バック・ドルフィン
6月のはじめ
階段でつまずいて左足首をひねりました。
呼吸もできないぐらいの猛烈な激痛に声も出ず
まるで乳腺炎で高熱が出る直前のような
寒気と震えが全身を襲ってきて
パニックになりました。
深呼吸しながらしばらく痛みに耐えていると
悪寒は去りましたが
床に足先が触れるだけで痛くて
とても体重をかけることができません。
最初の痛みのレベルからいって
折れたかな・・・と思ったのですが、
思いのほか、熱感と少し腫れたぐらいで
足首を回す動きもできたので骨折ではなさそう。
ほんとは、やらかした時点で
病院に行っとくべきなのでしょうけど
骨折じゃなければレントゲン撮ったところで
なんにも出てこーへんし。
湿布貼って、
なるべく足使わんようにして
自然治癒待つだけやから、
受診せんでも、まぁいっかー。
そもそも忙しくて
病院行く時間も取れへんしなぁー。
・・・と、軽く考えてしまうのが
わたしの悪いところです。
医療職の不養生ですね(反省1)
捻挫翌日はケンケン片足跳びでの移動しかできなくて
かなりたいへんだったけど
翌々日には足先を地面について
少し体重をかけて立てるぐらいまで回復したんです。
その次の日には
痛いながらもなんとか歩けるぐらいになり、
やらかしたときはあんなに痛かったのに
すごい回復力!
ほら、やっぱり病院なんかいらんかったやろ!
と、調子に乗ってしまったわけですよ(反省2)
1週間、2週間経っても
相変わらず熱感と若干の腫れは改善せず、
(その時点でダメやね)
一応足をひきずることなく
歩けるには歩けるようになったけど
ちょっとしたつま先の角度で「痛っ・・・」
産後すぐの骨盤みたいに、
なんとなく足首がグラグラと不安定な
嫌な感じが続いていました。
ばぶばぶに来てる
理学療法士のママたち数人に
相談したら
「たぶん、じん帯損傷やと思いますよ。
ちゃんとサポーターとか装具で固定したほうが
いいですよ」
全員に同じ忠告をされ、
整形外科行こかな・・・今さらやけど・・・
と思い直していた矢先、
子どもたちが水泳を教えてほしいと
言い出したんです。
えーでも、ママ
足が痛いから泳がれへんねん〜
と、言っているのに、
人の話ぜんぜん聞かない行動力の鬼(旦那MARK)が
『水泳特訓旅行』を
さっさと企画してしまいました。
子どもたちは大喜び!
いや・・・足が痛いから、行きたくない・・・
と言える雰囲気でもなく。
しかたがないので付き合うことにしました。
ずいぶん昔の話ですが、
小学校時代
けっこう本格的に競泳をしていたんです。
毎朝、登校前にプールへ。
朝練してから学校へ。
放課後のプールは週に7回(休みはナシ!)
毎晩、クタクタになって帰宅は22時半。
1回で2kg体重が減るほどハードな
練習をこなしてきました。
中学以降は陸上競技に浮気しましたが、
競泳で鍛え上げられてきた体力と精神力が
陸上競技でも結果を出す基盤になりました。
なので、『プールとわたしの関係』は、
ただならぬ仲・・・^ ^
手加減しようと思っていても
水に入ったら本能的に血が騒ぎ
つい、本気モードで泳いでしまうだろうことが
安易に想像できてしまうわけです。
あ〜どうしようか・・・
自分の足を
かばいきることができるのだろうか・・・。
決意1
子どもにキックを教えるとき
傷めている左足は絶対使いません!
必要な場合は右足だけで教えます!
決意2
スイム(足と腕を使った基本的な泳ぎ)
はしません!
決意3
基本的にはプル(キックはせずに腕だけで泳ぐ)
だけで教えます!
決意4
イージー(力を抜いてゆっくり泳ぐ)のみ。
ハード(全力で泳ぐ)は絶対しません!
プールに入る前に
傷めている左足のことをいたわって
自ら4つの決意表明をしたのですが、
教えているうちにどんどんヒートアップ。
6年生にバック(背泳ぎ)を教えるときに
つい夢中になってしまい、
左足、使いません!
って誓ったはずが、
「いい?
ママの足の動き、よく見て!!」
こともあろうか、
本気バックドルフィン、やってしまいました・・・( i _ i )
10mぐらい進んだところで
左足くるぶしから甲にかけて
げ〜き〜つ〜うぅ〜♡
に襲われ、
悲鳴をあげて泳ぎを止めました。
ですよねーーーー
当たり前やわなぁー。
もともと、痛かったのも
ちょっと腫れていたのも
左のくるぶし付近だけだったのに
腫れが甲のほうまで拡がって
熱を持って、確実に悪化です。(;_;)
決意表明を守らなかった
自分が悪い?
「わたしを水に入れたが最後なんやって!
人の話聞かんと勝手に決めるから
足ひどくなったやんかっ!」
水泳特訓企画をしたMARKが
なぜか悪者に仕立て上げられました。
さわやかなスポーツマン精神なんて
こんなモンですわ~笑
階段つまずいてから1ヶ月半経って
やっと整形外科を受診しました。
「とんでもなく広範囲に
炎症が拡がっちゃってるけど、
歩き回ったりしたの?」
まさか全力でバックドルフィンやりました、
なんか言えんわ!!
「これねー
たぶん治るのに3ヶ月ぐらいかかるよー」
マジっすか!!(◎_◎;)
「安静にしてね。動いたらあかんよ」
でも、体を張った水泳指導のおかげで
うちの小学生3人は
1学期ラストの水泳の授業で
全員、進級しましたよ!
そしてわたしの左足は現在
がっつり固定中です。
(ほんま今さら)