お産をじっくり味わうことができなかった感がありました。
贅沢な話ですが、なんとなく消化不良。

==第2子出産の教訓==

『リラックスの姿勢は、急に見つかるものではない』

基本的には
「そのときに楽だと感じる姿勢」でいいのですが
妊娠後期に入ったら、あらかじめ
いろんな姿勢をやってみて
自分が楽だなと思うものをいくつか
見つけておくことが大事だと思いました。

例えば、あぐらひとつでも、
両膝の外側に枕を入れて
股関節を開きすぎないようにしてみたり、

シムスの体位(半うつぶせ)でも、
膝の間にクッションを入れたり、
胸に枕を抱いてみたり、
いろんな補助グッズを体のどの位置に使うのが楽なのか、
知っておくといいと思います。

そうすれば事前に持っている引き出しから
お産のときに必要な材料を出してくるだけなので
わたしのように「何が楽?」と本番に模索する
手間が大幅に省かれます。

実際、妊婦教室で

「自分が一番楽だと思う姿勢をとってみて」

と促すと多くの妊婦さんが戸惑われます。

ちょっと考えながら「これが楽かな?」と思われる
姿勢を各々がとってくださいますが、
わたしが横から補助道具を挿入してみたり、
腕や足のちょっとした角度の調整をしてみると
「あれ・・・?こっちのほうが楽です!」
と驚かれます。

そうなんです。
自分が本当にリラックスできる楽な姿勢って、
案外自分で気づいていないものなんです。

ちなみに2人目は、
1999年12月31日生まれ。

あと数時間がんばれば
2000年元旦のミレニアムベビーでしたが、
陣痛止めることができず出てきてしまいました~!(笑)

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