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2020.08.26

人が繁殖することのメリットとデメリット③

好きな人の子どもを産みたい。
旦那さんの遺伝子を残したい。
親に孫の顔を見せてあげたい。
日本の未来のために。

などなど

子どもがほしいと思う理由は人それぞれだと思います。

わたしはどうかな・・・?

今となっては
『血の繋がり』に付随する絆より
『育ての繋がり』の絆のほうが
子どもたちへの影響は大きいことに気づきましたが( ^ω^ )

過去のわたしは
基本的に寂しがりだったので
血の繋がりという絆で自分の周りを囲いたかったのかな・・・。

また、
自分が頼りにされているのを実感したい
という自己中心的な顕示欲もあったと思います。

もろもろあって離婚して
再婚した今は、
旦那さんとラブラブなので(笑)
寂しいという気持ち、孤独はありませんが

彼との子どもがほしい!
どうしてもほしい!
何がなんでもほしい!

シンプルな想いに向かって突き進んだ結果の
11人目、12人目でした。

一昨日のブログの冒頭のご質問の中で
「メリットがあるのは親だけ」
という一文がありましたが、

わたしはメリットのために産んだんじゃないし、
デメリットのために産まないのでも
ありません。

メリットもデメリットもない。

ただ、育てたい。
彼の子がほしい。

子どもを産む理由としては
それで十分なんじゃないかと思っています。

妊娠や出産は、
まるで人に誇れる立派なことみたいに
語る人も多いですが

わたしにとって、子どもを産むことは
自分本位な行為でしかありません。
子どもを産むのは単なるわたしのエゴです!

その結果生まれてくる子が
障害や病気、いじめなどで
苦しい人生を強いられる可能性だって当然あります。

人生は苦しいし、
幸せになれる保証なんかないですよね。

ないけれども!

どうなるかわからない未来を
ネガティブに決めつけるのも違うと思う。

わたしは日々、
たくさんの障害児のママたちと接します。

彼女たちは「苦労」しているけど、
「生まれてきてよかった」と思える瞬間は
日常の中にたくさん散りばめられていて、
障害を含めて生を肯定的にとらえ笑顔で生きておられます。

「生」を肯定する価値観を持つ人たちにとっては
産むという行為は
子どもが不幸になる、
社会にとっても無意味である
という結論にはつながりません。

むしろ。

生まれてきた子どもは
幸せな人生を歩めるかもしれない、
社会が変わるかもしれない、
その可能性を信じておられます。

「たいへんなのと、不幸は
同意語ではない」

彼女たちはわたしに話してくれます。

そのような視点から考えると

「人が繁殖(生殖)するメリットは親だけ」

という考え方も
ちょっと違うかな~。

わたしが関わっている多くのママたちもやはり、
「メリット」「デメリット」なんか
考えていませんから。

「新しい命が生まれてくるデメリット」
そんなことを考え始めたら
わたしたちが今ここに生きていることも
「人間の生はただ苦しいだけで無意味である」
という生への否定につながっていきます。

せっかく生きてるのに。
生かされているのに。

なんでもかんでも理由を探し、
意味を考え、絶望する人生なんて
もったいなくないですか?

わたしにとって子どもを産みたいと
思う気持ちに、理屈なんてありません。

不幸の定義もあいまいだし、
結果として、不幸になった子どもの立場を考えろ
という反論もあると思いますが、

産んだ親に、子どもを不幸にしたい意図が
なかった以上、
子どもが親を責めるのも違うんじゃないのかな。

むしろ、不幸になったことには
それ以外の要因(環境、本人の素質、努力、運)など
いろいろあるわけで、
生まれてきたこと自体が原因ではないです。

期待どおりに育たないのが子どもであり、
こんなはずではなかった・・・と壁にぶち当たるうちに
子どもに見返りを求めていた自分や
支配しようとしていた自分に気づきます。

長い長い子育て期間の中で
親は、自分のエゴを自覚し、

期待通りにならなくても否定したり、見放したりせず
子どもを信じて見守ることが
できるようになっていきます。

そうして育てていく過程で、
エゴはエゴではなくなっていくんじゃないでしょうか。

産婦人科病棟にいたとき、
多くのがん患者さんを看取ってきました。

死ぬ間際に、大多数の人が
「私のことを忘れないでね」と
おっしゃいました。

誰しもが、
いずれ死んでしまう自分自身を残しておきたい
という願いがあるんです。

音楽をする人は、魂を曲に残し、
モノをする人は、想いを作品に残します。
学校の先生は、生きるすべを子どもに伝えます。

ある意味、いかに「社会」「人の心」に
自分自身の存在を残すことができるか?が
ポジティブな人生を送る人にとっての
目標になっています。

そして、もっとも強力に「自分を残す方法」が
子どもを産むこと。

冷蔵庫は食品を冷やして保存するため
洗濯機は洗濯をするため、
かならず「達成すべき目的」をもって作り出されますが

わたしたち人間は何かの目的を達成するために
作られたわけじゃありません。

子どもにはママとしての本能を刺激されます。
子どもを守るためにいろんなホルモンが出て
脳がそれまでとは違う働きをしているのが
わかります。

これまでとは違った自分のアンテナがどんどん育ち
視野が広がっていくのも感じます。

だから、子どもが好きじゃなかった女性が
『生』を肯定できない価値観だった女性が、

1人産んだ途端に

もうひとりほしいかも・・・

と、180度異なる価値観を
見出したりして

大笑い~~!!

することが
たびたびあるのです。

理性と理屈で生きてきたタイプの女性たちが
「泣かせておいても大丈夫」と
理性では判断していても
ホルモンがそれを許さず
放っておくことができなかったり

子どもの存在を介して
普段意識することにない自分の本能に触れることができるのは
なかなかおもしろい体験です。

少なくとも、わたしの子どもたちは
わたしの世界を広げ、
わたしの人生を精神的に豊かにしてくれています。

11人産んで育ててきたからこそ、
たくさんのママたちと関わってきたからこそ
確信があります。

最初は親の夢を託して、
それこそエゴで産むのかもしれないけど

気づけば子どもの成長を見ていくこと
そのものが夢に変わっていく・・・。

わたしは、自分の子に対してもそうだし、
よその子たちに対しても

子どもたちの成長を見せてもらうことで
無限大の夢とエネルギーをもらっていますよ!

親だけではありません。
子どもは、周囲の人をも
元気にする力を持っている、と実感します!

ふとした優しさだったり、
温かさだったり。

わたしの心をふわっと包み込んでくれる
彼らの存在は、どんなにありがたいか。

だから、人が繁殖(生殖)すること、
生まれてくるいのちのデメリットだなんて
まったく見出せません。

『生』を肯定できない価値観の連鎖は虚しいだけだと
わたしは思っているけど、

人生を、生まれてくることを
バカらしい悲劇的なこととして
冷めた目で見る人たちがいても
それはそれでひとつの価値観なので
多様性として存在していいと思っています。

みんな考え方は違ってていい。
繁殖(生殖)することを素敵だと思えないのなら
産まなければいい。
ただそれだけ。

それぞれの価値観を
人に押し付けて批判するのだけは違うよね。

産みたいと思うのも、
産みたくないと思うのも、

それでゴチャゴチャ悩むってことは
その思考や価値観が、
確たるものじゃなく、グラグラだから
ですよね!

だったら!

やっぱり

案ずるより産むが易し

です!

子どもを持つ理由、回答はさまざま。
そもそも何のために、なんて
ないような気がします。

「できてしまうもの」に理由を考えようとするから
いろんなところに歪みができるんじゃないか?

沖縄の海を見てると
本当にそう思います。

メリットも、デメリットもない。
わたしたちはただ、
この大自然に生かされている・・・。

なんのためと聞かれたら
「わからない」と答えるしかないかな?

こんな荒んだ社会で
人を繁殖(生殖)させることは、あなたのエゴよと言われても、

たった1回の人生、
楽しんだモン勝ちやから~♡

わたしはエゴを貫いて
12人目を産みますよ~!

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