HISAKOブログHISAKOブログ
2020.06.23

ごめんな、タバコだけは絶対あかんねん!

だいたいのことは
「がんばりすぎんでええよ〜」
「テキトーでええよ〜」
とアドバイスするHISAKOさんですが

喫煙されている妊婦さん、ママたちには
とても申し訳ないのですが
たばこに関しては、
「吸うてもええよ」とは言えません。

同じく嗜好品でも、
アルコールやカフェインは
摂取量や摂取の仕方によりますが、
医学的、科学的エビデンスに基づき
妊娠中・授乳中「絶対にダメ!」ではないです。

でも、たばこだけは
妊娠中も、授乳中も、授乳が終わっても
子どもと暮らしているすべての人に
ぜったいにやめてほしいです・・・。

ママにとっても、赤ちゃんにとっても
家族みんなにとっても

たばこは、
『百害あって一利なし』だから。

妊婦がたばこを吸うと
低体重児が生まれやすくなるだけではなく
早産、死産、妊娠合併症、流産のリスクが
それぞれ1.5倍〜2倍に跳ね上がります。

たばこの煙の中に含まれる
ニコチンは血管を収縮させ、
一酸化炭素は酸素運搬を妨害します。

妊娠中の喫煙によって
胎盤への低酸素状態が
赤ちゃんの発育障害を直接引き起こすほか、
胎盤の退行性変化が促され
それが妊娠中のあらゆる合併症のリスクや
死産、早産の増加に確実につながります。

また、無事に生まれたあとも
パパママの喫煙により
乳幼児突然死症候群(SIDS)
気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症、喘息、
中耳炎などの発症率が明らかに上がります。

え、そんなに・・・!( ̄◇ ̄;)

というレベルで・・・です!

子どもの知的能力の低下、
発達障害とたばことの関連も
現在研究がどんどん進んでいて

授乳うんぬんに関わらず、
子どもとの生活の中でパパママどちらかが
タバコを吸うということには、
悪影響しか見当たりません。

SIDSは赤ちゃんが何の前触れもなく
既往歴もないのい突然亡くなること。

助産師として20年以上
たくさんの親子に関わってきましたが
その中でわたしが出会ったSIDSの症例は
たまたまかもしれませんが
全例にパパママどちらか、もしくは両方が
喫煙者だったという事実がありました。

SIDSのリスクとなるのは、
うつ伏せ寝、着せすぎなども言われていますが
やはり医学的に注目されているのは親の喫煙なんです。
(WHOも警告を発しています)

あのときの
赤ちゃんのパパママの苦しみは
かわいそうで見ていられなかったです・・・。

もちろん赤ちゃんが亡くなったのは
「たばこが原因でした」と
断言はできません。

でも、両親ともにたばこを吸う家庭では
SIDSの発症率がなんと
非喫煙家庭の5倍という数字・・・
この数字をどう見るか、ですよね。

わたしはたばこを吸わないので、
やめられない辛さは
理解してあげられないかもしれません。

「そんな軽く言わないでよ!」
って、怒られてしまうかもしれません。

・・・だけど。
大切なものを失った
気の毒なパパママの姿を見ているからこそ
思うのです。

どれだけ悔やんでも
失われた小さないのちは帰ってこないから。

日本の喫煙率は
全体としては少しずつ低下していますが
若年女性の喫煙率は上昇傾向にあります。

たばこをやめられない妊婦さんたちも
その8割が「やめたい」と思っている、
なのにやめられない。

それは喫煙の本質がニコチン依存症
という病気だからです。

これは、繰り返し治療が必要な慢性疾患なので
1回のチャレンジでうまく禁煙できる人は
そう多くはありません。

妊娠中に一時的に禁煙できても
6%は出産前に
32%は産後6ヶ月までに
20%が産後1年半までに
喫煙を再開しているという統計があります。

妊娠をきっかけに
禁煙継続できるママはたった40%です。

たばこをやめるためには
本人の意思だけではなく
医療従事者による禁煙サポートが必要だということが
この数字からもよくわかります。

妊娠、出産、育児の過程には、
たばこ再開のきっかけになる出来事がたくさんあります。

慣れない子育て、ホルモン状態の変化による気分の落ち込み、
旦那との関係、実家との関係など対人関係ストレス、
復職などなど

妊娠中はかろうじて我慢できたけど
出産を終えたタイミングでたばこに手を出してしまうママ、

授乳終了と同時に再開するママも
多いです。

喫煙を再開してしまったママの中には
失敗してしまったことに自己嫌悪になり
再度チャレンジする気持ちを
なくしてしまう人もいると思います。

パパママが子どもに気を遣って
ベランダで喫煙しようと、
換気扇の前で喫煙しようと
子どもへの悪影響、
『百害あって一利なし』は変わらないこと、
健康を害することしかないことだけは
よく覚えておいてください。

人間は失敗する生きものですよね。

わたしがパンをやめられないレベルの話ではなく
ましてや依存症の場合に
自分の欲求に打ち勝つということは、
並大抵ではないはず。

一度や二度のつまずきは
成功へのプロセスですよ!

やめられなかったあなたが
ダメママだとはまったく思いませんが

子どものために。
自分のために。
家族のために。

わたしはあなたに幸せになってほしいんです!

今一度、たばこを続けることについて
考えてみませんか・・・?

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