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2024.05.08

乳児湿疹のスキンケア方法とは?トラブル別の原因とケア方法を解説

助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

2006年開設の「助産院ばぶばぶ」で育児支援を15年以上担当。YouTube「12人産んだ助産師の子育てチャンネル」のフォロワーは50万人以上。自身も12子の母。

こんにちは。助産師HISAKOです。

つるつるもちもちほっぺ。吸いつくようなまんまるおなか。ふっくらぷにぷにのおしり。赤ちゃん特有の弾力ある肌の感触は、癒し効果抜群!悶絶級に母性本能をくすぐりますよね。

肌は、外界から身体を保護し、体温調節や皮膚呼吸などさまざまな役割を担い、内臓と関連しあっています。

つまり、赤ちゃんのもち肌は全身の健康のバロメーターでもあるのです。

でも、トラブルは突然やってきます。

カサカサ、じゅくじゅく、ポツポツ、真っ赤になったり、かゆがったり・・・。赤ちゃんの肌に、いわゆる乳児湿疹を発見してしまったら、誰もが戸惑います・・・だって大切な大切なわが子だもの!

「どうして?」「どうしたら?」

乳児湿疹に関するあなたの不安、疑問。一緒に答えを見つけていきましょう。

乳児湿疹におすすめのスキンケア方法

紫外線、汗、湿気、皮脂、乾燥、よだれ、ダニ、花粉、摩擦、食べ物の粒子・・・この世の中は、ちょっとした刺激に対してもひどく敏感な赤ちゃんの未熟な肌に戦いを挑んでくる敵がたくさんいます。

それゆえ、乳児湿疹は丁寧にお世話していてもできてしまうことがあります。

ママは「私のせいだ」と罪の意識を感じてしまうこともあるかもしれませんが、根気よく適切なケアを続けていけば症状を和らげることができるので、どうかご自分を責めないで!

それでは、乳児湿疹の症状ごとに敵の特定(原因)とおすすめのスキンケア方法をみていきましょう。

💡HISAKOポイント!
乳児湿疹が出ていても出ていなくても、赤ちゃんの肌ケアの基本は「保湿」です!

肌のバリア機能を強化し、外からの刺激をもろともしない肌を作るため保湿は欠かさないようにしましょう。

その上で、「どのような保湿剤を選んで」「どのような方法で保湿をするか」が大事になってきます。

新生児ざ瘡の原因とケア方法

新生児ざ瘡は、生後数週間の赤ちゃんの顔によく見られる小さなブツブツ(ニキビ)です。

生まれるまではへその緒でママとつながっていて、ママの女性ホルモンが赤ちゃんに移行しながらハッピーバースデーを迎えます。その影響を受けて、赤ちゃんは生まれて間もなくすると肌が脂っぽくなり、一時的ににきびが出ます。

ケアのポイントは優しい洗浄と保湿。肌を刺激しないように、保湿剤でしっとりと潤すことが大切です。

乳児脂漏性湿疹の原因とケア方法

脂漏性湿疹の赤ちゃん

乳児脂漏性湿疹(乳児脂漏性皮膚炎)は、生後1ヶ月から3ヶ月頃の赤ちゃんの頭、顔に多く見られ、かさぶたのようなものが肌にベタっと張りつくような症状が特徴です。一般的にあまりかゆがることはありません。

向かう敵は「皮脂」です。

新生児ざ瘡と同じくホルモンの影響で皮脂分泌が過剰になることが原因です。

かさぶたは無理に剥がそうとせずやさしく撫でるように洗い、油分少なめの保湿剤で肌を守ることで自然と落ち着いてきます。

ベタベタしているからと言って洗いすぎは逆効果です。

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乳児乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)の原因とケア方法

皮脂分泌過剰のベタベタが落ち着いてくる生後3〜4ヶ月頃から、今度は乾燥が一気に進み、乾燥性の肌トラブルが増えてくる月齢に突入します。

皮脂の分泌量が足りなくなり、肌の水分が減少することで 肌にかゆみが出てきます。

向かう敵は「乾燥」です。

肌の水分を保つためには頻繁な保湿ケアが重要です。

また、バリア機能を支えるために、水分多めの保湿剤で十分に潤した上からワセリンなど適度な油分を含む保湿剤を重ねて浸透した水分の蒸発を防ぐようにします。

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おむつかぶれの原因とケア方法

おむつかぶれは、おしっこやうんちの刺激、おむつ内の湿気や摩擦などが原因で起こる肌トラブルです。

おしりはさまざまな刺激を受けやすい場所です。

戦い方のコツは、おむつ替えのたびに肌に油分多めの保湿剤で保護膜を作って敵の襲撃を跳ね返すこと。

もちろん、頻繁なおむつの交換と、おしり周りの清潔を保つこともおむつかぶれの予防につながりますよ。

乳児湿疹で悩んでいる人のよくある質問

乳児湿疹に関する「ハテナ?」はたくさんありますが、その中でもよく質問される2つをピックアップしてみました。正しい情報で頭をスッキリさせましょう!

乳児湿疹は保湿しない方がいい?

乳児湿疹ができると「肌の通気性をよくしてしっかり乾燥させてあげた方がいいに違いない!」と思うかもしれません。

でも実は、すべての乳児湿疹を迎え撃つ最強の迎撃戦術は「保湿」です!

敵の不法侵入(肌への刺激)を防ぐためには、保湿で肌表面をガードし、外部からの刺激をまともに喰らわないように備えます。

ただし、保湿剤そのものが赤ちゃんの肌に刺激になっては元も子もないので、あくまで低刺激のやさしいものを選びましょう。

わたしがプロデュースした、赤ちゃん向け保湿料『マシュマロ』は無添加にこだわり、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水をベースに厳選した原料でつくりました。

毎日肌に使うものだからこそ刺激の少ない成分でできた保湿剤を選んであげてくださいね。

乳児湿疹ができない子の特徴とは?

乳児湿疹ができやすい子とできにくい子がいる・・・それは紛れもない事実です。

ストレスに強い子と弱い子がいるように、その違いは遺伝だったり、その他さまざまな体質的要素が複雑に絡み合っているため、明確な特徴を一概には言うことはできません。

どうあがいても、肌の状態には個人差がありますが、適切なスキンケアと快適な環境の整備があれば、乳児湿疹の出現を最低限に食い止める可能性があります。だから諦めないで!

もし今、乳児湿疹ができていなくても、保湿ケアの継続が赤ちゃんの今後の健康を守るためのキーポイントであることは間違いありません。

まとめ

乳児湿疹と一言で言っても、その種類はさまざまです。

保湿は赤ちゃんの健康を守る親衛隊。「備えあれば憂いなし」です。大切なのは、赤ちゃんの肌の状態をよく観察し、その時々に応じた適切なケアを心がけることです。日々のケアを通じて、赤ちゃんのすべすべ肌を守り、健やかな成長を支えていきましょう。

そして何よりも、ママとパパの温かい手で毎日保湿ケアしてあげることは、赤ちゃんの心を育む最高のスキンシップになります。

肌を健やかに保ち、なおかつ癒しを与え与えられる尊い時間を楽しんでくださいね!

助産師HISAKOでした。

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助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ 院長 助産師HISAKO

1974年生まれ。
総合病院産科、クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。母乳育児支援・育児相談を中心に、自治体育児支援訪問・妊婦教室を15年間にわたり担当。パパママ向け講演、専門職向けセミナー、教育現場では性教育等の出張授業を展開。

2020年沖縄県うるま市に助産院移転を機に『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』配信開始。妊娠出産育児を科学的根拠に基づき解説、自らの経験から得た学びを元に肩の力が抜ける子育ての考え方のヒントを提案、2023年YouTube登録者50万人以上に。

書籍、雑誌等の執筆活動、テレビラジオ等メディアにも多数出演。

また助産師とママ両面の視点から母子の健康と笑顔に直結する良質の保湿料をはじめ、こだわり商品の開発、製造販売を展開。

プライベートでは1998年から2020年の間に12人を出産。子だくさん助産師として認知されている。

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