沖縄ででっかいゴキブリを飼いたいねん!
1年生、ふうたは虫が大好きです。
「目が600個あったらどーするー?」
体中に600個の目・・・
昔、子どものころに読んだ
ホラーマンガのグロい絵が頭に浮かびました。
「そうじゃなくてー。
トンボの目みたいなヤツ~」
あ・・・『複眼』のことね。(^_^;)
でも、集合体も苦手です。
「ママは目は2個でええわー」
ふうたの好奇心をワクワクさせられない
つまらん答えを返したママを許しておくれ。
それでも
1年生男子はめげず、
次の質問かぶせてきます。
「沖縄のゴキブリってさー
めっちゃ大きいねんて♡
沖縄行ったら飼ってもいいー?」
飼うん・・・?
『G』を?
この世からおらんようになってほしい生き物。
ママは、蚊とムカデとGやねん。
「ゴキブリには毒ないねんで!
しかもヘラクレス(オオカブト)ぐらいデッカくて
カシーン!!って硬いから
敵をやっつける確率が高い。
走るのはチーターぐらい早いし、
いきなり飛んで噛んでくるときもある。
スッゲーねんで!」
沖縄Gの魅力を熱く語る1年生男子。
情報の出どころは小学校の図書室か・・・。
調べたくないけど調べてみたら
沖縄ではGは『ヒーラー』と呼ぶそうです。
ヒーリングどころか
恐怖と不快感をたっぷり与えてくれますけど、
『ヒーラー』なんだって。(ナゾ)
すばしこく予測不能な動きをするのが怖いし、
ギラギラした感じが嫌ですが
実は強力な殺菌作用を持っていて
そんなに汚いわけではないそうです。
気持ち悪いかどうかは
見る側のイメージの問題で、
Gの本質とは関係ないんですね。
確かに、先入観を捨てて
その虫ならではの生態を知ると
たくさんの個性や特徴があって
おもしろいっちゃー、おもしろい・・・
と言えないこともない・・・^^;
Gを代表するいろんな虫に対して、
他人の意見、偏見とは関係なく
自分の目線で向き合うことができて、
真の姿や魅力を見つけられる
1年生男子はすごいですね~!
ちなみに海外では
ポピュラーなペットとして
愛好家もいたりするらしく・・・Σ(゚д゚lll)
子どもの成長に、
昆虫体験が大事なのはめっちゃわかります。
虫ほど子どもを楽しませてくれる「自然」は
ほかにないですから!
(でも、飼わんでええねん)
里山や森林などに
虫かご、網、虫眼鏡、昆虫図鑑持って
出かけましょうー!
(しつこいようやけど飼わんでええねん)
葉っぱを裏返してみたり、
石の下を覗いてみたり、
朽ち果てた木の幹を棒で掘ってみたり。
自然の中で見たこともない
おもしろい虫を見つけたときの喜びは格別!
子どもだけじゃなく、
大人も興奮間違いなしです!
よくも悪くも、怖いモン見たさですね。
じっくり観察していると
だんだん気持ち悪いという感覚よりも
こんな生き物がいるのか~!
自然の不思議さを知ることのおもしろさの感覚が
前に出るようになってきます。
たくましい虫。
コミカルな動きをする虫。
美しい虫。
はかない虫。
やっぱり気持ち悪い虫。
それぞれが
たった1つの命の不思議を教えてくれて、
子どもはそのメッセージを
自分の中に染み込ませていきます。
その虫がいたところの土や葉。
その虫の住みよい環境。
こういう体験は、店で買った虫では
得られないものです。
(虫はじっと見てるだけでよし。飼わんでええねん!)
人間の成長には、発達段階というものがあって、
各段階でやるべきことがあると思います。
子ども時代には、子どもがやるべきことを
きちんとやらせることが大事です。
(でも飼わなくていいんだよ~)
自然の神秘や命の不思議に向き合わず、
バーチャル体験や加工情報しか知らない子。
与えられた勉強ばかりやってきて
与えられた問題や仕事だけ能率よくやれる子。
結局
自分が何をやりたいのかわからない子・・・・。
大人の先入観を基準にして、
大人がやるようなことばかりを
子どもにやらせていてはダメですね。
カブトムシ、クワガタ、昆虫の複眼。
興味を持つことはいいことです。
興味が膨らんで、ほかの虫にも広がって、
本土よりもデカイ沖縄のGを飼ってみたい!
という実際の本物体験に結びついたことは
悪いことじゃないねんけど・・・
ふうたよ、すまない。
ママはどうしてもGは飼いたくない・・・。
「子どものときに虫と遊ばんで
いつ遊ぶん?」
そうなんやけどぉぉーー(>_<)
しばらくふうたからは
沖縄Gの話を
聞かされ続けることになりそうです。
本当は、
飼う体験にも大きな意味があるんですよ。
世話をすることで
生きるとか死ぬということを実地で学ぶのですから。
でもな~
Gじゃなくてもええんちゃうかなー
っていうのが、
大人の偏見なんやろね。(^_^;)
ヤツのことを好きにはなれないし、
飼うのはどうしても嫌やけど。
ふうたと一緒に沖縄Gを正しく知ることから
ぼちぼちはじめてみようかな・・・
と思ったママでした。