シーサー!
沖縄のみならず、いまや全国的にも
名の知れている伝説の生き物、
シーサー。
ライオンにも似てるし、
神社の仁王像にも似ています。
うちの3歳児は2歳のころ、
シーサーのことを「鬼さん」と言ってました。
大阪生まれのととちゃんにとっては
沖縄の街のいたるところで見る
シーサーは、珍しくてしょうがなかったのでしょう。
なんで沖縄にはこんなにあっちこっちに
鬼さんがいるんだろう?
眉間にシワを寄せて
「おきなわの子どもは悪い子ばっかりなん?」
うーん、
そーゆーことではないと思う。(^◇^;)
最初はド迫力のシーサーにビビりまくっていた
ととちゃんでしたが、
沖縄訪問を重ねるたび
いつのまにか怖がらなくなりました。
沖縄の子は
生まれたときからシーサーに囲まれて暮らしているので
当たり前すぎて、怖いもナニも、
眼中にもないでしょうね。
シーサーは、鬼さんどころか
沖縄に古くから伝わる守り神です。
魔除けの役目を果たしていて
福を連れてくる縁起物として
沖縄の多くの家屋に置かれています。
原型は獅子らしいですが
沖縄の方言で獅子がシーサーと
言い換えられたことがはじまりだそうです。
沖縄弁、語尾に「〜さぁ」がつきます。
「今日は暑いさぁ」
同じ要領で
獅子(シシ)→シーサァー
・・・なるほど。
(ホンマかよ、なんかちゃう気がするぞ笑)
家の門柱の上、屋根の上、家の中、
いろんなところに、
おっかない顔のシーサー
ポップで可愛らしいシーサー
琉球漆喰のシーサー
琉球石灰岩の石彫のシーサー
陶器のシーサー
青銅製、樹脂製、ガラス製、木製などなど
大小いろんな表情、素材のシーサーが佇んでいます。
シーサーには、オスとメスがいます。
置くときには
向かって右側のオス、左側にメスを置きます。
口を開けているのがオス。
オスは沖縄の魔物であるマジムンを噛みついたり
威嚇して追い払う役目です。
口を閉じているのがメス。
家の中にある幸せを逃さず
幸福を呼び込んでくれるそうです。
口を開いた阿形(あぎょう)
口を閉じた吽形(うんぎょう)
阿吽(あうん)とは、
インドの古い言葉、サンスクリット語の
始まりと終わりを表す音です。
「阿(あ)」は、口を開いて出す音。
「吽(ん)」は、口を閉じて出す音。
つまり、シーサーは
物事の始まりと終わり、
万物の始まりと終わりを象徴しているとも
言われています。
〝万物の始まり・終わり〟
とか言われると
哲学的すぎてついていけませんが、
誰かと協力して何かをしようとするときに
その想いや調子、
タイミングなどがぴったり合うことを
「阿吽の呼吸」と言いますよね。
オスメスがペアになったシーサーには
長い年月を一緒に過ごしていく夫婦や親子、
家族が仲良く阿吽の呼吸になっていけますように、
という想いもあるのかもしれません。
大阪では道端で
よく大阪弁のダジャレの看板を見かけます。
「ポイ捨て、ア缶で!」
ちなみに〝ア缶〟の上に
ちっちゃな文字でわざわざ
「アカン」とふりがなが振ってある親切っぷり。
沖縄でも、
「安全運転してほシーサー」
シーサーがモチーフのダジャレ看板を発見。
お土産屋さんを覗いてみると
シーサーが「めんそーれ」(ようこそ!)
と言ってる像が売ってたりします。
シーサーは本来は魔除けなのに
なんでもかんでも
Welcomeって歓迎するのは
なんかちょっと方向性を誤っている
気もせんでもないけど・・・笑
今やシーサーは
魔除け以外の目的で沖縄を代表するキャラクターとして
いろんな使われ方をしているのですね♪
お遊び半分の
かわいいシーサーも出回っているけど
迫力ある本格派のシーサーからは
悪いものから守ってくれて
福を呼んでくれる匂いがムンムン漂ってきます。
シンプルにその気になります〜(^_^;)
せっかくだから、
これから沖縄でスタートする
助産院ばぶばぶにも
シーサー置いてみようかな?
「それよりもっと優先してすべきこと
まだたくさんあるやろ?」
わかってるけどさ〜(ㆀ˘・з・˘)
機能面ばっかり重視じゃなくて、
ワクワクすることも考えてほシーサー!!