ばぶばぶ、大断乳大会絶賛開催中!
毎年、2月の終わりから3月は
断乳を開始するママが増える時期です。
芽吹く春
新学期
4月の保育園入園
職場復帰
なんとなく、気持ちも新たに
子育ての仕切り直しの季節のように感じて
断乳が増えるのかもしれません。
過ごしやすい春秋は、
断乳には最適な季節です。
断乳すると子どもは一時的に免疫力が低下し
病気に罹りやすくなるので
感染症が流行る真冬と真夏は
断乳には適しません。
毎年の断乳シーズンに今年は輪をかけて
3月末で大阪の助産院ばぶばぶが閉院することが
加味されて
例年以上に、あっちからもこっちからも
続々と断乳のママたちがばぶばぶに来られています。
ママのおっぱいを診せてもらえば
子どもの状態がわかります。
ある子は、まだおっぱい必要な発達段階で
慌てて断乳しないほうがいい。
ある子は、なんとなく癖になっているだけで
もう止めても適応できそう。
ある子は、くわえているけどほぼ飲んでいない。
ある子は、ガッツリ飲みまくっている。
ある子は、夜間だけ飲んでる。
ある子は、まだ断乳しないほうがいい。
ある子は、卒乳間近。
だいたいのことはわかります。
そしてだいたい当たります。
ですが、
おっぱいを診るかぎり、
『この子はまだ卒乳しそうにない』
と自信満々に予測していた子にかぎって
ここ数日、
「HISAKOさんたいへん!
突然、自分からおっぱいいらないって、
卒業しちゃった!」
・・・え?マジで?
なんで?
うっそだぁー???
という信じがたいパターンが
ちょくちょくあるんですぅぅぅ!!!(>_<)
自分の助産師としての観察力、アセスメント力、診断力が
鈍ってしまったのでしょうか!
ショックです。
悔しいやら情けないやら。
子どもは第6感だか7感だか、
超感覚が働くとも言います。
ばぶばぶがもうすぐなくなるぞ
↓
今のうちにおっぱい卒業しとかなくちゃ!
もしかして、そういうこと?
(ちゃうやろ、ただのわたしの力不足やろ)
「卒乳」とは
赤ちゃんが自分からに母乳を必要としなくなり
ママが誘導することなく自然におっぱいを
卒業していくことをいいます。
一方「断乳」とは、
ママの意志によって
授乳をストップさせることをいいます。
1歳すぎる頃からおっぱいへの執着が増して
常におっぱいにぶらさがっている感じになり
3歳のお誕生日を機に
自分から「おっぱいバイバイする」と宣言して
本当にその通りにやめてしまう子や
離乳食のほうが好みのようで
次第におっぱいを欲しがらなくなり
2~3日に1回思い出したように飲んだり
飲まなかったりしているうちに
気づけば終わってしまう子、
2人目を妊娠した途端
味が変わったのか
急に欲しがらなくなった
などなど
卒乳の時期、パターン
千差万別、一律ではなく
本当にいろいろです。
また、子どもが主体の『卒乳』に対して
ママが主体の『断乳』の場合も
ママの仕事復帰にともなう
保育園の入園決定。
ママにとって夜間の授乳が体力的にも精神的にも疲れて
しょっちゅう体調を崩すケースや
2人目が欲しいけど
授乳を続けることで産後の生理が再開しないなど、
人それぞれのライフスタイルによって、
断乳ドラマも同じものはひとつもありません。
心の安定剤だった大好きなおっぱいが、
ある日を境に急に飲めなくなるのだから
子どもも必死に頑張ります。
人生最大の試練のときです。
ゴクンゴクンと
美味しそうにおっぱいを飲む子どもの姿は
本当にかわいいですよね。
ときどき上目遣いでママの顔を見上げては、
ニヤっと笑ったり、
わざと歯を立てて「痛い!」というママの反応を
楽しんでみせたり、
腹立つんやけど、かわいいねんなー♪
おっぱいは親子をほっこりと幸せにする
魔法のツールです。
乳腺炎、乳頭の傷…。
繰り返すおっぱいトラブル。
「まだ飲ませてるの?」周りからの冷たい視線。
「いつまでもおっぱいなんかやってるから
この子は離乳食を食べないのよ!」
育児支援者からの圧力・・・
幸せとは裏腹に授乳生活は
決して楽しいことばかりではなかったはず。
耐えかねて
「もうおっぱいなんかやめたるわ!」
愚痴るママも
いざ断乳ってなると
急に寂しさがこみあげてきて
どこからともなく流れてくる涙に
ひとり枕をぬらした、という話もよく聞きます。
土壇場になってようやくおっぱいの
偉大なる力に気づくのですね。
長期に続けてきた授乳生活には、
苦労に勝る何か大きな意義が
そこに存在するのでしょう。
『おっぱい』は、母と子をつなぐ、
おまじないだったはずです。
出産は人生観を変える大きなイベントだけど
『断乳』『卒乳』は、
出産以上の大きなイベントだと
わたしは考えています。
だんだん想い入れが深くなるおっぱい。
子どもとママ、二人で協力し合い、
苦労して築き上げたからこそ、
そう簡単に「ハイ終わり」
というわけにはいきません。
子どもとともに、刻んだ日々です。
おっぱいを通しての2人の歴史。
その月日が長ければ長いほど、
思い出も数え切れないほどに膨らんでいきます。
ゴールが『断乳』『卒乳』
どちらだったとしても、
『授乳が終了する』ことには変わりなく、
育児における大事件になるのです。
おっぱいの終わりは、
子どもの成長を意味します。
ママにとっても、それは同じ。
おっぱいで繋がっていた親子の絆を、
次の段階へとグレードアップさせる、
ターニングポイントです。
切なくて嬉しくて、
寂しくて悲しくて。
言葉じゃ言い表せない達成感と満足感で
胸がいっぱいになる。
涙が止まらなくなる。
それが『断乳』『卒乳』なんです。
晴れやかな気持ちで
おっぱい生活に終止符を打てますように。
自信を持って
その後の子育てができますように。
おっぱいに依存していた子どもが、
おっぱいなしでも大地を踏みしめて前に進んでいく様子を
成長の喜びとして身体いっぱいに感じることが
できますように。
ばぶばぶでは、『断乳』の場合には
1ヶ月前後かけて基本5回のケアで
おっぱいを大掃除します。
『卒乳』の場合には
おっぱいに負担がかからないので
断乳ケアに比べるとお掃除の回数は1~2回で
終わります。
3/25の大阪ばぶばぶ最終日までに
責任を持って断乳完了させたいので
ばぶばぶで『断乳』を考えていらっしゃるママは
お急ぎくださいね。
最後のおっぱいケアの日。
ママとして、一心不乱にがんばってきたあなたと、
休むことなく働いてくれた
あなたのおっぱいに敬意を表して。
そして、生まれて今日まで
健やかに成長してくれた子どもに感謝して。
ばぶばぶから愛をこめて
卒乳証書を授与します!